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館へ潜入せよ

 日が暮れる前、ヒドウは時計を見て時計を見てにやりと笑った。毎日楽しみにしている時間がやって来たのだ。


「さ~て、カワイ子ちゃんを探しに行くぞ~」


 そう呟きながら立ち上がり、鼻歌しながらスキップをしてヒドウは部屋から出て行った。その様子を見ていた部下はため息を吐いた。


「人間スケベ心はあるっつーけど」


「あの人は人一倍酷いスケベだな。まぁ俺たちもスケベなのは変わりないけど」


「女好きってのは皆知ってるから、そこを狙われたらどうしようもないな」


 と、部下は話をしていた。そんな中、剣を持った二人組が部下に近付いた。


「話をしている暇があるなら動け」


「時間は止まらねーぞ」


「あ、ゲドウさん、キチクさん」


 部下はゲドウとキチクの方を振り返り、頭を下げてお疲れ様ですと言った。ゲドウは嫌そうな顔をして部下にこう言った。


「頭を上げろ、堅苦しい挨拶は苦手なんだ。楽にしろよ」


「はっ、はい」


 部下が頭を上げた後、キチクが欠伸をしながらこう言った。


「ヒドウさんはまた女探しに町に行ったのか?」


「はい。先ほど出かけました」


「全く、俺らの忠告全く聞いてねーじゃん。ミツルギとネレスが近くにいるから町を支配するあんたが狙われる可能性があるんで引きこもれって言ったのに」


「俺たちのことを見下してるんだろ。そういう奴は人の話を聞かねーよ」


 ゲドウはため息を吐いた後、キチクに外に行くぞと告げて去って行った。その前に、部下の方を見てこう言った。


「いつヒドウさんが戻ってきてもいいように掃除やあの人の楽しみの準備はしておいてくれ。悪いが頼む」


 そう告げた後、外へ向かって行った。




 ヒドウは鼻の下を伸ばしながらトニーカワの町を高級車に乗って走っていた。町の人はヒドウが来たと思いながら、高級車から離れて行った。


「いるかないるかなかわいこちゃん。不安な私の心を払拭するくらいのかわいこちゃんがいないかな?」


 下品な声を上げながら外を見回すと、未成年らしいが綺麗な服を着て、スタイルも髪の長さもヒドウ好みの二人組の美少女が目に入った。ヒドウは二人組の美少女を見つけたと同時に興奮して声を上げ、運転手に近付けと命令した。ヒドウは車の窓を開け、二人組の美少女の声をかけた。


「そこの美しいレディ! 今から君たちをいい所に連れて行ってあげるよ!」


「ほ……本当ですか?」


 と、長髪の茶髪の美少女が振り返ってこう言った。その美少女の顔を見て、ヒドウは彼女に心を奪われてしまった。


「その横の子は友達?」


「ええ。そうですが」


「じゃあ一緒に連れて行こう!」


 ヒドウは二人組の美少女の近くに車を近付け、無理やり車に乗せようとした。だが、美少女は車が開いた途端待ってましたと言わんばかりに車に乗り込んだ。それを見たヒドウは、今日はノリノリな美少女と出会てよかったと心の中で思った。


 だが、その美少女の方もヒドウと出会えてよかったと思っていた。何故なら、この美少女の正体はミツルギとネレスなのである。ネレスは無理矢理ミツルギを女装させ、自らもかつらや服を着替えて身元が分からないように変装しているのである。後部座席に座っている二人は、ヒドウが館に連れて行くのを待っていた。そんな中、ミツルギが小声でネレスにこう言った。


「なぁネレス。このかつら付けてると頭がかゆいんだけど」


「我慢してミツルギ。館に付いたらサクッと暴れて終わらせよう」


 ミツルギは長髪の茶髪のかつらを付けているため、頭皮のかゆみを訴えたが、この状況でかつらを外したら大変なことになると察し、我慢することにした。そんな中、ヒドウが後部座席の方を振り返った。


「君たち名前は何て言うの?」


「私はタンポポ。こっちはヒマワリと言います。私たち、旅をしているんです」


「へぇ。この町に来たのは?」


「宿を探してたのです。でも、優しそうなおじ様と出会えてよかったです」


 ヒドウはネレスの答えを聞き、下品なことを考えてそうな表情になった。その顔を見たミツルギは心の中でヒドウを後で半殺しにすると決めた。


 しばらくすると、ミツルギとネレスを連れ去った高級車はヒドウの館に入った。ヒドウは二人を連れ、鼻歌をしながら館に案内した。


「さぁさぁ、ここが私の家だ。私はヒドウ、この町を支配するビガシャープ家の部下だ。悪いことはしないから早く私の部屋に……」


「ヒドウさん」


 入口の前では、キチクとゲドウが立っていた。ヒドウは二人の姿を見て、情けない声を上げた。キチクはため息を吐き、ヒドウに近付いた。


「また女さらいですか。あなたどんだけ性欲が激しいんですか?」


「うるさい! これが唯一の楽しみなんだ!」


「スケベなのは分かりますが、今はミツルギとネレスが近くにいるかもしれないんです。少し動きを抑えてください」


「黙れ! お前は私の上司か? 違うだろ、お前は私の部下だ! 偉そうに私に口出しするんじゃない!」


 と言って、ヒドウはキチクの言うことを聞かずにミツルギとネレスを連れて自室に向かって行った。


「さぁタンポポちゃん、ヒマワリちゃん。おじさんの部屋で一緒に楽しもう」


 ヒドウは二人にそう言って、下品な表情を見せた。


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