「男の浪漫と男の友情??」その3
ユイちゃんのスタイルに長々と聞かされキャラクター作成の手が完全に止まっていた、それに気付き僕は慌てて聞きながら作業に戻るとユウガは今度は別の人間を語りだした。
「そういやノアもスタイル良いらしいな?」
ノアちゃん、無表情で服装はパーカー姿しか見たことがない女の子、片目は眼帯していて黄緑色の髪が特徴的。話しかけようとするが避けられてしまう、少し警戒心が強く特定の人物しか会話できないらしい。だがプレアちゃんの話だと耳を疑う事実を聞かされた。
ノアちゃん、実は恋愛ものが大好きで女の子の日常会話アニメも好きらしい、確か・・・【もちフサ】が一番熱が入っているらしい。
更にはあんな清楚な人柄だか実はムッツリスケベだったり、腹黒で欲が強いのだとか。それを聞いた僕は驚愕して開いた口が塞がらなかったなぁ。
「そうなのかい?パーカーで肌が見えることなんてないと思うけど・・・」
僕はそれを言うとユウガはチッチッチッと指を振る、ちょっとムカつく。
「あの中身は至高のボディらしいぜ」
ユウガは妄想を膨らませながらノアちゃんのスタイルの事を語りだそうとしたその時、玄関口の扉が開いた。
「あ、あの………プレアさんいますか?」
その声で誰だが一発で分かった、優しそうなしっとりとした清楚な女の子、ノアちゃんだ。
彼女はドアを開けるとパーカー姿では無く、肩フリルのブラウスに翡翠色のミニスカート履いた超絶美少女姿だった。
「おっ!?なんじゃそれ!?」
食いつきが良い活きの良い魚のように露出した肌をまじまじと見つめている。
「あの・・・いやらしい目で見ないでください」
じっと見つめるユウガに冷ややかな眼差しを向ける、それでも見てるから嫌悪感を示した。
「はぁ………変態さんですね。カイトさん、プレアさんは?」
仕方なくマシの方を選ばれた感があるけど生憎プレアちゃんは現在進行系でぐっすり寝ている。
「はぁ・・・あのまな板貧乳、約束したのに・・・」
プレアちゃんについてノアちゃんは明らかな殺意を持って銃を取り出したのでこんな所で発砲されたらサナエちゃんに説教を食らうと確信したので押し倒すことにしたのだが途中でコケてノアちゃんの上に乗っかる感じで両者共倒れとなってしまった。
「あいてて・・・」
僕は床に手を付き起き上がろうと手を伸ばしたが触れた感触はとても柔らかく、クッションかと思ったが弾力があり温もりを感じ――――― ん?
僕は嫌な予感がして恐る恐る目を開けてそれを見ると涙目のノアちゃんを傍らに胸を掴んでいた。しかもニ、三回程揉んでしまった。手から溢れる程のマシュマロに思わず固まった。
ノアちゃんは赤面しながらも次第に怒りが込み上げて激怒してしまった。
「最低です!!」
直後蹴り上げられた脚は僕の金的に直撃し意識を失うほど壮絶なダメージを負った、見るからしてか弱そうなのに破壊力は抜群だった。
「変態!スケベ!ド変態!」
だがそれでは怒りが収まらない彼女は何度も金的を蹴りつける、女の子とは思えない鬼畜の所業だ!
このままでは本当に玉砕してしまうと思い意識を取り戻すと身体を抱き締め床に押し付ける、幸い力が弱かったので簡単に止めることは出来たし僕の方も無事だった。
「止めてください!わ、私で“何”をしようというんですか!?」
別に何もする気は無いが取り敢えず押さえたものの他の手段が思いつかない、どうしたものか。
ノアちゃんは必死に抵抗するが力が弱くジタバタしている。傍から見れば襲っているのなこれは・・・と思っているとまた玄関先の扉が開いた。
「へっ?」
その姿を見た時、僕は絶句した。
茶髪でルビー色の目をした美少女がそこにいた。
そして彼女はこう思うだろう、“僕がノアちゃんを襲っている”と。
「な、何やってるの!?」
「ち、違うんだ!!ユカリちゃん!!ノアちゃんが!!」
僕は赤裸々になるユカリちゃんの誤解を解こうとしたが涙目に顔を手で覆うノアちゃんは爆弾を投下した。
「カイトさんに胸を鷲掴みされ挙げ句襲われました・・・お嫁に行けないです」
ポロポロと流す涙にユカリちゃんは誤解しながら怒る。
「解放して、お説教だよ!純粋な女の子を踏み躙る行為は許さないよ!」
純粋な女の子が股間を何度も蹴るのか?滅茶苦茶暴言散らしてたのに!?あの顔はどう見ても悪魔だったよ!?
僕の必死の弁論虚しく無理矢理ユカリちゃんに耳を引っ張られ外へと連行される。ノアちゃんはむっと睨みながらまるで犯罪者を見る目だったけどあれは本当に清楚な女の子なのかと疑念を感じた瞬間だった。




