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悪魔倶楽部  作者: ぴらみっど
魔界冒険編
286/359

恐怖の瞳



 黒雷が最初の吐血を催してから少し経つ。八鬼の二人からすれば最早一刻の猶予もならなかった。いますぐこの場にいる人間と悪魔を全員始末しなければいけない。現世の空気に命を奪われる前に。


 一応、若雷と黒雷には逃げるという選択肢もあった。飛行速度で勝る彼らは好きなときに戦場を離脱できる。己の身に危険を感じれば無理に戦闘を続ける必要は無いのだ。

 ただし相手に喧嘩を吹っかけた挙句敗走ともなれば、八鬼としてのプライドは深く傷付くだろう。特に黒雷は「敵前逃亡とは見下げた奴ら」とアンドラスたちを挑発までした手前、余計に逃げづらい。


 ここまで勝負が長引くとは八鬼の二人も予想していなかった。それは間違いないと断言できる。本当ならばアンドラスとデカラビアをさっさと始末してそれで終わりになるはずだったのだ。それがアイムの乱入。渚の裏切り。そして人間の登場といった誤算の連続を経て、今や人間と悪魔の即席チームを相手に手こずっている。このような展開を想定しろというほうが無理だった。


 八鬼が現世の毒に屈するのが先か、アンドラスたちが八鬼に命を奪われるのが先か。どちらにせよ決着の瞬間は目前に迫っている。ここからが正念場だ。

 黒雷は豊富な能力を駆使して間断なく攻撃を繰り出し、令司とアンドラスを圧倒する。

 一方、緑の巨人と化した若雷は相手を圧倒するどころか、もはや誰の手にも追えない状態だった。その足が大地を踏みしめるたびに地面にヒビが入り砂埃を立てる。その拳が空を切るたびに小さな突風が生まれる。砂原とデカラビアは一瞬たりとも気が抜けなかった。巨木にも劣らぬ太い四肢がひっきりなしに襲ってくる。一発でももらえば即死。心臓に悪い戦いだった。

 しかもそれが本当の恐怖の始まりに過ぎないことを、砂原もデカラビアも知らない。現時点で十分脅威的な存在である若雷だが、彼はまだとんでもない隠し玉を持っていたのである。


「ぐっ」

 潰れたような声と共に砂原の瞳孔がいっぱいに広がった。

 まさに一瞬の出来事だった。いきなり地上から放たれた光線が砂原の分身体を貫いたのである。

 切り札としてこれまで温存していたのか、使用できなかったのか、若雷がいきなり瞳を輝かせ真っ赤な熱線を放った。それは砂原の心臓を射抜いた。

 何の前触れも無く放たれた巨人の恐るべき一撃だった。それを目撃したデカラビアは底冷えしたような目をする。

 砂原に落ち度は無かった。傍から見ても彼には油断の欠片もなかったし、集中もしていた。にもかかわらず回避が間に合わなかった。

 砂原の分身体はまたも即死だった。赤い熱線に射抜かれた彼の体は内側から燃え出し、墜落し、地面に叩きつけられた時には全身火達磨になっていた。

 その一部始終を上空から眺めていた本物の砂原は息を飲む。もし熱線にやられたのが分身ではなく自分だったら、と想像して生きた心地がしなかっただろう。

「これで分身は二体ともやられてしまった。次は無いな」

「冗談じゃないですよ。こんなヤツにどうやって勝てというんですか?」

 デカラビアは悲観的だ。いつものハッタリを言う余裕も無い。

 無理もなかった。吐血を始めた黒雷とは違い、若雷の体には未だ何の変調もない。勝機が見出せずデカラビアが絶望するのも当然だった。


 今また若雷の瞳が輝き真紅の光線が放たれる。それはデカラビアの足下をかすめて通り過ぎ、防球ネットに穴を開けて空の彼方に消えていった。

 あわやという場面にデカラビアは電子音みたいな声で甲高い悲鳴を上げる。

「ああ……うう……」

 紫がかった唾液を垂れ流し、若雷は口の奥から呻き声を漏らした。苦しそうな声なのに、口の端は緩やかに持ち上がっているように見える。


 砂原とデカラビアが八鬼の秘めたる力に苦しめられる一方、令司とアンドラスも黒雷の猛攻を受けて着実に追い込まれていた。

 ここまでの戦闘で集中力を削られたせいか、二人とも気付けば黒雷の攻撃を何発か貰っている。

 令司は頬と首筋にかすり傷が一つずつ。脇腹と大腿部には浅い切り傷。そして足には針の直撃を受けた跡が残っていた。アンドラスは肩、腕、腰のあたりにそれぞれ切り傷が浮かび上がっている。いずれも戦闘行為に支障をきたすほどの深手ではないが、当たり所が悪ければそうなっていた。


 カサカサと気味の悪い足音を立てて黒雷は芝の上を走る。令司に迫り鎌を振り下ろした。

 令司は後ろに飛び退いて紙一重で難を逃れる。

 それも束の間、黒雷の腹に卓球ボールほどの穴が四つ開いた。それぞれの穴から無色透明の液体が勢い良く射出され、令司を襲う。

 令司は腕を上げて咄嗟に顔を守った。謎の液体を手と脇腹に受ける。少量の白煙が上がり彼の皮膚が焼き爛れた。ジャケットに穴が開く。溶けた繊維が一滴、足下にこぼれ落ちた。

 赤くなった自分の手を見て令司は歯噛みする。

「この虫女。まだ他にも能力を持ってやがった」

 アンドラスが驚いた時にはもう、黒雷は跳躍して令司に飛びかかっていた。


 令司は痛みを堪えて横っ飛びで地面を転がり回避する。

 虚しく空を切った黒雷の背中を狙ってアンドラスが剣を投じた。黒雷はムカデの尻尾で弾き返し、ついでに尻尾から針を発射して反撃する。アンドラスは真上にジャンプして逃れた。


 令司の刀が緑色の光を纏って輝く。それを下段に構えて令司は大胆にも黒雷の真正面から近付いた。

 無謀な行為だった。黒雷が放った蜘蛛の糸をかわしながら前に出たまでは良かったが、そのあと迫ってきた黒雷の前脚を避けきれずに刀で防御する。続いて頭上から降ってきた鎌を横に跳んで避けると、最後は黒雷の口から連射された針から逃れるために大きく飛び退いた。

 敵に一撃与えるどころか刀が届く範囲に踏み込むことさえ叶わない。令司は渋面を作るが、傍から見れば無傷で黒雷の懐から脱出できただけ彼は幸運だった。


 令司が無謀な試みをしている最中、アンドラスは雷剣と炎の玉で遠距離から黒雷の背後を攻めた。令司とは違って慎重な攻撃だったが、それはそれで無意味だった。雷剣はムカデの尾に防がれ、炎の玉は黒雷の脚に命中したがかすり傷一つ付けられなかった。仮にダメージを与えたとしても黒雷の再生能力が働く。アンドラスの攻撃は実質無効化されていた。


 令司を後退させた黒雷は口から赤い蚊の群れを吐き出す。蚊の群れは統率だった動きで身を翻し、正面の令司ではなくアンドラスに襲い掛かった。

 アンドラスは渚の刀を強くなぎ払う。地面から黄金の炎が噴き出し高い壁となった。そこへ蚊の群れが一塊になって突っ込む。彼らは塵も残さず全て消滅した。


 接近戦を諦めた令司は駆け足で敵と距離を取る。黒雷の斜め前方で足を止めると、刀を振って三日月の閃光を飛ばした。その一撃は相手に読まれる。

 黒雷は肘から先を切り離すと筋肉を縄のように細く長く伸ばして鎌を飛ばした。鎌は令司が放った三日月状の閃光をかき消す。そのまま勢い衰えることなく令司本人も襲った。彼は獣のように跳ねて紙一重でかわしたが、黒雷の攻撃はまだ終わっていなかった。

 令司の横を通り過ぎた鎌が地面に突き刺さるや否や爆発を起こす。鎌は大小に砕け散り数十の破片となって周囲に飛び散った。その内の数発が令司の頬と腕を切り裂く。頬は軽く切っただけだが、腕の方はすぐに血があふれ出すほど深く裂かれた。


 爆発四散した黒雷の腕に蛆虫が湧き傷の再生が始まる。どれだけ深手を負っても短時間で傷を癒やしてしまうその肉体は、対戦相手を絶望と焦燥に駆らせるのに十分な性能を誇っていた。

 それでもアンドラスたちの顔に少し前までの焦りは無い。外側からの攻撃に対しては無敵と言っても良い黒雷だが、彼女の体は内部から破壊されているからだ。


 またもや黒雷が吐血する。これまで以上に大量の血がこぼれ、クッション材が露出した地面に新しい水溜りを作った。

 この好機を黙って見逃す手は無い。黒雷の再生能力を考えると彼女を攻撃するだけ無意味にも思えるが、何もしないよりは良い。少なくとも令司とアンドラスはこの場面で棒立ちになれるほど諦めが良い性格をしていなかった。


 令司の刀から閃光が飛び、アンドラスの魔法陣から炎の玉が放たれる。

 黒雷は鎌とムカデの尻尾で防御したが、また吐血した。今度は一度だけではない。二度、三度と続けて体が揺れ、そのたびに大量の血を吐き出した。すでに総失血量は大柄な人間でも死に至るほどに達している。

「愉快、愉快」

 窮地にも黒雷は笑う。相手を追い詰めることと、自分が追い詰められること。その両方に愉悦を感じているようだ。


 もう片方の八鬼である若雷は、表面上全く感情が読めくなっていた。緑の巨人と化した彼には表情もなく言葉もない。感情や思考があるのかさえ怪しかった。ただ本能に従って暴れ回っているだけに見える。

 そんな若雷に追いまわされる砂原の顔には汗が滲んでいた。かなり体力を消耗しているのが傍目にも良く分かる。樹流徒と対戦したときもそうだったが、分身能力が疲労の原因だろう。


 砂原が若雷の注意を引き付けている内にデカラビアは魔法陣を展開する。虚空に紫色の光が走り虚空に大きな円を描いた。通常の魔法陣よりも展開速度が遅い。代わりに普通より何倍も大きな魔法陣が生まれた。

 空中に出現した大型魔法陣は激しく明滅する。青い雷光が飛び出し光の柱となって若雷の半身を飲み込んだ。


 若雷の体が煙を上げながら小さく揺れる。野太い悲鳴が大気を震わせた。

 多少効果があったのかも知れない。だが、皮肉にもそれが若雷の力をさらに引き出す結果を招く。

 緑の巨人に変貌を遂げた若雷だが、その姿は変身の最終段階ではなかった。

 明らかにデカラビアの雷がきっかけで、巨人の新たな進化が始まる。若雷の両肩、胸の真ん中、背中、大腿部、そして足の甲が膨れ上がり、皮膚を突き破って大きな瞳が飛び出した。最後に頭部が沸騰した湯のように泡立ち、幾つもの小さな目玉になる。


 若雷の全身に出現した目玉は黒い瞳でしきりに辺りを見回す。その内の七つか八つが空中の砂原に視線を止めた。砂原を見つめる瞳が一斉に輝き、赤い熱線が放たれる。内一発が砂原の手首をかすめた。

 ただ軽く触れただけなのに服の袖口が焼尽し、砂原の皮膚が焦げる。


 砂原は苦痛に顔を歪めて体勢を崩した。それに気付いてか、気付かずか、若雷がいっぱいに伸ばした腕で宙に弧を描く。人間の胴体ほどある太い指が、必死に後退する砂原を追った。

 指の先端が砂原の肩に当たる。今度も軽く触れただけなのに、酷く鈍い音が鳴った。


 砂原の体が力なく墜落する。肩の骨を砕かれたか、それとも脱臼したか、彼は地面に叩きつけられると苦悶の表情を浮かべ大声で唸った。


 眉根を寄せ、目を眇め、砂原は体の痛みを押して地面に倒れたまま光の羽根で反撃する。

 効果は無かった。連射された光の羽根は全て巨人の腹に吸い込まれて消えただけだった。


 若雷の全身から生えた目は絶えず動き回っている。またも複数の瞳が砂原に視線を集めた。

 砂原は急いで立ち上がろうとして全身を硬直させる。肩の傷が痛んだのだろう。彼の額からじっとりと脂汗が滲んだ。

 格好の的となった砂原に狙いを定めて黒い瞳から熱線が発射される。砂原には逃げたり攻撃を防いだりする術が無い。万事休す、と砂原自身は思っただろう。


 若雷の瞳が光を放つ寸前、砂原の前にデカラビアが飛び込んでいた。

 デカラビアは自身の前に大きな魔法陣を展開した。ついさっき雷の柱を放った大型魔法陣よりもさらに大きい魔法陣だ。なのに展開速度は通常の魔法陣よりも早い。

 一瞬にして現われたその超大型魔法陣は、満月のように美しい輪郭を保ったまま表面を鏡に変えた。


 若雷の瞳から飛び出した熱線を鏡が全て反射する。その内の一発が若雷の脚を射抜いた。

 若雷はその場で足踏みをして初めて痛がる素振りを見せる。彼の足が地面を踏み鳴らすたびに、陥没した地中から土が驚いて跳ねた。


 さんざ地面を踏みつけた後、若雷は足を揃えて跳躍した。上昇中に膝を折り曲げ力を溜める。落下直後、砂原たちを押し潰そうと力強く脚を伸ばした。

 若雷が着地すると大地が鳴動した。何の音かと令司とアンドラスが振り返ったほどの衝撃だった。もし若雷の足下に残っていれば、砂原とデカラビアも助からなかったと言い切れる。


 二人は揃って空へ逃れていた。

 若雷の指と衝突した砂原の肩はダラリと垂れ下がっている。そちら側の腕はもう使えないだろう。

 ただ、数分前までの状況を考えれば命があっただけ儲けものと言って良い。デカラビアの援護が無ければ間違いなく砂原の命は無かった。

「ニンゲン風情と共闘するばかりか、よもや助けることになるとは思いませんでした」

 デカラビアは自分自身が取った行動が少なからず意外そうだった。

「俺も助けられるとは思っていなかった」

 砂原は苦笑する。普通に笑おうにも傷の痛みが苦笑いに変えてしまう。そんな表情だった。


 半ば狂ったように動き回る若雷の瞳が二人を補足する。

 砂原とデカラビアは左右に分かれた。その間を二十前後の赤い光が通過してゆく。

 攻撃が止んだのを確認すると砂原はすぐさまデカラビアに近付いた。

「さっきの鏡を使ってもう一度奴の攻撃を反射できないか?」

「何を言い出しやがるんですか。冗談じゃねえですよ」

 乱暴なのか丁寧なのか分からない言葉遣いでデカラビアは即答した。

「さっきの能力は発動のタイミングが難しいのです。一歩間違えればまともに敵の攻撃を食らってしまう諸刃の剣なんですよ。そう何度も使えません」

 よほど恐かったと見えてデカラビアは必死に訴える。この調子だと二度とさっきの鏡を使うつもりはないだろう。


 巨人になっても若雷の飛行能力は健在だった。十メートル超の巨体が音も無く宙を浮いて二人に迫ってくる。複数の目玉から熱線を放ち手を振り回す。

 それらの攻撃を何とかいくぐりながら、砂原は空中から棒状の光を生み出した。光は砂原の手中で大振りな剣に姿を変える。光の大剣だ。この剣は頑強なネビトの脚を容易に切断するほど切れ味がある。若雷にも通用するかもしれない。


 砂原は足下から飛んでくる敵の攻撃を避けつつ、寸隙を突いて光の大剣を投擲した。剣は砂原の手を離れた途端に形状が細くなり、大剣から長剣へと姿を変える。そして若雷の頭部に散在する目玉の一つに命中した。

 目は人体の急所だ。小さな砂粒一つ入っただけでも痛みを覚えるデリケートな部分である。

 そんな常識も八鬼相手では通用しなかった。砂原の剣を目に受けても、若雷は怯みもしなければ痛みを感じた様子も無い。光の長剣は若雷の目に刺さらず、跳ね返って空中で勝手に消滅した。


 若雷は繰り返し手を振り回して頭上にいる二人を叩き落そうとする。

 砂原とデカラビアは若雷の周囲を旋回した。襲い来る攻撃かあら逃れつつ相手を翻弄する。

 ついでに反撃もした。若雷の背後に回り込んだデカラビアが魔法陣を描く。ボウリング球よりひと回り小さな灰色の球体が若雷の後頭部めがけて投下された。

 灰色の球体は標的に着弾すると大きな爆発を起こす。若雷の頭部は完全に炎に包まれた。

 今が好機と見たか、砂原も続く。魔法陣を展開して銀に輝く光の砲弾を三連射した。砲弾は若雷の胸に浮かぶ瞳に一発命中。残り二発もその近くに当たった。


 しかしデカラビアと砂原による連続攻撃は無意味に終わった。煙と爆炎の中から現われたのは、軽い火傷すら負っていない若雷の顔だった。砂原の攻撃を受けた胸の目玉も何事も無かったかのように辺りを見回している。


 またもや若雷の瞳が砂原とデカラビアを見つめた。瞳が輝くのを合図に何本もの光が二人を襲った。

 砂原とデカラビアは射線上から逃れて事なきを得たが、いつまでもかわし続けられるものではない。

「もはや逃げるしか手は無いか」

 砂原はちらと令司の方を見た。何とかして令司を連れ出してこの戦場から脱出しようと考えたのだろう。妥当と言えば妥当な判断だった。敵から逃げられる保障は無いが、倒せる見込みが無い敵と戦いを続けるよりは間違いなく生存率が高い。


 と、砂原は意外な光景を偶然にも目撃する。

 彼が一瞬だけ令司に視線を送ると、そちらの戦いに突として決着が付こうとしていたのだ。




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