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幻影道 四.五巻   作者: SAKI
28/50

「毒にも薬にもならない一日」その7

 夕食を終えると私はさっさと風呂に入ろうとしたがアリアちゃんも慌てて入ってくる、ちょこまかするからコバエみたい。私は髪を洗おうとしたが洗いたそうに目を輝かせる。


「はぁ………やる?」


 私は仕方なく髪を頼むとキラキラした笑顔で引き受けた。


「ユイちゃん、髪綺麗………ふわふわで滑らか………」


 こいつ嗅いてない??ユカリちゃんにだけ許した事をするとはやっぱりぶっ飛ばした方がいいのかな?


「あ!身体も洗いたい!!いい?」

 

 雑に話題ぶった切るじゃない、この女。


「好きにしたら?」


 私は不承不承ながらもアリアちゃんは喜んで引き受けた、髪の洗い方はまぁまぁ痛くないし優しく揉みほぐしてくれた。身体の洗い方は少し優しめか。


「あん!!」

 

 だがそれも胸を洗われるまでの事だった、急に胸をゴシゴシされて擦れて痛みを感じて変な声が出てしまった。それがどうも色っぽく聞こえたのかアリアちゃんは赤面する。


「き、気持ち良いの??」

 

 その言葉に平手打ちしたかったがそれよりも羞恥心が込み上げ頭の中がマグマでグツグツ煮え滾っていた。


「ひゃん!!あん!!―――― んっ!!」


 まるで弄ばれるように胸を弄られ今にも恥ずかしくて爆発してしまいそうだ。胸を触れるのが極端に苦手で嫌いな奴程辱めを受けてると身体が変に反応してしまう!!まるで私が変態みたいじゃん!!


「そ、そんなに喜ぶの!?ユイちゃんって意外と・・・」


 そしてさらにゴシゴシされて私はもう限界だった、私は羞恥心が爆発して狂ったように怒ってしまった。


「痛いの〜!!胸触り続けるなんて変態!スケベ!!エッチ!アリアちゃんの身体も触る!!」


 私は狂瀾怒濤の如くアリアちゃんの身体を触り続け、結果的に私は恥をかいただけだった。恥ずかし過ぎてもう死にたかった、ユカリちゃんなら全然許せるのに…………


☆★☆★


「ユイちゃん意外に肉食系でびっくりしたわ〜♪」


 派手にやったせいで私の心には傷が付いた、どうして大人の女同士イチャイチャしないとならないのか、私は“子ども”とイチャイチャしたいのに………最悪………


 私はどっと疲れが増してすぐに寝たいとベッドにインしたかったがアリアちゃんは私のお腹をツンツンする。勿論下着一着なのでほぼ肌は露出しているから当然か。


「今日は意外とユイちゃんのことを知れて嬉しかったわ♪」


 腹を突きながら言うコイツを今すぐ断罪したい、でも今日は我慢してやる、覚えておきなさい。


「ふん、さっさと寝るわよ」


「えぇ〜もっとユイちゃんと楽しみたいのに」


「私“と”じゃなくて私“で”でしょ?下らない話しないで早く寝るわよ」


 私は一刻も早く眠りに付きたいと今度こそベッドに寝込むとアリアちゃんは持参したバッグから変なもの二つ置いた。一つはコンパクトで丸くて棒が刺さった怪しげな容器に缶ジュースみたいな容器だ。


「何それ?」


 私はそれを指すとアリアちゃんは饒舌に説明してくれた。


「これはアロマキャンドルよ♪特殊な物を合成して作ったの♪効果は安眠と精神の安定よ、もう一つは私が光星の研究員に作らせた栄養ドリンクよ、あ、ユイちゃんが大嫌いな生物実験を主に活動してる研究員じゃなくて!!」


「分かってるから言わなくていい、そもそも大人は全員嫌いだし」


 どこの研究員だって私は大嫌いだ、光星には研究員がうざんといる、その中で人体実験や生物実験を主とする研究員が私の復讐リストに記してあるから必ずしも研究員皆殺しにする気は無い。子どもが病や事件に巻き込まれ重症を治してくれるなら大歓迎だ、但し信用はしない、期待も羨望をしない。


 私に必要なものは殺す渇望と復讐する怒りだけだ。


 アリアちゃんはアロマキャンドル?を焚くと甘い香りはしない、寧ろ優しく包みんでくれるような気分になる。雰囲気作りには待ってこいかな??


「ユイちゃんも飲む?」


 そしてアリアちゃんから渡されたのはもう一本あったと渡されたのは栄養ドリンクだった。私は一言礼を言って飲み干すと中身は絶望的に不味かった。


「うっ、おえ…………」


 ドロドロしてて喉にへばりつくようなネチャネチャした食感、味はしょっぱいような甘いような感じで気持ち悪い、頭が吹き飛びそうな程不味い、人間が飲むものじゃない、ダークマターだ。


「うっ……いつ飲んでも美味しくないわ………吐きそう」

 

 アリアちゃんに事情を聞くとどうやら最近不眠と過労で倒れる事が増えてきてしまい何とか身体を限界まで持たせられるように開発したのがこの商品らしい、これで明日は五徹しても平気らしい……とんだ狂った商品を飲まされた私はブチギレだが今は眠たくて仕方無い、さっさと寝ようとしたがアリアちゃんは気持ち悪そうに手洗いをしに外に出て行ってしまった、私は面倒くさいので早めに寝ることにした。

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