「仲良しカップル!」その3
数日後、ユーゴ君から私の家へとやってきた、期待していた眼差しをしてしまったのかとても申し訳無さそうに頭を搔いている。取り敢えずリビングに連れ込むとユーゴ君はノートパソコンを取り出す。
「この前の奴は調べてきたぜ」
ノートパソコンを開き画面に特注先の店のホームページを見せる、確かに要望や注文についてのことも書かれていた……だがそこには落胆せざるを得ない事が記載されていた。
・20歳未満の人は受け付けません。もし注文のご予約の場合、保護者や信頼できる責任者の方20歳以上の人に契約書を○○店へお送り願います。それ以外は一切受け付けません。
私は内容に絶望した、世知辛い世の中だと感じ心は一気にドン底に落ちてしまった。私達の中で二十歳を超えている人は“ゆいゆい”しかいないのだ。
結果を予め知っていたユーゴ君は凹む私の背中を優しく撫でてくれた。
「ごめんな、本当は言おうかどうか迷ったんだ。だがここで逃げるなんて男らしくないと思って悲しませるかもしれないが情報をちゃんと持ってきたんだ」
優しいユーゴ君にお礼を告げると私は情報の価値より少し水増したお金を渡すがその手に阻まれた。
「こんな時に金なんざ受け取れねぇよ」
断るユーゴ君にそれでも渡した。
「ううん、探してくれた労力をタダなんて私が許せないの。だから受け取って♪」
普通の女子高校生が札束を男の子にあげるなんて傍から見ればとてもいかがわしい状況に見える。実際は頑張ってくれた褒美だけど今度二人きりで何処かへ遊びに行こうかと約束する。私はユーゴ君の優しさと漢らしさが好きで頼れる友達だと思っている、それでなければ頼まないからね。
「・・・悪いな、こんなJKに金取るなんてよ」
「いいの!私が依頼したんだもん、その代わり……」
私は耳元に近付きこう囁いた。
「早く私達の家族になってね?」
家族、それは私達が所属している異世界から来たゆいゆい達の騎士団の私もゆいゆいがよく使っているが実際は殆ど使ってるのは指で数えられる程度だ。
私はそう囁くと照れながらもう少し待ってくれと断られた。
「分かった、首を長くして待ってるね」
「おうよ!」
ユーゴ君は用事を済むとカメラを取り出して私と一緒に写真を取りたかったらしく一枚だけ撮った、上手く取れたか分からないけど私にも一枚頂戴とおねだりするとにっと笑いながら当然と言ってくれた後ユーゴ君を見送ることにした。
「さて、どうしよう」
振り出しに戻ってしまった………やはり正直にゆいゆいに頼んだ方が良いのだろうか?それとも別のルートで?と悩んだ末私はあの人に連絡をすることにしたがこれで何が変わるかは分からない、当てずっぽうでがむしゃらに考えた私の足りない脳味噌には溜息しか出ない、それでも私はゆいゆいには笑って欲しくて最善を尽すしか出来ないんだ。