革命軍の存在
情報を集めるため、ミツルギとネレスは宿の飯屋に来ていた。ミツルギは賑わっているだろうなと思っていたのだが、飯屋に来ている客は皆浮かない顔をしていた。
「なんかあったのかな?」
「ニュース見て、ミツルギ」
ネレスに促され、ミツルギは飯屋にある大きなテレビを見た。ニュースが流れていて、内容はこの町の革命軍を捕らえ、明日には処刑するとの内容だった。
「革命軍か……」
「あまりテレビ見ないから分からないけど、いるんだ」
二人が話をしていると、近くにいた男性が声をかけてきた。
「いるんだよ。ビガシャープ家を倒すために立ち上がった革命軍がな……が、どれもこれも大したことはない」
「銀色の竜がいたらなー」
銀色の竜と聞き、ミツルギはネレスにこのことを聞いた。
「ネレス、銀色の竜って知ってるか?」
「噂程度で聞いたことがある。かなり強い革命軍らしいよ」
「へー。革命軍と言っても結構いるんだな」
「みたいだね」
二人は話を終えた後、食事をして部屋に戻った。ミツルギが窓を覗くと、広場らしきところに大きな台が設置されているのを目にした。
「あれが処刑台か?」
「みたい。嫌だなー、丁度見える場所の部屋か……」
「あまり見たくないな」
嫌そうな声でミツルギはこう答えた。その時、変な動きをする作業員を見つけた。だが、あまりミツルギは気にしなかった。その為、そのことをネレスに伝えなかった。ネレスは欠伸をしながら、ミツルギにこう言った。
「そろそろ寝よ。明日、もう少し話を聞いて奴らの場所を聞いた後、どうするか話をしようよ」
「だな。それじゃ、俺も寝るわ」
ミツルギは欠伸をし、ネレスと共にベッドへ向かった。
その深夜、二人は突如聞こえた大きな声を聞いて飛び起きた。
「な……何だ何だ!」
「外で何かあったのかな……」
二人は外を覗くと、広場にたくさんの人が集まっている光景を見た。
「人がいる……おいおい、台の上に人がいる!」
「えっ!」
ネレスはミツルギに言われた通りの場所を見ると、台の上に三人の人影が見えた。
「こんな夜中に処刑かよ」
と、ミツルギが呟いた直後、サイレン音と共に声が響いた。
『今から憎き革命軍であるドマンサー・ゲボン、アイアイサー・ドレズ、クァーレー・ゲン・ボージョーの三名の処刑を開始する! こやつらはビガシャープ家は悪だと落書きをした罪で処刑する!』
この言葉を聞き、ミツルギは驚いてこう言った。
「落書きしただけで殺すのかよ」
「ビガシャープ家の連中はバカにされるのが嫌いなんだよ……だから、こんな簡単なことでもすぐに人の命を奪う」
「許さねー」
ミツルギは武器を持ち、外に飛び降りた。ネレスもその後を追い、窓から外に飛び降りた。
二人は急いで処刑場である広場に向かったが、人混みが発生していて前に進めなかった。
「あの、すいません。前に行かしてください」
「奴らを倒します」
と言っているが、人々は怒号を言っているため、二人の言葉は聞こえなかった。なかなか進めないため、二人は焦り始めた。
「ではこれより、処刑を開始する!」
その声が聞こえ、二人はもうダメだと察した。その直後だった。突如上空から大きな音が聞こえたのだ。
「何だ何だこの音は?」
「飛行船みたい。こんな所に来るなんて、一体誰?」
ネレスは上空を見上げると、そこには銀色の大きな飛行船が近くに来ていた。それを見たミツルギは驚き、腰を抜かしてしまった。
「何だあの飛行船は? つーか、この世界にも飛行船ってあるのかよ」
「うん。だけど、あれに誰が乗っているか分からない」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! 銀色の竜だ! あの三人を助けに来てくれたんだ!」
その声を聞いた後、人々は大きな歓声を上げた。飛行船の扉が開き、中から一人の男性が処刑台に向かって飛び降りた。
「貴様は銀色の竜のボス、ドレアン・ミッチ!」
「クソッたれが、貴様がこんな所に来るなんて!」
ビガシャープ家の下っ端がこう言うと、ドレアンと呼ばれた男は槍を振り回してこう言った。
「貴様らをぶっ倒すためにはるばるやって来たぜ」
ドレアンはそう言った後、雷を発して下っ端を吹き飛ばした。仲間がぶっ飛ばされたのを見た下っ端は、銃を構えてドレアンに向けて撃とうとした。しかし、飛行船に付けられている機関銃が下っ端を襲った。
「うわあああああああああああああああああ!」
「空からなんて卑怯だぞ!」
「黙れ悪党! 貴様の方が悪党だ!」
ドレアンは雷の魔力を開放し、下っ端を吹き飛ばした。ドレアンの活躍を見た人々は、歓声を上げ始めた。しかし、見張りをしていた下っ端たちが騒動を聞きつけ、武器を持ってやってきた。
「黙れ貴様ら!」
「黙らないと、貴様らも同罪として処刑する!」
その言葉を聞き、二人は町の人の命が狙われていることを察した。ひそかに魔力を開放し、武器を構えて下っ端が来るのを待った。
「近付いたらやるぞ」
「うん」
二人はタイミングを話し合った数秒後、下っ端たちは二人のそばにやって来た。
「子供か」
「物騒なもんを持って。何をするつもりだ?」
「こうするつもりだ!」
と言って、ミツルギは剣を持って下っ端を一閃した。その行動を遠くから見たドレアンは、にやりと笑っていた。




