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現実主義者の俺が青春ラブコメに巻き込まれる  作者: 小西 悠人
いじめられっ子吉田拓郎
19/91

【16話】作戦二日目(下)

夜遅くの投稿になってすいません。


ぜひ読んでいってください。


感想、ブックマーク、評価待ってまーす。


 昼休みになった。


 吉田は阿部に話しかけて、一緒に食事をとるようだ。自分から声をかけて、昼食をとるとは成長したものだ。


 俺は楽しそうに会話しながら食事をする二人を尻目に隣の席の鈴華に声をかけようとする。が、鈴華の姿はそこになかった。


 昼休みに用があるから、時間空けてくれと言ったのにどこにいったのか


 教室にもいなく、廊下にもいないため、思い当たる場所を探しに行った。


 

 やっぱりいた。


 探しに来た俺の視界に、体育館でバスケの練習をする鈴華の姿が入った。


 鈴華はいつも早めに昼食を取り、昼休みには体育館で一人でバスケの練習をしている。


 こいつ、絶対俺との約束忘れてやがったな。


 そんな鈴華は華麗に舞うような軽やかなドリブルから、美しいフォームでシュートを放つ。放物線を描いたそのボールはリングに掠ることなくボールに吸い込まれ、ゴールに入った。


 体育でバスケをしたことしかない俺でも練習をどれだけ積んだかわかる。汗をかきながらもさわやかさを感じさせるよな軽いドリブル、綺麗なシュートフォームについ見とれてしまう。


 おっと、そんなことに気を取られている場合ではない。時間は有限だ。早く用事を済ませよう。


 「おーい、鈴華!」


 俺は呼びかけるが、返事はなく黙々とドリブルをしている。どんだけ集中しているんだか


 俺の呼びかけに気づかないので俺は、鈴華がドリブルを後ろからカットする。


 俺に気づき驚いたような顔になる鈴華


 「笹原、何の用?邪魔しないでくれる、バスケの練習中なんだから」


 こいつ、人の約束を忘れておいて開口一番が憎まれ口か、俺は生まれ変わってもこんな奴にはならないぞ。


 「昼に用事があるって言っただろ、なのにお前がどっか行ったんだろ」


 「そうだっけ?」


 「そうだよ」


 こいつは本当に脳筋だな。いやすぐ物忘れするから鶏か。


 鈴華は俺からボールを奪い取り、またドリブルを始める。


 「で、用事ってなに?」


 「ああ、実はバスケ部のやつのこと聞きたくて、男子だけど」


 「はぁ~なんで」


 「いや、ちょっと用があって」


 「あんまり知らないけど、答えられる範囲ならいいよ」


 そして、今度はレイアップでゴールに決める。ドリブルからシュートまでのキレがとても鋭く、早くさすが全国レベルと思わせるほどの技術である。


 「俺のクラスの清原(きよはら)井野(いの)大原(おおはら)の三人のこと聞きたいんだけど」


 お察しの通り、この清原と井野と大原の三人は吉田をいじめているクラスメイトだ。


 俺は吉田にいじめられる自分を変えたいからと助けを求められたから手助けをしている。だから、別にいじめっ子に接触する必要はないのだ。


 ただ、吉田がいじめられるキャラを脱出しても、この三人組がいじめる標的を変えるだけでいじめは止まらない。


 そうなると結局、クラスでまたいじめが起こって、俺の成績に傷がつくかもしれない。だから、俺はこいつらにいじめの何たるかを教え、一生いじめという愚かで残酷な行為をさせないようにしてやる必要がある。


 そして、その第一段階として三人組のことについて調べることにした。


 攻略するにあたって、相手の情報収集は初歩の初歩だ。


 それで、あいつらがバスケ部であることが分かり、同じバスケ部の鈴華に情報を求めたってわけだ。


 「あーうちのクラスよくつるんでるあの三人?あいつら嫌いなんだよね」


 嫌悪感をあらわにした鈴華のシュートはわずかにゴールをとらえず、リングに当たってボールが跳ねる。


 「あいつらのこと知ってんのか?」


 「あいつら、一応バスケは上手いんだけど、性格がクソでさ。練習がきついからサボって試合やゲームの日だけ来るらしい。うちの高校のバスケ部って女子は強いけど男子はそれほどでしょ。だから、あいつら上手いことに胡坐をかいて遊びに行って練習サボってんの、誰かさんみたいに」


 なるほど、誰かさんみたいにサボってるのか、そんな悪いやつがいるもんだな。鈴華がドリブルをしながら俺に視線を向けてるけど、俺じゃないよね?


 だって俺、部活よくサボるけどその時間はしっかり勉強してるし、試合の日とか選んでサボってるわけじゃないし、あいつらと同じだなんて心外、心外。


 「まぁ、実際男子の中で一番上手いらしいからねあいつら。先輩はほとんどが未経験者で高校から始めたから上手いあいつらに何とも言えないらしい。あいつらが三年になった時もっとやりたい放題になるって考えるとほんと憂鬱だわ」


 バスケ部は男女で同じ体育館で練習するため、よく情報が入ってくるらしい。


 とまぁ、これであいつらがサボり癖のあるバスケ上手三人組ってことが良く分かった。


 バスケ部でも技術の高さからカースト上位にいるし、クラス内でも運動部特有のノリやその体つきからクラスで中心になるときもある陽キャだ。圭人や花菜には劣るがな。


 だからといって人をいじめていい理由にはならない。


 さて、ここから本題に入ろう。


 「なぁ、バスケやってる人にとって一番大切なものってなんだ?」


 


 俺は鈴華と昼休みの話し合いを終えて、残りの5、6限を受ける。


 話し合いが終わった後、鈴華にバスケの1on1に付き合わされたため、疲れた中での授業で地獄だった。


 案の定、隣の鈴華は可愛い寝息を立てて寝ている。つか、隣の席になってからこいつが5,6限起きているとこ見たことないんだが、


 よし、明日からには起こすようにしよう。


 そうして、放課後になり、俺は吉田と一緒に下校する。


 なぜかアニメで意気投合した阿部も今日は部活はないらしく、一緒に帰ることになり、三人で帰るという異様な光景になってしまった。


 俺はもちろん、三宅に連絡して一週間休むことになっている。決してサボりではない。吉田を助けるため言う大義名分があるのだ。


 とはいえ、阿部が一緒ならもう俺必要ないんじゃないか?


 そんなことを考えながら二日目を終えた。


 明日からさらに忙しくなるぞ

 

 

 



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