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革命のその後


 とある村にて、一人の老婆が鼻歌を歌いながら村の入口を掃除していた。そんな中、一人の男性が近付いた。


「おばちゃん、久しぶり」


「ふぇ? ふぇあああああ。ヴェルデちゃんじゃないの。大きくなってねぇ」


 老婆はヴェルデを見て、歓喜の声を上げていた。ヴェルデは生まれ故郷に立ち寄り、村人に話をしながら村の一角に向かった。


「ここに来るのも久しぶりだな」


 と言いながら、ヴェルデは目の前を見た。そこは家の跡地があり、中央には墓のような物が立っていた。ヴェルデはロッソの槍を取り出し、その近くに刺した。


「やっと戻ってくれたよ……母ちゃん、父ちゃん。兄貴と会えたかい?」


 そう言いながら、ヴェルデは両手を合わせて祈った。


 戦いが終わった後、ヴェルデはオジーブ国の兵士となった。ヒートとタリバーンと共に戦った功績もあってか、ヴェルデは兵士の中でもそれなりに地位のある立場となった。ヒートはヴェルデに対し、もっと上の立場の兵士にすると伝えたのだが、ヴェルデ曰く自分はそこまでえらい人間ではない、ミツルギとネレスのように誰かのために戦いたいというヴェルデの要望に応え、ヴェルデは各地に出向き、騒動や悪人を倒す仕事をすることになった。


「それじゃあ行くよ。余裕があったら戻って来るから」


 と言って、ヴェルデは実家の跡地から去って行った。




 ヴェルデの村の外、広い所に銀色の竜の飛行船が置かれていた。その前には剣の素振りをしているスティーブと、雑誌を読んでいるクアンタの姿があった。


「グッヒッヒ……」


 雑誌を見ているクアンタは、にやけ顔だった。その時、レノルが雑誌を取り上げて放り投げた。


「ああ! 読んでいる途中なのに!」


「仕事中にエロ雑誌を読まない! 全くもう、セイントガーディアンの頃とやってること変わらないじゃない!」


「いいじゃんもー」


 ブツブツと文句を言いながら、クアンタは投げ飛ばされたエロ雑誌を取りに行った。スティーブはため息を吐きつつ、クアンタにこう言った。


「クアンタさん、あと少しでヴェルデさんが戻ってくると思うので飛行船の用意をお願いします」


「あいよー。スティーブ、余裕があればお前にも飛行船の操縦の仕方を教えるから、後で来い」


「はい」


 クアンタは腰をさすりながら飛行船に戻って行った。


 スティーブたちセイントガーディアンは、戦いの後でオジーブ国の兵士となっていた。今はヴェルデと共に、銀色の竜の飛行船を使いながら各地を回り、騒動の解決に勤しんでいる。しばらくして、ヴェルデが戻って来た。


「戻ったよー」


「お帰りなさい。久しぶりの故郷はどうでしたか?」


「変わってなかったよ。皆元気そう」


「そうでしたか。お墓参りの方は」


「ちゃんとやれた。兄貴の槍も供えられたし、やることはできた」


「それはよかったです」


 ヴェルデとスティーブの会話が終わった後、飛行船のエンジンが鳴り響いた。


「おっと、そろそろ行かなくちゃ」


「そうですね。レノル、行くぞ」


「はーい」


 レノルが返事をした後、三人は急いで飛行船の中に入りこんだ。




 オジーブ城にて、シャンとマーチがメイド用の服を着て掃除を行っていた。


「皆今どうしてるかなー」


「分からないね。元気だと思うけど」


 話をしながら掃除をしていると、図書室から声が聞こえた。二人は図書室へ向かい、勉強をしているセレトとミレイに近付いた。


「何かあったのー?」


「この問題が分からなくて」


「どれどれ?」


 シャンがセレトとミレイが持つ問題集を見た瞬間、頭から煙が上がった。マーチは慌てて目を回すシャンをどかした後、急いで双子に勉強を教えた。


「最近の子供は難しいことを学んでいるねー」


 と言いながら、シャンは首を回した。


 戦いの後、シャンとマーチはオジーブ城でメイドとして働いていた。その中でレスンの娘であるセレトとミレイの教育係としても働いている。


 そんな中、ゴランとモリトゥスの声が響いた。シャンは窓を開け、下で訓練しているゴランとモリトゥスの方を見て叫んだ。


「よー! 張り切っているねー!」


「おう! ここの兵士鍛えがいのある奴ばかりだ!」


「つい教えるのに力が入ってしまいますな!」


 ゴランとモリトゥスは答えながら笑っていた。


 ゴランとモリトゥスは兵士として働く中、オジーブ国の兵士のトレーニングの指導員としても働いている。


 ゴランとモリトゥスのトレーニングを受ける兵士の中に、オデガとエルチもいた。


「はぁ……はぁ……オイラ限界、これ以上筋肉ムキムキになったら素早さがなくなっちゃうよ~」


 と、泣き言を言いながらエルチは倒れた。オデガは倒れたエルチを励ましながら、スクワットを続けた。


「休んでろエルチ。俺はもう少し続ける」


 そう言うオデガの体は、革命の戦いの時よりも筋肉が付いていた。エルチはオデガの体を見ながらこう言った。


「オイラたちの中で体つきが変わったの、オデガだけだよ。ミツルギとネレスがお前を見たらきっと驚くよ」


「そうだな。だが、これで守れる力が付いたのであればそれはそれでよし」


 そう言う中、オデガは仲間と共に決めポーズを決めていた。筋肉ムキムキの兵士の決めポーズを見て、エルチはよーやるなと思った。




 父親から王の座を引き継いだヒートは、机の上の大量の書類を片付けていた。集中して作業をしているせいか、机の上にあった大量の書類は少なくなっていった。秘書として働いているツシユとリゴは、ヒートの作業スピードを見て驚いていた。


「相変わらず作業が速いわねー」


「見惚れちゃう」


「自然と身に着けたスキルだからね」


 そう答えると、ヒートは作業の手を止めて背伸びをした。


「さて、少し僕は休むよ」


「はーい。それじゃあお菓子の用意をしまーす。紅茶がいいですか? コーヒーがいいですか?」


「コーヒーで」


「はい。それじゃあいつものブラックを用意します」


 その後、休憩の時間に入ったヒートはツシユとリゴと話をしていた。話の内容は旅を続けているイオ一行、そしてミツルギとネレスの話である。


「今頃どこ歩いているのかなー」


「意外と近くだったりして」


 と、話をしているツシユとリゴだったが、ヒートはノートパソコンを二人に見せた。ノートパソコンの画面を見たツシユとリゴは驚きの声を上げた。


「うわー! ミツルギとネレスだ! イオ様たちもいる!」


「どうして? というかヒートさん、皆と連絡していたのですね」


「今日の朝に届いていたのです。どうやら、立ち寄った街でばったり遭遇したみたいです」


「世界は広いのか狭いのやら……」


 そう言いながら、リゴはコーヒーをすすった。そんな中、タリバーンが慌てて部屋の中に駆け込んだ。


「どうしたのですかタリバーンさん。また結婚の話ですか?」


「ああそうだよ。モテ男は罪なものだねぇ……」


「何がモテ男ですか全く」


 ため息と共にゲインが現れた。戦いが終わった後、タリバーンは弟王としてヒートの補佐などを行っており、ゲインはヒートの秘書を行っている。が、政治に対してタリバーンはチンプンカンプンであり、よく仕事から逃げてゲインを困らせている。


「タリバーンさん、仕事をさぼって町に出て女性たちにナンパをするのは止めてください。今あなたに告白されたとか愛されたとか言って多数の女性が城の前で集まっています」


 ゲインの話を聞いたヒートは、窓を開けてタリバーンを呼んだ。


「タリバーンさん、ちょっと」


「どうしたヒート?」


「大人の男として、責任を取ってきてください」


「私たちも手伝いまーす」


 その後、ヒートとツシユとリゴは協力してタリバーンを窓から突き落とした。外からはタリバーンの悲鳴と、女性たちの怒声が響いた。全くと思いながらゲインはため息を吐いたが、ヒートのパソコンに映るミツルギたちの写真を見て、声を上げた。


「ミツルギたちから連絡があったのですね」


「ええ。向こうも元気でやっていると」


「イオ様たちもいる。はは、元気でやっているなら心配いらないな」


 そう言いながら、ゲインはパソコンの画面を眺めた。




 東の国にて、ミツルギとネレス、イオたちはとある洞窟の前に来ていた。


「ここに知能を持った悪いモンスターがいるってわけか」


「ずる賢く、力と魔力を持っているせいで、町の人が困っていると」


 ミツルギとイオは武器を構えつつ、洞窟の前に移動した。シェリーは恐ろしいモンスターと戦うことになると察して怯えているが、メアリーとカナリアは各々の武器を持って戦いの支度をしていた。


「シェリー、怖いなら外で待っていて」


「秒で終わらすから」


「でも……でもでもでも、怖いモンスターが相手なら……」


「大丈夫よ、私がいるから」


 と、ネレスがシェリーに話しかけた。本当に大丈夫かと思ったシェリーだったが、奥からモンスターの悲鳴が聞こえた。


「戦いが始まったみたい」


「さて、私たちも早く行きましょう」


 と言って、ネレスたちは先へ行ってしまった。シェリーは少し怯えたが、生唾を飲み込んで叫んだ。


「置いてかないでー!」


 ミツルギとイオはすでにモンスターの大蛇と戦っていた。ミツルギのブラスターソードが大蛇の尾を斬り、イオはナイフと水の魔力を使って大蛇の牙を折っていた。


「ぐぐぐぐぐ……一対二って酷くないか!」


「うるせーよ蛇のバケモン!」


「あなたのような悪いモンスターを倒すためなら、何だってしますよ」


 ミツルギとイオがこう答えた直後、後ろのネレスの援護攻撃がモンスターを襲った。


「ギャアアアアアアアアアア! 更に数が増えた!」


「ミツルギ、遅くなってごめん」


「大丈夫だ。まだ出番はある」


 ミツルギはネレスにこう答えた後、メアリーたちの攻撃が大蛇を襲った。


「ギャアアアアアアアアアア! 援護が更に増えた。何これ!」


「黙りなさい、汚物」


 ゴミを見るような目でメアリーはモンスターにこう言った。メアリーの視線に動揺しつつも、モンスターは言葉を返した。


「俺は汚物ではない! この地を支配するにふさわしい大蛇型モンスター、ジャバネーロ様だ!」


 その直後、イオたちの攻撃がジャバネーロに命中した。


「今ですミツルギ、ネレス、止めは任せます」


「オッケー。任せろ!」


 ミツルギはそう言って、ファントムソードを生み出し、光と闇の魔力を開放した。ネレスも光と闇の魔力を開放し、ミツルギの方を向いた。


「一気に決めるよ」


「ああ!」


 話をした後、ミツルギとネレスは同時にジャバネーロに襲い掛かった。


 イオは相変わらずメアリーたちと旅を続けている。ミツルギとネレスは革命の旅が終わった後、世界を見るための旅を続けた。が、まれにモンスターとの戦いや各地の騒動に巻き込まれる。その度、二人は協力して騒動を解決し、その名を世界に轟かせている。そんなこんなでミツルギとネレスの旅は続くのであった。



 どうも、之末刃剣です。話の途中で改名したりとかいろいろありましたが、これからこの名前でやって行こうと思います。


 この話は前の話、幼なじみと一緒に異世界転生を書いていたころから考え、なるべく300話までに収まる話を書きたいなと想定して書きました。一応、目標の300話以内に話をまとめることはできました。

 が、やっぱり異世界転生系の方が人気がある、それと幼なじみと一緒に異世界転生と比べてレギュラーのキャラが少ないし、シリアスなシーンが多いからあんまり人気なかったね、これ。そこだけが悔しかったです。それと、毎日更新をやって行こうと思ってましたが、今年は仕事の方で予想外の出来事があり、それで平日更新が全然できませんでした。


 次回作についてなんですが、幼なじみと一緒に異世界転生と同じように異世界転生、そんでもってハーレム系の作品を連載します。話の方はもう40話ほどストックが溜まっています。その連載の前に、いろいろとやることがあるのでもうしばらくお待ちください。


 では最後に、異世界革命物語を最後まで読んでください、本当にありがとうございます。短い話でしたが、この話を読んでくれた人たちに感謝の気持ちを文章だけど伝えます。本当にありがとうございます。それでは賢者様、そして次回作にてお会いしましょう。

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