広場での大乱闘
処刑を止めるべく、大規模な革命軍である銀色の竜が現れた。ボスであるドレアンを止めるべく、ビガシャープ家の下っ端が戦いに向かおうとしたが、ミツルギがその一部を一閃した。
「何だこのガキ?」
「闇のオーラ? 見たことがないぞ」
「構わん、始末しろ!」
ミツルギを見た下っ端たちが武器を持って襲い掛かったが、ネレスが水の魔法を発し、下っ端に攻撃を仕掛けた。
「ミツルギ、私も戦うよ!」
「ネレス、後ろは任せたぜ」
ミツルギはそう言って、迫ってくる下っ端を剣で斬った。その時、上から三人の下っ端がミツルギとネレスに向かって斬りかかろうとした。
「くたばれクソガキ!」
「なめた真似をしやがって!」
二人に迫ろうとしたその時、機関銃が下っ端を襲った。それを知ったミツルギが、銀色の竜の飛行船が助けてくれたと察した。
「俺たちのことを見てるようだな」
「目立っちゃってるけど……大丈夫かな?」
「いいだろ。ま、こうやって暴れた以上、目立つしか道はないって」
と言いながら、ミツルギは襲って来た下っ端を斬り倒した。
下っ端たちが倒されるのを見て、怒りで体が震えている男が一人いた。
「全く……あんな連中相手に何を手こずってるのかしら私の部下は?」
手にしていた望遠鏡を地面に叩き落とし、近くにいた部下にこう言った。
「私が行くわ! 愛剣マーガレットを用意して頂戴!」
「ハッ。今すぐに!」
その男はマーガレットと名付けたピンク色の剣を持ち、外に飛び出した。魔力を使って空を飛び、広場に到着した途端、彼の姿を見た下っ端たちが声を上げた。
「あなたはこの町の支配人、ママレーノ!」
「ママレーノさん、すみません、こんなことになってしまって」
部下たちは頭を下げてママレーノに近付いたが、怒っているママレーノは頭を下げた部下をマーガレットで切り裂いてしまった。
「役立たずのゴミ野郎は死んでおしまい。あんたたち、死に物狂いであいつらを始末しなさい。従わないとこのゴミと一緒にするわよ」
その言葉を聞いた部下たちは、どよめいた後で武器を持ち、ミツルギとネレスに襲い掛かった。この光景を見たミツルギは怒りで魔力を開放していた。
「あの野郎、仲間を斬りやがった」
「命は失ったらもう戻らないのに」
「坊主と嬢ちゃんの言うとおりだ!」
その時、ドレアンが二人の近くに着地した。驚いた二人は後ろに下がったが、ドレアンはにやりと笑って二人を見た。
「安心しろよ。襲わねーよ。俺たちと一緒にビガシャープ家の連中と戦ってくれた戦士を襲うわけねーだろ」
「確かにそうですが……ちょっと驚いて」
「そうか? 悪い悪い」
「隙だらけよ、ドレアン!」
会話中の隙を奪われ、ママレーノがドレアンに接近して攻撃をしようとした。しかし、ドレアンは手にしていた槍を大きく振り払い、ママレーノが手にしていたマーガレットの刃を折ってしまった。
「ああっ! そんな、マーガレットが……私のマーガレットが!」
「そんな気持ち悪い剣で俺を倒すつもりか? それじゃあ何年もかかるぜ!」
ドレアンはそう言った後、拳に電気を込めてママレーノの腹を殴った。
「グギャアッ!」
拳を喰らったママレーノは後ろに下がり、距離を取ろうとした。だがその時、腹についていた電撃が急に広がりだし、ママレーノを襲った。
「ピギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアス!」
奇妙な悲鳴を上げるママレーノを見て、ドレアンはミツルギにこう言った。
「止めは任せる。俺は他の雑魚をぶっ飛ばす」
「は……はい!」
とどめを任せれたミツルギは剣の刃に魔力を送り込み、闇の刃を発生させた。
「うまく行った。これで次は……!」
剣を握ったミツルギはママレーノに近付き、剣を大きく振りかぶっていた。我に戻ったママレーノは攻撃をする寸前のミツルギに対し、泣きわめきながら叫んだ。
「お願い、許して頂戴! 欲しいものは何でも上げるから、ねっ、ねっ!」
「欲しいものは自分で手に入れる!」
ミツルギはきっぱりとこう答え、ママレーノを一閃した。自分たちのボスであるママレーノが倒されたことを知った下っ端たちは、悲鳴を上げて広場から逃げようとした。だが、銀色の竜の飛行船の機関銃が、彼らを襲った。
「さて、ボスも倒したし、一件落着だな」
ドレアンがこう言うと、町の人たちは歓喜の声を上げながらドレアンに近付いた。
その後、二人は宿に戻っていた。戻った直後、宿主が二人に近付いてこう言った。
「お二人さん、結構強いんだな。子供だと思ったんだが、まさかあいつらと戦う度胸があったなんてな」
「あいつらを倒すために旅を始めたのです」
「まさか銀色の竜が来るとは思ってもいませんでしたが」
二人は宿主にこう言葉を返していると、突如宿主の顔が変わった。何かあったのかと思ったミツルギは話を聞こうとしたが、後ろにいたドレアンが二人の肩を叩いた。
「ここにいたのか。ちょっと話をしたいんだが、飛行船に来てくれないか?」
ドレアンの言葉を聞き、二人は顔を見合わせた。
「どうしよう……」
「話があるっていうから、行ってみようぜ」
その後、二人はドレアンと共に銀色の竜の飛行船へ向かって行った。




