肉まんが空を飛んでいる
寒い冬空の下。
雪をさくさく踏んで歩く。
かじかんだ両手に息を吹きかけて温める。
はあー。はあー。
ふと空を見上げる。
流れていく薄い雲がモコモコと形を変えて
肉まんになって降ってきた。
サラリーマンにも、犬の散歩中の青年にも、病院から出て外をホウキで履いてるナース服の女性にも。
そして、私の上にも。
ホッカホカの肉まんが手のひらに丸く収まった。
皆んなは躊躇うことなく食べている。
サラリーマンも、犬の散歩中の青年も、病院から出て外をホウキで履いてるナース服の女性も。
そして、私も。
食べ終わる頃には皆んなちょっぴり嬉しそう。
雪止んだみたい。




