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槍使いの戦いの行方と更なる戦い

 ロッソは火の魔力を爆発させて爆風を発し、ドレアンが作った雷の分身を消し去った。消えゆく分身を見て、ドレアンは感心していた。


「ほう。若造のくせに考えるな」


「余裕こいてんじゃねーぞ年寄りが!」


 周りの煙の中からロッソの手が現れた。ロッソの手はドレアンの顔を掴み、炎を発した。


「このままお前の顔面を根性焼きみたいに焼いてやるぜ」


「俺の顔をか? やってみろよ若造。俺の電撃に耐えられるならなぁ!」


 ドレアンは大声と共に顔に電撃を流した。そこからロッソの腕を渡り、電撃はロッソの体中を巡った。


「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああ!」


 強烈な電撃がロッソを襲った。ロッソは悲鳴を上げ、後ろに下がって倒れた。ロッソの手から離れたドレアンはため息を吐き、肩を回しながら感電して倒れているロッソに近付いた。


「今の電撃はこれまでのよりかーなーりー強烈だぜ。しばらく動けねーはずだ」


「ぐ……クソ……」


「喋れるなら大したもんだ。他の奴らだったら口もマヒして動けねーはずだ」


「お褒めの言葉か? クソ野郎」


「お褒めの言葉と思うなら、そう思っておきなよ」


 そう言ってドレアンは槍を振り回して構えた後、ロッソに向けてとどめの一撃を放とうとした。しかし、ロッソの後ろからヴェルデが突っ込んできて、そのままドレアンに突進した。


「グホッ!」


「兄貴、助けに来たぜ!」


「ヴェルデ! お前、ミツルギとネレスを追ってたんじゃねーのか?」


「銀色の竜の連中が邪魔をしたから見逃したんだ。だから、兄貴を助けようと思って」


「どんな状況でも獲物を逃すな……だが、今はそう言ってる場合じゃない」


 ロッソの言葉を聞き、ヴェルデはハンマーを構えてドレアンを睨んだ。だが、ロッソはヴェルデに向かって大声で叫んだ。


「ヴェルデ、俺を連れてここから逃げるぞ!」


「ええ! 逃げるの?」


「ああ。あのオッサンの攻撃で俺の体は感電して動けない」


「でもオイラが」


「バカだなー。俺がここまで追い込まれたんだ、お前が敵う相手じゃない。逃げる方がいい」


 ロッソの話を聞き、ヴェルデは考えた後、ハンマーに魔力を溜めた。


「兄貴、ちょっと待っててくれ、逃げやすいように壁を壊すから!」


「ああ、頼むぜ」


「逃がさねーよ!」


 会話中に呼吸を整えていたドレアンがオマリー兄弟に襲い掛かった。だが、その前にヴェルデは工場の壁を破壊し、倒れているロッソを担いで猛スピードで逃げて行った。去って行くオマリー兄弟を見て、ドレアンは苦い顔をした。


「逃がしたか……まぁいいか。あんな奴らよりトープラーの奴を仕留めないと」


 オマリー兄弟を倒すことよりトープラー討伐を優先したドレアンは、そのまま上の階目指して走って行った。




 ミツルギとネレスは襲い掛かるセイントガーディアンや兵士たちを相手に戦っていた。兵士たちは二人の力を知っていたが、ビガシャープ家が来ているという理由で戦わざるを得なかった。もし、二人の力を恐れて逃げたらビガシャープ家によって粛清される可能性があるからだ。


「うおおおおおおおおおお! 無様な姿を見せてられるか!」


「力の限り戦ってやる!」


「一世一代の大舞台、やってやるぜ!」


 兵士たちは勢いを付けて戦っていたが、二人の敵ではなく、あっさりと倒れて行った。ミツルギは目の前の敵を蹴り飛ばした後、ネレスの方を向いてこう聞いた。


「ドレアンさんとカリューさん、ビガシャープ家の方へ行ったかな?」


「ドレアンさんはこの前の賞金稼ぎと戦ってるみたい」


「そう言えばあのでかい弟がどっか行ったな」


「私たちを見失ったと思う」


「あいつも俺たちを見失っていればいいんだけど」


「そう簡単に見失うか!」


 スティーブの声と共に、水の刃がミツルギに迫ってきた。ミツルギはネレスを担いで攻撃をかわし、後ろを振り向いた。


「まーったく、またお前か」


 ミツルギは呆れてため息を吐きながら、スティーブにこう言った。スティーブは剣を抜き、ミツルギの方に向けた。


「ここで貴様との因縁を終わらす」


「俺はお前との因縁を感じてないけど。勝手にライバル視するのやめてくんねーか?」


「黙れ! 二度も私を倒した奴を見逃すわけにはいかない!」


「はぁ……全く……」


 スティーブを見つつ、ミツルギはどうしようか考え始めた。だが、その時に上の部屋の窓が割れ、そこからゲインたちが現れた。


「よー、久しぶりだなミツルギ」


「あんたらは確か、モリトゥスの館で戦った奴らだな」


「覚えているようだな」


「名前まではちゃんと覚えてねーよ」


 ミツルギはゲインたちを睨み、言葉を返した。そんな中、ミツルギはゲインがネレスを傷つけたことを思い出し、怒りを思い出していた。


「ただ、ネレスを傷つけた奴は覚えてる。もう一度ぶっ飛ばしてやるよ」


「ミツルギ、そいつの相手は私がやる」


 と言って、ネレスはミツルギの前に立った。それに驚いたミツルギはネレスにこう言った。


「大丈夫か? お前、一度あいつに負けたんだぞ」


「あの時は弱かった。今の私はあの時と違う」


 ネレスは笑顔でミツルギに答えた。ネレスの言葉を聞いたゲインは、にやりと笑ってこう言った。


「俺との再戦を望むのか。いいぜ、またぶっ倒してやるぜ嬢ちゃん!」


 ゲインは剣を持ち、ネレスに向かって高く飛び上がった。


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