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爆撃による戦いの合図

 トープラーたちはゲルグッグに到着し、それからすぐに兵器工場へ向かった。そこにはすでに護衛用のセイントガーディアンや銀色の竜やミツルギとネレスを追ってやって来た賞金稼ぎがいた。その群れの中にはスティーブとクアンタ、オマリー兄弟がいた。


「はるばる遠くから護衛の為に来てもらい本当に感謝する」


「俺たちに護衛は必要ないが、まぁ役に立つことはあるだろう」


「いざとなったら俺が戦って守ってやる! 安心しろ!」


 と、レスンたちはこう言ったが、トープラーはスティーブたちに感謝の言葉を一つも言わず兵器工場の責任者と話を始めていた。クアンタはその様子を見て、ため息を吐いて呟いた。


「全く、あのオッサンは俺たちに対して何も感情を浮かばないのかねぇ」


「クアンタさん、あまりそう言ったことを呟くのは止めましょう。愚痴なら後で私が聞きます」


「悪いねぇスティーブ」


 小さな声でスティーブとクアンタはこう話をしていた。そんな中、ロッソは大きな欠伸をして周囲を見回していた。


「兄貴、そんな大きな欠伸をしてていいのか?」


「ああ。今のうちリラックスしようと思ってな。戦いっつーのはいつ起きてもおかしくない。いざ始まった時にパニックになって動けないよりも、力抜いておいた方が戦いやすいんだよ」


「そうかなぁ」


「そうだよ。ヴェルデ、お前も力抜いとけ」


 ロッソはヴェルデに向かってこう言った。




 同時刻、バズーカを持った隠れ銀色の竜の団員が隠れ場所でバズーカを構えていた。だが、その顔は不安の表情をしていた。


「オロロンが作ったバズーカだが……本当に大丈夫か?」


「大丈夫だってアルソさんが話してただろ。信じるしかねーよ」


「今更引き返すわけにはいかねーって」


 そんな話をしていると、隠し持っている携帯に連絡が入った。連絡主はアルソで、ミツルギたちと共に位置に付いたと連絡が来ていた。それを見た団員はバズーカを兵器工場に向けて構えた。


「始めるぞ。後は皆の無事を祈るだけだ」


「俺たちはこれしかできないが……やれるだけやろう!」


「おう!」


 団員は話した後、同時にバズーカの引き金を引いた。大きな発射音と共に大きなバズーカ弾が勢いよく兵器工場へ向かって飛んで行った。団員はバズーカをしまい、急いで隠れ家へ戻った。それから同じ目的で動いていた団員も合流し、無事を確認した。


 団員が放ったバズーカ弾は工場の壁に命中した。中にいる兵士やセイントガーディアンは対処しようとしたのだが、別の所から発射されたバズーカ弾も次々と着弾し、爆発を起こした。


「クソッ! 銀色の竜の仕業か!」


「ご名答!」


 セイントガーディアンの兵士に答えるかのように、ドレアンの言葉が響いた。それから兵士たちの悲鳴と共に爆発音が響き、ドレアンたちの姿が見えた。


「銀色の竜のドレアンだ! カリューもいるぞ!」


「それと、ミツルギとネレスだ! うわ、何か戦いにくいな」


 セイントガーディアンの言葉を聞いたスティーブはミツルギの存在を知り、魔力を開放し、剣を持って突っ込んだ。


「ミツルギィィィィィィィィィィィィィィィィ!」


 ミツルギは突っ込んでくるスティーブに対し、反撃をしようとしたのだが、スティーブの上からロッソが現れ、スティーブを吹き飛ばした。


「何をする貴様!」


「悪いな坊主。ミツルギは俺たち兄弟の獲物だ。坊主に譲る気はない」


「たかが賞金稼ぎが!」


 苛立ったスティーブはロッソに襲い掛かったが、魔力を開放したヴェルデがスティーブの前に立ち、攻撃を受け止めた。その時、ヴェルデにダメージは無かった。


「な……私の力が……」


「ごめんなぼっちゃん。俺たちは賞金首の賞金で飯食ってんだ。勘弁してくれ」


「ぐ……」


 ヴェルデの言葉を聞き、スティーブは反論しようとした。だが、ネレスが戦いに乱入し、スティーブたちを吹き飛ばした。


「グガッ!」


「おわぁっ!」


「ガハッ!」


「ミツルギ、今のうちに反撃を!」


「悪いネレス、ありがとう!」


 ミツルギはスティーブたちに向かって闇の魔力を発した。攻撃を察知して立ち上がったスティーブは何とか攻撃をかわし、ヴェルデはロッソを担いで急いで走って逃げた。


「ふひー、相変わらずすごい攻撃だ」


「感心してる場合じゃねーぞヴェルデ。前を見ろ」


「へ?」


 ヴェルデが前を見ると、そこには槍を振り回そうとしているドレアンの姿があった。ヴェルデはロッソを高く上げ、ハンマーを盾にして攻撃を防いだ。


「グググ……」


「へぇ、見た目通りにやるじゃねぇかデカブツ!」


 ドレアンは一度後ろに下がり、二撃目を放とうと準備した。だが、宙に上がっていたロッソが炎を纏った槍を構え、落下の勢いを付けて槍を振り下ろした。直撃はしなかったが、炎の勢いによってドレアンは吹き飛んだ。


「おいおい、銀色の竜のボスがこの程度じゃねーだろ?」


 槍を振り回しながらロッソはこう聞いた。挑発をしているかのような笑みをしているロッソに対し、ドレアンは息を吐いてこう答えた。


「まぁな。お前のような若造より俺は強いぞ」


「強がるんじゃねーぞ、おっさん」


 その言葉の後、二人は睨み合いを始めた。そんな中、ロッソは小声でヴェルデにこう言った。


「ヴェルデ、ドレアンの相手は俺一人でする。お前はミツルギとネレスを相手してくれ」


「いいのか兄貴?」


「ああ。ああいう強がってるオッサンに若い力を見せつけてやる」


 そう言った後、ロッソはドレアンに向かって走って行った。


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