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対決、次男バーラード

 トープラーたちを探しに、上の階へ向かっているミツルギたち。襲ってくるセイントガーディアンや兵士たちはいないため、探すのが楽になっていた。


「この調子じゃあ簡単に見つかるかもな」


「そうだね」


 と、ミツルギとネレスは余裕の気持ちを持って話をしていた。だが、ドレアンとカリューは緊張した表情でいた。


「あまり余裕を持つなよ。あの連中、かなり強いからな」


「どんな奴が相手だろうが、俺の闇でぶっ飛ばしてやる」


「だといいんですが……」


 カリューの不安そうな声を聞き、ネレスはあることを思い出した。ビガシャープ家の反乱の時、トープラーやその息子たちが先陣を切って戦ったと。


「まさか……かなり強いんじゃ……」


「ええ。奴らは強いですよ。今まで戦って来たセイントガーディアンや兵士たちよりも強い」


 カリューの言葉を聞き、ネレスの中に緊張感が生まれた。だが、ミツルギは両手を叩いてこう言った。


「どんだけ強かろうが関係ない。悪い奴はぶっ飛ばす」


「気合入ってるじゃねーかミツルギ。頼りにしてるぜ」


 ドレアンは気合が入っているミツルギに向かってこう言った。それからしばらく移動していると、上へ登る階段を見つけた。


「この先に奴らがいるのかな?」


「そうみたい。魔力を感じる」


 ネレスは階段の奥から無数の魔力を感じていた。ネレスの言葉を聞き、ミツルギは深呼吸して階段を登ろうとした。その時だった。奥の扉が開き、そこからバーラードが現れたのだ。バーラードは先にいるミツルギたちを見て、ため息を吐いてこう言った。


「部下を探しに行きたい。邪魔だからどいてくれないか?」


「部下? 何者だお前は?」


 ミツルギがこう聞いた時、後ろにいたドレアンとカリューが武器を持ってバーラードに迫って行った。


「んなっ? どうしたんだ二人とも」


「ミツルギ、あの人がビガシャープ家の人だよ」


「ビガシャープ家次男バーラードだ。以後よろしく」


 バーラードはそう言うと、襲って来たドレアンとカリューを魔力の衝撃波で吹き飛ばし、剣を持ってミツルギに近付いた。


「構えないでいいのか? どんな立場の野郎でも俺は容赦なくぶん殴るぜ」


「殴れるものならやってみろ、野蛮人」


「それじゃあ言葉に甘えて!」


 ミツルギは右手に魔力を溜め、闇で作った拳でバーラードを殴った。バーラードは剣を盾にして、攻撃を受け止めた。


「んぐっ! ググググググググググ……」


 バーラードが剣を盾にしたのを察したミツルギは、そのままバーラードの剣を折ろうとした。だが、剣の刃は折れず、逆に闇の拳に切れ目が入った。


「それが闇の力か。話通り破壊力は抜群だが……やはり俺の方が魔力は上らしい」


 そう言った後、バーラードは防御の構えを外し、後ろに下がった。バランスを崩したミツルギは前に転びそうになったが、何とか踏ん張って転ばずに済んだ。その瞬間、バーラードの一閃がミツルギをかすめた。


「あっぶねー」


「今のは小手調べだ。遊びはこれで終わりにする」


「遊び?」


 バーラードはそう言った後、素早く剣を振るった。攻撃が来ると思ったミツルギは闇の盾を前に発して攻撃を防御したが、闇の盾は簡単に斬り落とされてしまった。


「クソッ! こうなったら!」


 ミツルギは左手から魔力の弾丸を放ち、バーラードに攻撃をした。だが、バーラードは剣を振り回して飛んで来る魔力の弾丸を撃ち落とし、ミツルギに向かって走って行った。


「ミツルギ、危ない!」


 ブリッツスパーダを構えたネレスが炎を発してバーラードに攻撃をしたが、バーラードは風を発してネレスの炎をかき消してしまった。


「お前から始末してやる」


「そうはさせない!」


 ネレスは雷を発し、バーラードに反撃をした。だが、バーラードは魔力を使って見えない鎧を作り、ネレスの電撃を防御した。


「無駄だ」


 ネレスに攻撃が迫ると思ったその時だった。魔力を開放して銀髪となったミツルギが大きな闇を発し、バーラードに襲い掛かっていた。


「くたばれクソ野郎!」


「まだ戦うつもりか」


 バーラードはミツルギの方を振り返り、剣を振るって大きな闇を一閃した。この一閃でミツルギが溜めていた大きな闇は崩れてしまった。だが、後ろにいるネレスが鋭い氷の刃を作り、バーラードを一閃していた。


「グ……」


「今だよミツルギ!」


「サンキューネレス!」


 ミツルギは再び闇を発し、バーラードを殴り飛ばした。闇を破裂と共に吹き飛んだバーラードは、壁を貫きつつ遠くへ吹き飛んでしまった。




 ミツルギとネレスがバーラードと戦っている様子を見て、ドレアンとカリューは小さな声で会話をしていた。


「おかしいです。バーラードから強い魔力を感じません」


「あいつ、手を抜いているな。恐らく二人の力を試しているってところだ」


「このまま二人に任せるのは危険です。私たちも加勢しましょう」


「だな。突っ立って見ているだけじゃダメだ」


 二人は武器を持ってミツルギとネレスに向かって走って行った。だが、バーラードが吹き飛んだ先からとんでもなく強い魔力を感じた。


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