ステータスとスキル
17時53分より以前にこの話を読まれた方は、一つ前の話が抜けていましたので、そちらを先に読んでください。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
「くそっ、面倒だ、面倒だっ」
悪態を吐きながら道から逸れ、男が地面に手をつくと土が隆起して、道のど真ん中に空いた落とし穴が塞がっていく。
どうやら白衣の男は土使いのようだ。土系の魔法ならわざわざ土に触れなくても発動が可能。あの動きも土の操り方もゴルホと酷似している。
尤も、能力的にはゴルホの方が高いようだ。一度に動かせる土の量がゴルホよりかなり劣っている。動きの精度も悪い。
あの程度の土使いならば、正面からやりあっても勝てるな。ゴルホと何度も手合わせしてきたので、土使いの攻撃手段は把握している。
「お前らも、ぼーっと見てないで手伝え! ほら、丸太の罠を設置してこい。いちいち命令しないと動けないのか。ちっ、面倒な」
白衣の内側に手を入れ抜き出したかと思うと、男の手には大きな丸太があった。
アイテムボックスも所持と。
生徒手帳を盗み出してレベルとスキルを調べたいところだが、アイテムボックスの中に入れている可能性が高い。
別の能力も発動してくれると、対策が練りやすくなってありがたいのだが。
観察を続けているが他のスキルを使った形跡がない。
現在わかっているのは、『土使い』のスキル。アイテムボックスの所持。
それと、丸太を軽々と片手で持ったことから、ステータスは最低でも3レベルは取っているだろう。
武術系や近接戦闘のスキルは、おそらくだが所有していない。
戦闘スキルを所持している権蔵やオーガたちは、ちょっとした体捌きにもスキルの効果が表れるのだが、白衣の男は動きにキレがない。
攻撃手段は打撃系ではなさそうだ……まあ、確定事項ではないので思い込みはやめておこう。
白衣の男は特に周囲を警戒することもなく、道を下っている。
キビトさん九号の仲間がいるとは思ってもいないように見える。油断をしている無謀な男ならそれでいいのだが、あの怯えることもない妙な自信。
探知系のスキルを何か所持していて、そのスキルに絶対の信頼を寄せているようだ。
俺が『隠蔽』と『気』を併用することにより、気配を完全に殺しているからバレていないようだが、どちらかを切ったら気づかれてしまうかもしれない。
「よっし、取り敢えず、修復は完了した。面倒だったが、こんなもんだろ。お前らは先に帰ってろ!」
何と言うか……偉そうな男だ。
口調もそうだが、あの人を見下した目つきと、鼻で笑う仕草はスキルを得て高慢ちきになったというよりは、元からの性格の悪さじゃないだろうか。
しかし、あの男は何がしたいのか。村人を扇動して手駒として利用し、罠により昆虫人の兵士を殺している。
こんなこと、何度も通用しないとわかりそうなものだが。
前までなら糸を巻き付けて精神感応で心を読んで終了だったのだが、面倒極まりない……白衣の口癖が移ってしまったな。
「ったく、バカを利用するのも面倒だな。まあ、ここで稼ぐだけ稼がしてもらうか経験値を。一人ならどうとでも逃げられる。三度目の会合は近い。女神様にお会いするまでに、もっと強くならねば」
周囲に村人がいないのを確認した上で、白衣の男が零した本音が全ての答えだった。
深い意味もなく簡単な答え――レベル上げの為の殺戮。完全にゲーム脳だな。
これで白衣の男に容赦しないで済む……容赦か。
今、当たり前のように相手を処分する手段を考えていた自分に、少し驚いている。この世界に染まってきているのを、時折、嫌でも自覚させられる。
ここは日本じゃない。死が身近にある世界だ。哀れみや優しさが、後に災いとなって自分に戻ってくることもある。冷静な判断を下せるというのは、それだけ世界に適応してきたということだろう。
「悪いことじゃない。そう、生きるために必要だっただけ」
自分を納得させるために呟いてみたが、心が晴れることはない。
どんな理由があれ、殺人は間違っている。そう口にする人が日本には結構いるが、この異世界では、そんな甘いことを言うのは聖職者ぐらいなのではないだろうか。
俺だって後悔や躊躇う心は健在だが、実際、そういう場面で見逃すことはないだろう。この手は既に多くの血で染まっている。
「ああ、やめだ、やめ」
他人の醜い心に触発されて、自分に照らし合わせる必要なんてない。今は、そんなことを考えている場合でもない。相手に集中しろ。思考を戻せ。
大きく深呼吸をして、気持ちを落ち着かせると、再び現状の確認を始める。
あの、白衣男の発言から見て、村人はレベル上げに利用されているだけか。
だが、ここまでやったのだ、今更真相を昆虫人に明かしたところで、処罰から免れられるとは思えない。実際に罠を作り、昆虫人を殺すことに賛同したのだから。
村人の処罰を和らげたいのなら、この男を殺さずに倒し、昆虫人の兵士に引き渡し自供させるというのが一番だろう。
しかし、どのようなスキルを保持しているかわからない現状で、生かして捕えるというのはリスクが大きすぎる。
そもそも、戦うとして俺が勝てる保証があるわけでもない。
ゴフリグ隊長の依頼は既に果たしているのだが、どうにもスッキリしないな。胸の奥にくすぶるモヤモヤ感を見過ごすべきか、どうすべきか。
それに、聞き捨てならないことを口にしていた。女神様というのは、女教師もどきで間違いないだろう。
俺たちを贄の島に送り込んだ自称女神。
恨みつらみは山ほどあるが、今の実力では戦ったところで返り討ちに会う未来しか見えない。それに、あいつには利用価値がある……桜を元に戻す方法を知っている可能性が最も高いからだ。
発言で一番気になったのは「三度目」という単語だ。転移者はあの教室で一度、女教師もどきに会っている。
だが、二度目の再会はあり得ない筈だ。それどころか、白衣の男は「三度目の会合は近い。女神様とお会いする前に、もっと強くならねば」と言っていた。
つまり、白衣の男は異世界に送られてから、女教師もどきと再会して、もう一度会う約束を取りつけたということになる。
そんなことが本当に可能なのか?
あの男が特別に女神に気に入られた存在……もしくは、女神との通信手段を可能にするアイテムやスキルが存在していたのか?
強くなることを望んでいるということは、女神側から接触して条件を提示してきたとも考えられる。
仮定に仮定を重ねるだけで、これでは真実に辿り着くことは出来ない。
こうなったら、危険を覚悟の上で接触してみるか。『精神感応』で心が読めないのであれば、本人から聞きだす方法が妥当か。
やってみるか。それだけの価値はある筈だ。
ようやく掴めるかもしれない、桜を元に戻す為の糸口。その糸がどれ程か細く、短い物であっても、糸使いとして手繰り寄せてみせる。
「そろそろ、戻るか。あの馬鹿共を放っておくと面倒なことになるからな……さて、いい加減出てきてはどうだい」
一度その場から離れ、かなり後戻りしてから戻ってきたのだが、やっと気づいてくれたようだ。
『隠蔽』を所有しているのは隠しておきたかったので『気』で気配を少しだけ殺してはいる。この程度なら探知できる能力か。
木の陰から姿を現した俺を見て「ほうっ」と呟いたのみで、特に目立った反応を見せない。
焦っている様子もなく、人を見下した感じは相変わらずか。
「キミは見たところ、転移者かい?」
「ああ、そうだよ。それを知っているということは、貴方も転移者のようだね。よかった……この異世界に来て初めて転移者と会えた」
上辺だけは友好的な対応をしておかないとな。
「へえ、初めて転移者と会えたのかい。私と出会えるなんて、運が良かったね。私はキミで二人目だよ、転移者と会ったのは」
「そうなのか。ずっと大陸を彷徨っていて何とか生き延びてきたけど、人間に会うことはあっても、転移者を見かけたことすらなかったから本当に嬉しいよ」
俺はそう口にして、握手を求めるように手を差し伸べながら距離を縮めていく。
「おっと、悪いが、それ以上は近づかないでもらえるかな。初めて会った転移者を信用できるほど、お人好しではなくてね」
思っていたより油断はしていないのか、少々厄介だ。
「それで、キミは何故こんなところに?」
さてと、ここからか。相手が望む回答を選びださなければ。
「この大陸は人間の地位が低いのは知っているかい?」
「ああ、そうだな。それが?」
「そのおかげで、昆虫人からいわれのない虐待を受け、奴隷にさせられそうになって……戦闘には向かないけど、逃亡には向いているスキルのお蔭で、何とか生き延びてこれたんだよ」
今、一瞬、俺を見て笑いやがった。それも、圧倒的強者が弱いものに対して抱く、優越感が滲み出ている厭らしい笑みだ。
俺のスキルが戦闘に向いていないという説明を聞いたからだろう。ちょっと説明臭くなったが、相手は気にもしていないようだ。
「それで、各地を彷徨っていると、昆虫人に逆らい戦い続けている人間の村の話を耳にしてね。是非仲間に入れてもらえないかと思って、ここまで来たんだ」
「なるほど、なるほど。それは苦労したようだね。私としてはキミの合流を歓迎したいところなのだが……」
「ありがとう、助かる――」
「おっと、ちょっと待ってくれ。一応、村の責任者のようなことをやらしてもらっている身としては、もう少しキミのことを知らないと村へ招くことは出来ない。引き続き、幾つか質問させてもらっていいかね?」
「ああ、無論だ。何でも聞いてくれ」
今のところ相手の反応は上々だ。
「まずは、そうだな。キミはこの異世界に飛ばした女神様のことをどう思っているか、正直に教えてくれないか」
「そうだね。初めは、こんな危険だらけの場所に落とされた恨みがあったから、良い感情は抱けなかったけど……よく考えたら、そもそも死んでいた身だ。スキルという人外の力を貰い、生き延びるチャンスを与えてくれた。今は感謝しているよ」
「そうか、そうか。わかっているねぇ。女神様は素晴らしい存在だよ。まさに、雲の上の存在。理想の女神様だ」
お、好感触だ。回答がお気に召したようだな。
白衣の男が女神様を崇拝しているのは、独り言を聞いて理解はしていた。なので、思ってもいない称賛の言葉を口にしたのだが――
「あの、神が作り出した完璧な造形美。呼吸すら神々しさを感じさせる、麗しの唇。慈愛溢れる癒しの瞳。あえて、女教師と言う俗物の格好をすることにより、我々転移者に歩み寄る謙虚さ。美しい等という安易な言葉で、言い表していい存在ではない……そうは思わないかね!」
「そ、そうだな」
ここまでとは。
あれから、女神を褒め称える言葉が決壊したダムの水のごとく、口から溢れ出している。
これは崇拝と言うよりは狂信者と例えるべきだ。
こちらに話を振られた時だけ、適当に相槌を打つ作業が続いていたのだが、ようやく女神を称える言葉が尽きたようで、荒い息を吐き、肩を上下に揺らしながら白衣の男は黙ってくれた。
この会話でわかったことは――女神は美しい。聡明だ。健気だ。謙虚……いかん、洗脳されそうだ。重要なことは何一つわからず、ただ褒め称えていただけ。
「他に質問は無いのかな」
取り敢えず、女神関連の話はお腹一杯だ。
今は話を逸らしておこう。
「これは失礼。そうだね、では、最も大事なことを訊ねさせてもらおう。キミのレベルとスキルを教えて欲しい。これは、互いに信頼する為には必要なことだと思うのだよ」
やはり、きたか。
相手のスキルとレベルを把握してしまえば、何とでも対策が打てる。
白衣の男は信用ならない。だが、ここで教えなければ相手の懐に滑り込むことは不可能。
「ああ、いいよ。その代わり、そちらの能力も教えてもらえるのかな?」
さあ、どうする。俺の目的は相手の能力を知ることだ。この交換条件に乗ってくるのであれば、俺が一方的に不利だということにはならない。
「勿論だとも。転移者として能力を相手に明かすというのは、信用していなければできないことだ。だけど、先にキミから教えてくれるなら……だが」
「いいだろう。俺のレベルは――」
「おっと、口頭で説明するより、もっと確実でわかりやすい物があるだろ。転移者ならではのアイテムが」
生徒手帳を寄越せと言いたいのか。
俺は事前にアイテムボックスから、パーカーのポケットに移しておいた生徒手帳を取り出すと、白衣の男に投げ渡した。
「これでいいかい」
「ああ……充分だ」
この男、ポーカーフェイスが苦手のようだ。口元が歪んでいるぞ。
あっさりと生徒手帳を渡した俺を、内心バカにしているのだろう。
「名前は、土屋紅と。良い名前じゃないか。レベルは……ふふーん。いやいや、そうかそうか。あはははははっ! ステータスもこの程度か。スキルもこんなので、良く生き延びられたものだ。ぶはははははっ! いやいや、失礼失礼」
笑い過ぎたのだろう。白衣の男は腹を押さえて苦しそうにしている。
俺の生徒手帳を見て、警戒心が解けたようだ。この男は自分に及ばないと。
負けることが無いとわかった途端に、この態度か。本当に嫌な性格をしている。日本で友達がいなかったタイプだろ。
「ああっ、久しぶりだよ、こんなに笑えたのは。思わず笑ってしまったが、ベースのレベルと比べてスキルはレベルが高いようだ。かなり使い込んでいるのかな。それに、戦闘では使えないが、中々便利そうなスキルではある」
ある程度は予想通りの反応なのだが、わかっていたとはいえ、腹の立つ態度だ。
「ああ、私の生徒手帳を見たいのだね。いいだろう、あまりのレベル差に腰を抜かさないでくれよ」
笑いすぎで零れ落ちそうになっている涙を人差し指で拭いながら、白衣の男は無造作に間合いを詰めてくる。
完全に油断しているようだ。生徒手帳に表示された俺の能力では、どうあがいても自分には勝てないと判断したのだろう。
相手から俺の渡した生徒手帳と、アイテムボックスから取り出した生徒手帳の二冊を手渡しで受け取る。
チラッと、男の顔を確認すると、よほど自信があるらしく、ニヤついた笑みで、早く中を覗けと急かしているようだった。
相手が妙な動きをしないように警戒しながら生徒手帳を開いて、目を通す。
レベルは41か。中々のレベルだ。名前は、医角 正義か。名は体を表すというのが当てにならないというのを、体現している男だ。
ステータスはどうなっている。
筋力 (21)63
頑強 (21)63
素早さ(20)60
器用 (25)75
柔軟 (23)69
体力 (18)54
知力 (26)78
精神力(30)90
運 (20)60
『筋力』3『頑強』3『素早さ』3『器用』3『柔軟』3『体力』3『知力』3『精神力』3『運』3
知力、精神力が高めのステータスレベルは3で統一。
遊び要素のない割り振りだな。この世界で生き延びている転移者は似通ったステータスで落ち着くようだ。
さて、問題のスキルか。厄介なスキルがないことを祈るばかりだな。
『説明』3『消費軽減』3『共通語』3『土使い』5『状態異常耐性』4『気配探知』4『投擲』5『洗脳』5
定番の『説明』『消費軽減』『共通語』という基本は押さえているようだ。
『土使い』はあれで5レベルを超えているのか。となると、ゴルホは何レベル相当の実力だったのか。今になって戦慄を覚えるよ。
『状態異常耐性』も4あるなら、お得意の昏睡薬も通じないだろうな。
『気配探知』とはストレートな能力だな。『気』スキルと併用したら、かなり威力を上げられそうだ。
『投擲』は『土使い』と相性が良い。土使いで相手の足止めをして、安全な場所からの投擲で仕留める。考えられたスキル構成だと思う。
そして、これが一番の問題となるだろう。
『洗脳』スキル。その文字に指を当て『説明』を発動させる。
『洗脳』
相手の価値観や思想、記憶すら改竄し、自分の手脚として操ることができる。
相手に触れることにより、能力を発動させることが可能。
精神力 × 洗脳レベル = より相手の精神力(精神系スキルの効果を防ぐスキルがあれば、精神力は加算される)が上回っていれば、洗脳を防ぐことが可能。
何と言うか、この男――医角には似合うが最低なスキルだ。
それも、かなりの高レベルときている。これを使って村人を洗脳して手駒にしているのか。
スキルを見るだけで、医角の内面が見て取れる。正直、あまり傍にいたくないが、今は無能で従順な振りをして、感心してみせておこう。
「うおっ、レベルが40越え!? それに、スキルレベルが高い! 俺とは比べ物にもならない……」
少しオーバーに驚きすぎたかと不安になったが、横目で相手の顔を確認すると、頬が嬉しそうに緩んでいる。リアクションを喜んで頂けたようだ。
「まあね。キミと違って、結構な場数を踏んできたから、必然的に強くもなるさ」
「見たこともないスキルが多くて、驚くばかりだよ」
「こちらから言わせてもらえば、説明も取らずに、良く生きてこれたものだ。そこは、感心してもいいかな」
「説明なんてスキル存在していたのか……知らなかったな」
我ながら白々しいが、相手は自分の強さに酔っているらしく、俺の心情に気づくことはない。
「よっし、キミを我が村の住民として認めようじゃないか。転移者の――手駒も欲しかったしな」
「手駒?」
その言葉に驚き、生徒手帳から視線を医角に向けると、視界が肌色に染まっていた。
医角は俺の顔を鷲掴みにすると、嬉しそうに嘲笑する。
「あはははっ、そう、手駒だよ! キミは中々使い勝手が良さそうだからね!」
「な、何をする!」
「大丈夫、有意義に使ってやるよ。面倒になったら、殺して糧にしてやるから、有難く思うのだな……洗脳」
医角の手の平から生暖かい何かが溢れ出し、俺の脳を侵食しようとする。
「う、ぐああああっ」
「無駄だよ。キミのステータスでは私の洗脳から逃れることはできない! さあ、落ちろ!」
俺は相手の手首を何とか掴むが、それ以上抵抗する気にはなれず、大地に両膝を突く。全身の力が抜け、ただ、ぼーっと彼の言葉を聞き入れていた。
「くっはははははっ! 素晴らしい! レベル上げの為だけに利用していた村だったが、こんな玩具が手に入るとは! さあ、土屋。俺の声が聞こえるか?」
「はい、医角様」
俺の口からはスムーズに言葉が出てきた。
「結構、結構。これから、俺の手脚となって働いてもらうぞ」
「何なりと、ご命令ください」
「よし、一旦村へと戻るぞ。話はそこでする。その生徒手帳も拾っておけ」
医角に頷くと、足元に落とした自分の生徒手帳を拾い、ちらっと、そこに記載されている能力と数値を確認した。
レベル18
ステータスポイント 0P
残りポイント 52P
筋力 (12)24
頑強 (11)22
素早さ(10)20
器用 (13)26
柔軟 (12)24
体力 (13)26
知力 (10)20
精神力(13)26
運 (10)20
『筋力』2『頑強』2『素早さ』2『器用』2『柔軟』2『体力』2『知力』2『精神力』2『運』2
『消費軽減』2『糸使い』2『捜索』3『共通語』2『木工』3『夜目』2
少し、低く設定し過ぎた気もするが、まあいいか。
俺は生徒手帳を拾う際に発動していた『偽装』『隠蔽』スキルを解き、元の数値とスキルに戻しておいた。
贄の島で新たに覚えておいて正解だったな『偽装』スキル。
「おい、何をしている。早く来い」
「申し訳ございません」
取り敢えず、潜入には成功しそうだ。




