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銀色の竜との再会

 ミツルギとネレスはバイヤンの山やふもとの町の大人たちを解放したその翌日、近くの町でビガシャープ家の下っ端が暴れていると情報を聞き、倒しに向かった。町の人たちに見送られながら山を歩き始めて数時間。道中モンスターに襲われたりしたが、二人は順調に足を進めていた。


「しっかし、意外とデカい山だなー」


「もう出発して何時間か経過してるけど、まだ次の町に着かないね」


「次の町どころか、山さえ越えてねーよ」


 ミツルギは会話をしながら、額の汗をぬぐった。その後、二人は日陰を見つけ、そこで休むことにした。


「ふー、疲れた」


「次の町までかなり距離があるって聞いたけど……本当に距離があるね」


「徒歩だもんな俺ら。車だったら簡単に行けるけど」


「免許持ってないよね」


「確かに。あー、免許があれば車だろうがバイクだろうが何でも運転してやるのになー」


 そう言いながらミツルギは横になった。すると、見覚えのある飛行船が目に入った。ネレスも飛行船の音を聞き、空を見上げた。


「あれって確か……」


「銀色の竜!」


 その時、銀色の竜の飛行船はゆっくりと降下し始め、二人の近くに着地した。扉が開き、そこからドレアンが姿を見せた。


「よー、お二人さん。こんな所で何やってんだ?」


「久しぶりですドレアンさん。実は、近くにあるバイヤンって山の鉱山を支配してたビガシャープ家の連中をぶっ倒してました」


「ほお! そこまでやったか。じゃあスネーク剣士団をやったのもお前らか?」


「はい」


「はははははは! 俺たちが身を隠している間に派手にやったもんだな! シャンとマーチもお前らに会いたがってたし、乗ってけよ!」


 ということで、二人は再び銀色の竜の飛行船に乗ることになった。二人の姿を見た乗組員やシャンとマーチはすぐに歓喜の声を上げ、二人に近付いた。


 その後、二人はカリューの元へ向かい、話をすることになった。


「二人の活躍は聞いているよ。スネーク剣士団を倒し、バイヤン山の鉱山を開放するとは思ってもいなかった」


「で、カリューさんも何かの目的で動いているんですか?」


 ネレスの質問を聞き、カリューは頷いて返事をした。


「実は、銀色の竜に所属しているスパイから連絡があったんだ。ビガシャープ家次男、バーラードの部下であるゲイン、オデッサ、ボブザードが動き出したと」


 ゲインたちの名前を聞いたのだが、ミツルギはピンとこなかった。


「えーっと……そいつら強いの?」


「ああ。バーラード直属の部下だけあって、かなりの強さだ。君たちが倒してきたスネーク剣士団やバイヤン山のスカッシャーとネーゴよりも強いだろう」


「そんな奴らが、何の目的で動き出したんですか?」


「それは分からない。分かるのは、何かしらの目的でバイヤン山にいたことだ」


 強敵が近くにいたことを知り、ミツルギとネレスは寒気を覚えた。あの時、なぜ自分たちを襲わなかったのかと思った。


「何で俺たちがいたのに、奴らは襲ってこなかったんだ?」


「分からない。あくまで私の予想だが、君たちの噂を聞きつけて見に来たんじゃないのか?」


 この言葉を聞き、ミツルギは少し緊張し始めた。今まで戦ってきた敵よりも強い奴が近くにいた。自分たちはそいつらに目を付けられたと思ったのだ。


「そんな連中に勝てるかな……」


「勝たなくてはいけない。ビガシャープ家の一族やその近い立場の連中はもっと強いんだ」


 カリューはそう言うと、立ち上がって二人に近付いた。


「また君たちの力を借りるかもしれない。今度の相手はゲインたちだ。奴らは近くの町にいるかもしれない。もし、遭遇したら激しい戦いになるかもしれない。君たちの力があれば、奴らを倒すことができるだろう」


 その言葉を聞き、ミツルギとネレスは意を決してこう答えた。


「分かりました。ゲインって奴をぶっ倒します」


「私もやります。ビガシャープ家は許せない、絶対に倒すって決めましたから!」


 二人の答えを聞き、カリューは凛々しい笑みを見せた。




 ゲイン一行は近くの町、トヨーシの町にいた。トヨーシの町を支配するビガシャープ家に仕える武人、モリトゥスは揉み手をしながらゲイン一行を館に招き入れた。


「どうぞどうぞ、遠い所からよくこんな所まで……お疲れでしょう」


「大丈夫だ。バイヤン山のスカッシャーの所で軽く寝た」


「スカッシャーさんの所で……」


 モリトゥスはバイヤン山が敵の手によって解放されたことを耳にしていた。モリトゥスはその言葉を聞き、体が震え始めた。


「あん? スカッシャーとネーゴをぶっ倒した奴らが近いってことを知ってブルってるのか?」


 ゲインの横にいるオデッサは呆れながらこう言った。だが、モリトゥスは小さな声でこう答えた。


「その逆です。あの二人を倒した敵がここを襲ってくるなら……直接戦えることでしょう」


「まーな。狙いは俺たちらしいし」


「上等です。どんな奴らか知りませんが……この私の力でねじ伏せてやりましょう!」


 と言いながら、モリトゥスは全身に力を込めて筋肉を膨張させ、上着を弾き飛ばした。それを見たボブザードは口を開けたままこう言った。


「うわー、やる気満々」


「やる気がないよりましだ。張り切るのはいいが、情報が欲しいだろモリトゥス。俺がバイヤン山で知ったことを全て教えてやるよ」


 その後、ゲインはモリトゥスにミツルギのことを伝えた


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