「仲良しカップル」その1
これは戦闘しない日常での一部。殺伐としていないのんびりと生活する私達の物語。
この月は日差しが強くまだ夏真盛りだ。その日は仕事無い日曜の午前、ベッドから起きて服に着替えて二階建ての家に住んでる私は一階へ降りて先ずは好きな人に会いに行く。だが日曜だからか誰もいなかった、一旦家族の一人であるノアちゃんの部屋へと徐に歩き出す。
「ノアちゃん?」
ノックしたが返事が無い、開けて確認しようとしたが眠りの妨げになると思い諦めることにした。
取り敢えずキッチンにてパンとジャム、牛乳があったのでデザートにヨーグルトを持って朝食を終わらせた。ゆいゆいに会いたくて仕方ない、この前は告白宣言みたいな事を言われて焦ったけどあの日から少し経つが特になんの変化も無い、まだ実行に移せていないのかとそう思っていた…だが違った、私の家の扉を開きあの人が帰って来た。
淡い桜色の長髪は綿飴のように繊細で美しく、瞳は至極色で見つめると目を奪われてしまう。顔は白く愛らしい童顔を持つ大好きな女性、だが今回は何か違う、いつもは同じようなYシャツ+ロングスカートなのに今回はブラウスにロングスカートと言う夏なのに長袖を着ている!?
「ただいま〜とおはよー!見てみて!この私服素敵じゃない!?」
そしてアグレッシブな挙動で私の目の前に立つ、相変わらず立派に育った胸が弾み服が苦しそうだ。
「す、凄いけど……今夏だよ?暑くない?」
私の問にチッチッとおちょぼ口でドヤ顔もする。
「お姉さんの脇を見なさい」
質問に首を傾げるとゆいゆいは脇を見せた特に何も無いような気がする、少し気になるのは胸元の服が二重になっていてポケットスペース的な物があるくらい??
「ユカリちゃん、お姉さんの胸周辺に手を入れる隙間があるでしょ?入れてご覧」
急にゆいゆいがストレートにセクハラしてくれと言ってるのか私は顔が熱くなると悪意ある…笑顔で私に背中を向ける。
「両手で突っ込む方が良いよね?」
そう言って早く早くと急かされる、余程自慢したいのかな?仕方なく抱き付くように胸ポケットに手を突っ込むと中は何と空洞、とても通気性が良い、これを狙っていたのかな?
「へへっへーん、凄いでしょ?通気性抜群で胸の蒸れが和らぐ!服も下着も全部ユカリちゃんの為にチェンジしたの!褒めて褒めて〜!」
やっぱりたまにゆいゆいって子供っぽいことを言う、そこが大好きなんだけどそれなら悪戯しても怒られないかな?
「触っても良い?」
「へっ!?」
想像通りに胸を触りたいと言うと一瞬にして赤面する、いつもの赤面させられてる側だから仕返しを込めてゆいゆいの弱点を触らせてと言ったんだ。
「う、うん!ユカリちゃんなら………いいよ?」
よし、許可が下りたから沢山触ろう、いつもの仕返しだと思うと滅茶苦茶にしてやろう。
「ゆ、ユカリちゃん?優しく――― ちょっと待って!?何か企んでるでしょ!?」
そんなこと言ってももう逃げられない、いつもの恥かしいを味わってもらう事にした。スキンシップも大概にしてと怒りながらゆいゆいかギブアップするまで揉み続けることにした。
「ゆいゆい、今まで散々スキンシップはあまりしないでと言っておきながら一週間に何回もやったよね??今までスキンシップ行為をした回数を覚えてる?」
「そんなのパンを食べた枚数ぐらい覚えてる筈ないでしょ〜♪」
うん、沢山処した。有無も言わず処した。謝っても取り敢えず処した。