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支配者との戦い

 ミツルギはネレスと共に魔力を扱う修行をしていた。最初は闇が暴発して大変な目にあっていたが、次第にミツルギはコツを覚えて行き、何とか闇を扱うまで成長した。


「しっかし、どのタイミングで俺はこんな力を得たんだ?」


「一度体調不良で倒れたでしょ、多分その時だよ。魔力が無い人が急に魔力があるところに行くと、知らない間に口や鼻から魔力を大量に吸収して、それに体が耐え切れなくなって体調を崩しちゃうの」


「そうか。俺はこの世界に来て魔力を吸収して、それでぶっ倒れたのか」


 そんな話をしていると、村人が慌てて二人の元へ駈け込んで来た。


「た……たたたたたたた大変だ!」


「どうかしたか?」


「近くの町を占拠しているビガシャープ家の下っ端がこっちに来ているそうだ! 二人とも、早く非難してくれ!」


 と、村人はこう言ったが、二人は軽くストレッチをしてその村人に答えた。


「修行の成果を見せる時だ。いっちょやってきます」


「私も……これ以上この村を傷つけるわけにはいかないので」


 戦う気満々の二人を見て、村人はため息を吐いてこう言った。


「ああ……もうどうなっても知らないぞ……」




 二人は村の入口に立ち、ビガシャープ家の下っ端が来るのを待った。


「さて、どんな奴が来るか……ネレス、いざとなったら逃げろよ」


「大丈夫。私も戦う」


「俺はまだ未熟だから、どこまでやれるか分からねーぞ。それでもやるか?」


「うん」


「上等。一緒に暴れようぜ」


 会話をしていると、黒い鎧を引き連れたウレマーズと、その上司がやって来た。


「あ、あの時の変態野郎」


「誰が変態野郎だクソ坊主! 今度こそ貴様の息の根を」


 ウレマーズはミツルギに向かって叫んでいたが、その最中にミツルギは闇の魔力を放ち、ウレマーズを再び吹き飛ばした。吹き飛んだウレマーズを見て、その上司は驚いた表情をした。


「ほう。闇の力を始めて見たが、強いものだな。是非、ビガシャープ家のために戦ってもらいたいな」


「ふざけんな。誰がお前たちのために戦うもんか」


 と、ミツルギは親指を下に下げてこう言った。それを見た上司はにやりと笑い、黒い鎧にこう言った。


「お前たちはあの娘を倒せ。あいつは私が倒す」


「分かりました! 健闘を祈ります、フレッパさん!」


 フレッパは腰に携えてある剣を装備し、ミツルギに斬りかかった。


「一か八かだ!」


 ミツルギは闇の魔力を開放し、左腕にオーラを発生させた。そしてそのオーラを操り、フレッパに攻撃を仕掛けて行った。だが、フレッパはジャンプをしながら攻撃をかわし、ミツルギの近くまで接近した。


「まだ未熟のようだな」


「まだ未熟? その言葉、そのままそっくりお返しするぜ!」


 ミツルギは右の拳に闇のオーラを発生させ、フレッパの腹を殴った。


「グバァ!」


 攻撃を喰らったフレッパは、悲鳴を上げながら近くの岩場まで吹き飛んだ。


「チッ……やるではないか……」


「まだまだだぜ」


 ミツルギはそう言うと、右手を大きく開いた。それに合わせ、手の形をした闇のオーラも大きく手を開いた。


「これでぶっ潰してやる!」


 大きな手でミツルギは攻撃をしようと考えていた。逃げる場所を塞げば、フレッパも攻撃をかわすことはできないだろうと思ったのだ。しかし、現実は違った。


「甘く見てもらっては困るな」


 フレッパは剣を使い、ミツルギが放った闇のオーラを切り払ってしまった。


「所詮は魔力の塊。何かの衝撃があればすぐに散ってしまうさ」


 そう言った後、フレッパは再びミツルギに接近し、剣で何度も斬り付けた。


「グアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」


「剣で斬られるのは初めてのようだ。痛々しい顔をしているぞ」


 ミツルギは後ろに下がり、腕や腹から出ている血を止めようとした。しかし、そう簡単に流れる血は止まらなかった。


「ぐ……」


「ミツルギ!」


 黒い鎧と戦っているネレスは、竜巻を発生させた周りを取り囲んでいる黒い鎧を吹き飛ばし、ミツルギに近付いた。


「今治すから、じっとしてて!」


「離れろネレス、奴が来る」


 ミツルギは迫ってきているフレッパを指さし、ネレスにこう告げた。


「もう遅いよ。二人まとめてこの剣で突き刺してあげるよ!」


 フレッパはそう言うと、剣を後ろに下げてミツルギとネレスを突き刺そうとした。だが、ミツルギは左手を前に出し、闇の塊を発して攻撃を仕掛けた。


「グオッ!」


 攻撃を喰らったフレッパは、目をつぶって動きを止めてしまった。今がチャンスだと思い、ミツルギはネレスにこう言った。


「このまま奴を倒すぞ!」


「うん!」


 ミツルギは右手に大きな拳骨を作り、ネレスは剣の刃に大きな炎を発した。二人はフレッパに接近し、攻撃を仕掛けた。ネレスの炎の刃がフレッパを一閃し、ミツルギの巨大な闇の拳骨がフレッパを空高く吹き飛ばした。


「ふぅ……」


「終わった……」


 二人がこう言った直後、空に飛んで行ったフレッパが地面に激突した。


「フ……フレッパさん……」


「そんな……あんな子供相手に……負けるなんて……」


 黒い鎧は気を失ったフレッパを見た後、ミツルギとネレスを見て恐怖心を抱いた。


「逃げろ! 俺たちじゃ敵わない!」


「覚えてろこの野郎!」


「俺たちを怒らすなよ!」


 黒い鎧はそう言ったが、ミツルギは闇を発生させて逃げようとする黒い鎧の群れを捕らえた。


「さて、こいつらはどうする?」


「村の牢獄に入れておきましょう」


 二人は会話をした後、倒したフレッパとウレマーズ、そしてその部下を連れて村に戻って行った。


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