【28話】体育祭(4)
お待たせしました。久しぶりの投稿です。
最近、忙しくて執筆もラノベ読む時間もなくて困ってます。
まぁ、遊んでいるだけなんだけどね
これからも投稿を続けるので、応援よろしくお願いします。
評価、感想、ブックマーク、待ってまーす
白組のペアダンスが終了し、体育祭午前の部が終了する。
生徒は昼食をとるため、教室に次々と戻りだす。
一方、俺たちはペアダンス中に倒れた黒瀬を運んで、今は寝ている黒瀬と一緒に保健室にいる。
若々しい、女性の保健室の先生が診断する。
保健室の先生の名前は高津先生。
若々しい見た目をしているが、年齢はアラサー。まだ独身で婚期を逃しそうで婚活にいそしんでいるらしい、圭人から聞いた。
「先生、黒瀬さんは大丈夫ですか?」
「大丈夫よ、軽い熱中症みたいなものだと思うから」
ホッとする一同。
とりあえずは、大事でなくて安心した。
「ただ、倒れたのは熱中症に加えて、軽い脱水症状、それと疲労が重なったからでしょう。この子今日ずっと働いていたみたいだから」
「そうなの?」
「ああ、そうだな」
「一真、何か知ってるのか?」
黒瀬はこの一週間、体育祭の競技に加えて、風紀委員会の活動、委員長としての他の委員会との連携、それに加えて恐らくテスト勉強もしてただろう。
体育祭当日の今日も、生徒会と一緒に保護者や来賓の方々の誘導、会場設営、その他諸々の雑用をこなしていた。
ペアダンス前も委員会活動に奔走していたみたいだし。
「じゃあ、黒瀬さんは先生が見ているから、皆さんは教室に戻って昼食をとりなさい。これから午後の部もあるんだからな」
「そうだね、私たちがここにいても仕方ないしね」
「ああ、行くか」
保健室を後にしていく一同。
俺は保健室に開いている椅子を見つけて、そこに腰を下ろす。
「どうしたの?カズ」
「先に行っててくれ。俺はも少しここに残っているから」
「そっか。じゃあ、先に行ってるね」
みんなは保健室を後にして、教室へと戻っていく。
保健室には、俺と黒瀬と保健室だけが残った。
「あら、君は戻らないの?あ!もしかしてこの子の彼氏とか?一緒にダンス踊ってたっていうし」
「そんなんじゃありませんよ」
「そうなの?じゃあ、この子のことが好きとか」
「それも違いますよ」
保健室の先生からのめんどくさい追求が止まらない。
「俺の責任なんです」
「え?」
「コイツが倒れた責任の一端は俺にあります」
黒瀬は今日、いやこの一週間働き続けた。
この体育祭のために、楽しみたい生徒のために、どんなことにも手を抜かずに全力で、
それに引き換え、俺はどうだ?
副委員長という肩書に甘えて、最低限の仕事しかせずに、黒瀬に仕事を押し付けてしまった。
コイツが体育祭準備以外もテスト勉強があることを知っていたのに、
男の俺の方が体力があるはずなのに、男子と触れることが苦手で緊張していたのに、
俺は黒瀬に倒れるまで無理をさせてしまった。
俺には、黒瀬や咲空先輩のように、みんなのために尽くせるような人格者ではない。
だとしても、知人が大変なとき、つらいときに助けないほどの最低な人間ではない。
黒瀬とは付き合いなんて短いし、決して仲いいわけでもない。
それでも、俺は黒瀬に風紀委員会で世話になっている。
だから、俺は今回黒瀬を助ける。
「う、うん。あれ、私は?」
今まで眠っていた黒瀬が目を覚ました。
体を起こそうとしたが、上手く力が入らないのかベットに崩れた。
「黒瀬さん、目が覚めてよかった。あなたはペアダンスの途中で熱中症で倒れたのよ。」
「そうだったんですね。お手を煩わしてしまってすいません。それと、今は何時ですか?」
「ちょうど昼休憩に入ったところよ」
「ありがとうございます。では、私は仕事があるのでこれで」
再び、ベットから起き上がり、身支度を整えて保健室を出ようとする。
「待って、黒瀬さん。あなた、倒れたばっかなのよ。今無理してはだめよ」
「でも、昼休みにも午後にもやることがあるので」
無理にでも保健室を出て、自分の仕事に向かおうする黒瀬。
たどたどしい足取りで、まだ調子が悪いのが見て取れる。
それでも、生徒のために頑張ろうとする。
やっぱり、俺にはできない生き方だ。
「黒瀬は休んでろ。あとは俺がやっとく」
「笹原君!いつからそこに!?」
「最初からいたわ。横にいる俺に気づけないほどお前は疲れてるんだよ」
「でも、まだ仕事が残って」
「だから、俺がお前の仕事やるって言ってんだよ!」
驚いた表場を見せる黒瀬。
まぁ、そうだよな。俺がわざわざ黒瀬の代わりに仕事するなんてメリットのないことするって思ってないだろうし。
「あなた、正気?変なものでも食べたんじゃない?」
「失礼な!俺だって、倒れたお前の分働くぐらいの良心はあるっつーの」
「そうだよ、黒瀬さん。さっき笹原君、黒瀬さんが倒れたのは俺のせいだとか言って責任感じてたもん」
「ちょっと先生!余計なこと言わないでください」
「あら、余計だったかしら?」
「余計ですよ」
「あら、それは失礼したわ。続けて頂戴」
ったく、面白がって。
「まぁ、そういうこと。黒瀬に負担をかけてしまったのが俺なのは確かだから、その分働くよ」
「分かったわ。確かに私が倒れたのは、ぜんぜん働かなかった誰かさんのせいだし、ここは甘えさせてもらうわ」
一言多いんだよ。お前は。
やっぱり、こいつのことは好きにはなれそうにないな。
黒瀬は開けようとしていたドアを閉めて、再びベットに戻る。
「それじゃあ、これから私の仕事を伝えるから、生徒会や体育委員と協力して働いてちょうだい」
「分かった」
そのあと、黒瀬から仕事の内容を聞き、働きに出た。




