表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻影道 四.五巻   作者: SAKI
27/50

「毒にも薬にもならない一日」その6

 美味しくアイスクリームを堪能し、日が暮れる前に私達はホテルへと戻った、少し疲れ気味のアリアちゃんはベッドで少し休むと言って安らかに眠っている、その間夕食まで少し時間がある、私は何をしていようかと無駄に部屋から出て無駄に歩き回っている。時間の無駄の事には変わりないが一人で何かを考えるには抜擢だろう。最近は一人で考え込む暇が作れなかったが今は考えるのに充分な時間がある。さて、どうしたものか。


 ピコン♪


 何かをしようとしたが私のデバイス【本名:最新端末型デバイス・フロド】に常備されているチャットから誰かからメッセージが送られた、送り主を確認すると最愛の妹、ユカリちゃんからだった。

【今日はサナエちゃんのお家で中華料理をご馳走になったんだ〜♪ゆいゆいも居たら良かったんだけどね!】


 画像付きのメッセージの中身はその写真が語っていた、ユカリちゃん、ノアちゃんは今日サナエちゃんのお家に預けてる事を思い出した、写真は皆楽しそうにご飯を食べていた、正に一家団欒、私が求めていた日常。でもそこに私の存在は無く、ローグちゃんも居ない、多分断ったんだろうな………その写真がとても羨ましく寂しい気持ちになってしまった。


 いいなぁ………こっちは金髪よ?八方美人、容姿端麗、万人受け、スタイル抜群のしょうもない女相手にしてるっていうのに………いつまでこいつの介抱してやんないといけないのだろう。


 返信しようとしたが現実に妬いてしまい初めてユカリちゃんに返信をしなかった、ごめんと謝り、私はデバイスをスカートのポケットにしまい込んだ。


 仕事の整理、復讐リスト、その他諸々考えたかったけど疲労と虚無感に私はやる気を失せてしまいホテルに戻ってソファーで休むことにした。


☆★☆★ 


「思ってた以上に柔らかみ、弾力、大きさ………本当に常人で育ったのか謎ね………」


 何処から聴こえる声、そして何故か胸の一部をツンツンと指で刺される感覚を感じる。すると今度は胸をなぞられこそばゆい感じ、二度寝しようとするが触られ続けて苛々してきたので瞼をあげるとアリアちゃんが私のドレスの胸元をはだけさせ触っていた。


「あ、ユイちゃん……」


 見ると赤面し言い訳をする、私の胸を触りながら言うからこいつぶん殴ってやろうかと手をかざすが先程の気分がフラッシュバックして萎えてしまった。


「あの………これは女性の乳房がどんな感じなのかなぁって知りたくて……その………ごめんなさい」


 彼女は素直に平謝りする、アンタ自身の胸でやればいいのに………


「はぁ………変態アリアちゃん、自分のでやれば?自慰行為とかオーガニズムとか感じたいならそっちやればいいよ?」


「ち、違うの!」


「ワカッタワカッタ、ハイハイ」


「棒読みで言わないでよ!?」


 私は軽くあしらいもうすぐ夕食の時間になるとドレスを整えようとするとアリアちゃんは腕を掴み抱きしめた。


「私は、ユイちゃんが好きだから!ユイちゃんのこともっと知りたいの!!」


 赤面しながら恥ずかしい事を暴露するとは肝が据わってるのね?だからと言ってセクハラは処罰もんだけど。


「ソ、夕食モウスグダカライコッカ」


 軽くスルーするとアリアちゃんはわんわん泣き出した。


「だから棒読み止めて!!いっぱい謝るから〜!!」


 私はもう面倒くさくなりさっさと行こうとすると何度もアリアちゃんに謝られ仕方なく気持ちだけ許した。こんな奴に好きって言われて心底悪寒が走ったけどこれがユカリちゃんだったらこう言ってだろうな。


 “責任”取ってよね♪って、そして私達は結婚し、末永く暮らすなんて贅沢かな?私はユカリちゃんを本気で愛してる、だから独占力が過去一高くなっている、もし男が出来てしまったらその時は私は大泣きしてしまうだろうな。


 アリアちゃんを無視してホテルの食事場所で高級な夕食を舌鼓しながらそう妄想に浸っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ