魔王と勇者VSトープラーの軍団
オルグとリマは我が子を安全な異世界へ転送させた後、魔界を守るため攻めに来たトープラーの軍勢と戦うため、外へ飛び出した。
「んな? 何だありゃ」
「空から誰か降ってくる」
トープラーの軍勢は飛んで来るオルグとリマを見て、次々とこう言った。動揺するトープラーの軍勢とは別に、チャーンズたちは歓喜の声を上げていた。
「オルグ様! リマ様!」
「二人が来たんだ、来てくれたんだ!」
「これで勝てる!」
チャーンズたちの声を聞いた後、荒くれ共の一人が高笑いしてこう言った。
「誰が来るか分からねーが、俺様たちの敵じゃねーなー!」
「誰が来るか分からない?」
「なら教えてやろう。魔王と勇者だ」
オルグとリマはそう言った後、高笑いした荒くれをぶっ飛ばした。魔力を開放して降り立ったオルグとリマを見て、荒くれ共は動揺して後ろに下がった。だが、一部の者は銃を構えて撃ち始めた。
「あんな奴ら、銃でも撃ってれば勝手にハチの巣になるだろうよ!」
「とにかく撃て! うち殺せ!」
オルグは飛んで来る弾丸を見て、闇のバリアを張った。弾丸は闇のバリアに阻まれ、勢いを落としてそのまま地面に落ちてしまった。
「何だ、あの黒いバリア?」
「噂は本当だったんだ。魔界の連中は闇という変わった魔力を使うって……」
一部の荒くれ共はその言葉を聞き、動揺し始めた。だが、その話を聞いて鼻で笑って一部の者は再び銃を構えて発砲した。
「闇だろうが何だろうが関係ねぇ! とにかく撃って撃って撃ちまくれ!」
「ヒャッハー! あんなバリア、俺たちの銃で穴だらけにしてやるぜェ!」
オルグは飛んで来る銃を見てため息を吐き、愛剣を持ってこう言った。
「そんなものは通用しない。さっきの攻撃で理解したと思ったんだがな……」
「バカには理解できないんだろう」
リマとそう会話した後、オルグは剣を強く振り払った。剣から衝撃波が発生し、飛んで来た弾丸を弾き飛ばした。
「なっ……俺の弾丸が……」
「クソッたれ! こうなったら槍で攻撃だ!」
荒くれ共は槍を持ってオルグとリマに襲い掛かった。リマは魔力を開放し、何もない所から光の剣を出し、荒くれ共に攻撃した。
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
「光の剣……まさかあいつは……」
「さっき言っただろ、勇者って」
リマは荒くれ共にそう言った後、魔力を開放して荒くれ共を遠くへ吹き飛ばした。オルグは剣を振るいつつ、荒くれ共の槍の先端を斬り落とした。
「クソッ、こいつら強すぎる!」
「勝てない……俺らじゃ勝てない!」
荒くれ共は泣き言を言った後、撤退し始めた。
「何とかなったな」
「だが、また来るだろう。きっと今度は強い奴も一緒だ。この戦い、いつ終わるのやら……」
オルグとリマは逃げていく荒くれ共を見て、こう言った。
この数日後、対トープラーの軍勢の為にオルグたちは対策会議を行っていた。そんな中、オルグは外から強い魔力を感じた。
「また来たか」
「懲りない連中だ。行ってくる」
オルグとリマはチャーンズにそう言った後、外に飛び出した。外にはすでに重装備の荒くれ共が立っており、その中央には中年の男性が立っていた。
「あいつがボスか。あいつを倒せばこの戦いは終わるな」
中年の男性が荒くれ共のボスと察したオルグは、愛剣を持って攻撃を仕掛けようとした。だが、リマはその中年の男を見てこう言った。
「トープラー……まさか貴様がここへ来るとは……」
「知り合いか?」
オルグの質問に対し、リマはこう答えた。
「あいつが今回のクーデターの首謀者、トープラー・ビガシャープ!」
「勇者様に名前を憶えてもらえるとは、光栄ですなぁ」
と、トープラーはにやりと笑ってこう言った。リマは光の剣を無数に出現させ、荒くれ共に襲い掛かった。だが、トープラーは剣を振るいながら飛んで来る光の剣を叩き落としていった。
「勇者と言えど、その程度か」
「黙れ欲の権化!」
リマは光の剣を手に持ち、トープラーに襲い掛かった。トープラーはリマを剣で振るって吹き飛ばしたが、接近してきたオルグの一閃を喰らった。しかし、オルグはこの一撃のダメージが浅いことを察した。
「グッ、攻撃を受ける寸前に後ろに下がったか」
「あなたが魔王ですか。魔界の王に会えて光栄ですなぁ」
「貴様のような奴と会ってもこっちは嬉しくないが」
オルグは襲い掛かるトープラーの一閃を防御し、トープラーの腹を蹴った。
「ブグゥ!」
攻撃を受けたトープラーは後ろに吹き飛んだが、何とか態勢を整えた。オルグはリマに近付き、こう言った。
「奴は強いのか?」
「分からない。奴が戦っている様子を見たことがない。最初会った頃はただの役人だと思っていたが……」
「あの時は実力を隠していた。これが本当の実力だ!」
トープラーは魔力を開放し、周囲の草を凍り付かせた。その魔力を察し、オルグとリマはトープラーの実力を察した。
「とんでもない魔力だ! こいつ、ただの役人じゃないな」
「鍛えていたのだろう。革命の為に!」
「話は済んだか? なら、貴様らをここで始末してやろう!」
トープラーはそう言った後、二人に襲い掛かった。




