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これからの予定

 ミツルギとネレスはゲルグッグの隠れ銀色の竜のリーダー格、アルソと話を始めようとした。だが、その前にアルソは何かに気付いたように手を叩いてこう言った。


「こんな所じゃ狭くて話に集中できないよね。会議用の部屋があるから案内するわ」


 その後、三人は場所を変え、会議用の部屋という物置部屋のようなところに案内された。


「ここって物置部屋じゃ……」


「一応話し合いはできるようになってるの。よいしょっと、全く……誰よ入口にぶっ壊れた椅子置いたのは?」


 アルソは入口にある壊れた椅子を廊下の方へ蹴り飛ばし、二人を部屋の中に案内した。会議用の部屋にしてあると言っていたが、一応それなりに部屋の中は片付いていた。


「へー、ガラクタが目立つ気がするけど、一応椅子や机はあるんですね」


「ガラクタじゃないわ。うちの自称天才発明家が改造用の部品って言って置いてあるの」


「天才発明家?」


 ネレスが発明家を名乗る人物のことを聞こうとしたが、その前に少し大きな爆発が起きた。それから騒ぐ声が聞こえたため、二人は急いで駆け付けようとしたが、アルソは二人を止めた。


「ほっときな。あの爆発、さっき言った自称天才発明家のせいだから」


「はぁ……」


 天才と言っている割に、やってることはクレイジーだなと二人は思いながら、アルソの話を聞いた。


「ドレアン様と知り合いの二人がここに来たのは嬉しいわ。力を貸してくれるだろうと思ってた」


「はい。ここで奴らと決着を付けます」


「私もミツルギと同じ気持ちです」


 戦う気がある二人を見て、アルソはにやりと笑った。


「やる気は十分みたいね。だけど、焦っちゃダメよ。ビガシャープの連中はまだここにいない。奴らが来るのは三日後よ」


「三日後……少し先だな」


 ミツルギは話を聞いて少し残念そうな表情をした。その表情を見てか、アルソは話を続けた。


「何も準備せずに奴らと戦うのは無理だ。確実に私たちが負ける」


「やっぱり、奴らの方が強いんですね」


 ネレスの問いに対し、アルソは短い返事をして答えた。だが、ミツルギが手を上げてアルソにこう言った。


「俺が闇を使って奴らをぶっ飛ばす。それじゃダメなのか?」


「君が闇を使って戦うのは奴らも承知している。きっと対策してくるに違いない」


「闇の対策って……」


「無敵と思ってるのは君だけだと思うよ。どんな力にも弱点がある」


 この言葉を聞き、ミツルギは大人しく椅子に座った。その瞬間、ミツルギが座っている椅子の背もたれが鈍い音を立て、床に落ちた。よりかさろうとしたミツルギはそれに気付いて慌てて態勢を整えたが、時すでに遅く、そのまま床に落ちてしまった。


「いってー」


「大丈夫、ミツルギ?」


 ミツルギはネレスの手を借り、痛みが走る頭をさすりながら立ち上がった。それを見たアルソはこう言った。


「ごめんね、経年品だから結構ぼろいの。話に戻るけど、奴らに攻撃するのは三日後。ドレアン様は明日来る予定よ」


 その話を聞いた二人は声を上げて振り返った。


「明日来るんですか?」


「あの飛行船じゃあ目立つと思うのに」


「森の中に隠すそうよ。それに、ドレアン様たちもあの隠し通路を使うから見つかる心配はない」


「そうなんですか」


「はい。そういうわけでお話はこれでおしまい。二人には部屋を用意したからそこで休んでって。トイレはあるけど、お風呂は無いんだ。堪忍してね」


 アルソはそう言った後、部下を呼んで部屋の案内を任せた。




 その後、二人は部下に案内された部屋にいた。部屋はベッドと小さなテレビ、そしてトイレの部屋があるだけで、かなり狭かった。ベッドもあるが、一人用だった。


「ベッドは一人用か」


「う……うん」


 ネレスは少し緊張しながらこう言った。野宿の時は大体ミツルギとくっついて寝ていたが、それはセイントガーディアンや賞金稼ぎの襲撃に備えてすぐに戦えるようにしていたためである。だが、今はセイントガーディアンや賞金稼ぎがいない隠れ銀色の竜のアジト。敵は一切襲ってこないのである。そんな中で一緒に寝ようと言うと、変なことを言われたり思われるだろうとネレスは思っていた。だが、そんなネレスの心配をよそにミツルギはこう言った。


「俺は便所で寝るから、ネレスはベッドで寝ていいぜ」


 その言葉を聞き、ネレスは反射的にこう言った。


「ミツルギもベッドで寝よ。疲れが取れるから!」


 その返事を聞き、ミツルギは少し驚いて分かったと言った。それから少しして、ネレスは顔を真っ赤にして何言ってんだ自分と心の中で叫んだ。そんな中、白衣を着た若い男性が部屋に入って来た。


「君たちが話題の戦士だね。いやー、自分より若い子が戦前に立って戦うって聞くと、なんだかこっちも頑張んなきゃって思うんだよねー」


 と言って笑った後、若い男性は目を丸くしてキョトンとしている二人を見て、何でこんな反応をするんだと考え、すぐに答えを出した。


「自己紹介がまだだったねー。自分は天才発明家、オロロン・オーゴット。よろしくねー!」


 と言って二人に握手を求めた。その時、背中に背負っていた機械らしき物体が音をたてた。


「あわわわわ、侵入対策用警報ロボ、不審者来たら鳴らすよ君が異常を起こした!」


 慌てて修理を始めるオロロンを見て、二人は茫然としてこの光景を見ていた。


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