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バーラードとの戦いの結果

 ミツルギとネレスは巧みなコンビネーションでバーラードを吹き飛ばすことに成功した。二人は吹き飛んだバーラードを見てこれで勝ったと思った。しかし、二人の予想は大きく外れた。


「ミツルギ! ネレス!」


「油断するな、まだ奴は本気を出してない!」


 ドレアンとカリューがそう言った直後、二人は突如発生した突風により吹き飛んでしまった。


「ドレアンさん! カリューさん!」


 心配したネレスが近付こうとした瞬間、ミツルギの目の前にバーラードが現れた。


「やるじゃないか。本気を出してないとはいえ、背中に一閃と拳を一発喰らってしまった」


「結構本気で殴ったんだが、あれを耐えるなんてあんた化け物かよ」


「闇を使う化け物に化け物と呼ばれるとはな。だが、俺はまだ本気を出してない」


「さっきカリューさんが言ってたぜ。マジで本気出してねーのか?」


「当たり前だ。私が本気を出したら、貴様らはすぐに死ぬ」


 バーラードはそう言った後、素早い動きで剣を振るった。攻撃が来ると察したミツルギは後ろに下がったが、左腕に剣先が命中してしまった。


「グッ!」


「まず一閃!」


 攻撃を受け、怯んでいるミツルギに接近したバーラードは二撃目の攻撃を放った。ミツルギは反撃の為に蹴りをしようとしたのだが、逆に蹴りをしようとした右足に一閃を浴びてしまった。


「ガァッ!」


「これでもう動けまい」


「ミツルギ!」


 魔力を開放したネレスが炎を発し、バーラードに攻撃をした。バーラードは炎を風で消したが、ネレスは二撃目の攻撃として電撃を纏ったブリッツスパーダを振り下ろしていた。


「てあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


「すごい魔力だ。他の魔法使いと比べ物にならない素晴らしい力だ。しかし、俺はそれ以上の魔力を持っている」


 と言って、バーラードは左手に魔力を発し、ネレスの攻撃を受け止めてしまった。左手の魔力が電撃を防御しているせいで、バーラードは感電することはなかった。


「そんな……」


「一人ずつ始末するのは面倒だ。二人まとめて始末してやる。一緒にあの世に逝けるんだ、ありがたく思えよ」


 バーラードはネレスを倒れているミツルギの方へ投げ飛ばした。


「キャアッ!」


「ネレス!」


 ミツルギは飛んで来たネレスを受け止め、襲い来るバーラードの剣からネレスを守るため、ネレスを床に寝かせ、その上に覆いかぶさった。


「守ったつもりか」


 バーラードの言葉の後、バーラードの剣はミツルギを背中から突き刺した。


「ガァッ!」


「ミツルギ!」


 吐血したミツルギを心配し、ネレスは声をかけた。だが次の瞬間、ミツルギの腹からバーラードの剣先が現れ、ネレスの腹を貫いた。


「ガッ……」


「ネ……ネレ……ス……」


 ミツルギは薄れゆく意識の中、バーラードの剣を受けて腹部に血が染まるネレスを見た。そんな中、バーラードはミツルギを足でネレスの方に押し倒し、二人を突き刺した剣を抜いた。


「案外あっけないものだな。ゲインたちはまた特訓させよう」


「おいコラクソ野郎」


 バーラードは声がした方を振り返ると、そこには拳を握ったドレアンが立っていた。ドレアンはバーラードの頬を殴り、そのまま地面に殴り倒した。だが、攻撃を受ける瞬間にバーラードは防御をしていて、ダメージを抑えていた。しかし、後ろからカリューがナイフを持って襲い掛かり、炎を操りながらバーラードを攻撃した。


「フッ、やるではないか」


「少し黙ってろ」


 カリューはバーラードを睨みながらこう言った。しかし、バーラードは風を発して炎を消し、カリューを蹴り飛ばした。その後、襲い掛かってきたドレアンに対し風を使って斬り刻み、血塗れにした。


「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」


「これでもう貴様は動けないだろう」


 バーラードは血塗れになったドレアンに近付き、蹴り倒してこう言った。深い傷を負ったドレアンは意識がなく、口を開けてその場に倒れていた。


「グッ……お前……」


 後ろで倒れていたカリューが起き上がり、バーラードに襲い掛かろうとした。だが、バーラードは素早く剣を振り下ろし、刃の衝撃波を発してカリューを攻撃した。


「グハッ……」


「死なない程度には威力を抑えた。お前たちにはいろいろと聞きたいことがある。感謝しろよ」


 倒れそうになっているカリューに対し、バーラードはこう言った。だが、バーラードはカリューがばれないように胸元にある何かしらのボタンを押したことは気が付かなかった。




 途中で合流したオロロンの車に乗ったアルソたちは、ミツルギたちの無事を願っていた。


「無事であってほしいな……」


「皆そう思ってるよ。とくかくアジトへ戻ろう。しばらくしたら皆戻って来るって」


 と、オロロンが運転中にこう言った。だが、車に取り付けてあるランプが赤く照らされた。それを見たアルソは、信じられないようなと言いたそうな表情になった。


「まさか……皆が……」


「……考えたくない状況になってしまったようだね」


 オロロンは赤く照らされているランプを見て、静かにこう言った。


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