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現実主義者の俺が青春ラブコメに巻き込まれる  作者: 小西 悠人
いじめられっ子吉田拓郎
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【1話】朝のルーティン

これから毎日投稿を目指します!(バイトの日を除いて)


今日まで、地の文が多いですが、次からは会話に発展してくのでしばしお待ちを



 ピーピピピーピピピーピピピーピピピー


 この少し煩わしく、眠りから覚醒するにはちょうどいいこの音で俺は目を開け、この音の源であるスマートフォンに手を伸ばす。そのスマホを手に取り、画面に映る停止ボタンを押して、この音楽を止める。今のスマホには、スヌーズ機能というものがあり、いったん目覚まし音を止めて、数分後にまた目覚まし音が鳴るシステムである。俺は利用していない。こんなのは、二度寝を促すもので非合理的システムであるからだ。


 時刻は6時。いつもこの時間に起床するようにしている。


 心地の良い布団から脱出し、カーテンを開け、部屋の中に眩しい朝日を取り入れる。その朝日の光が持つエネルギーを全身で受け入れ、今日一日の活力を蓄える。これから、俺の一日が始まる。


 自分の部屋から出て、誰もいないリビングを通り抜け、洗面所に向かう。簡単に顔を洗って、キッチンに向かい、電気ポットでお湯を沸かし、トースターに食パンをセットして朝食の準備をする。


 俺はこの一軒家にほぼ一人で住んでいる。両親は共働きで、さらに、二人とも海外出張の多い企業に勤めているため、家に帰ってくるのは多くて月に1回、少ないときは半年間帰ってこない時もある。実際、俺は両親とこの3月間は会っていない。


 お湯が沸く音とトースターが鳴り、インスタントコーヒーを作り、トーストにバターを塗り、簡単な朝食をとる。コーヒーを入れなおし、それを持って自分の部屋に戻る。


 コーヒーを机の端に置き、俺は本棚から英単語帳を取り出し、勉強を始める。


 基本的に徹夜せずに24時には布団に入り、朝早く起床し勉強をするようにしている。時間が経つごとに眠気が増していき、眠気が襲ってくる深夜よりも、時間が経つごとに頭が活性していく朝に学習した方が効率的であると、どっかのビジネス書で読んだからだ。


 俺、笹原一真(ささはらかずま)は今日から高校二年生になる。今日は始業式で、そのあと新学期のテストがある。だから、今テスト範囲である英単語帳を開いて勉強している。


 正直、学校のテストは暗記すればある程度の点数が取れるようなものであり、俺にとっては簡単だ。


 小一時間、英単語帳と今日のテスト範囲である部分を確認し、勉強を終了する。そして、学校に向かう時間が迫ってきたため、学校に向かう準備をする。


 荷物をリュックサックに入れ、制服に着替える。一年のころは少しサイズが大きかった制服だが、今ではちょうどいいサイズになっている。この一年で俺の体は少しだが成長したということだ。


 準備が完了し、まだ時間が少しあるため、本棚にある本を適当に選び、読み始める。心地よい日差しを浴びながら、暖かい空間での読書は最高だ。俺はこの朝の時間をとても気に入ってい…


 ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!


 目覚まし音よりも数段煩わしい音が家に響きわたる。


 せっかくの心地よい時間が台無しだ。


 俺はいつもこの時間にやってくる邪魔者を知っている。



 


 


 

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