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大人たちを救え

 アケワのネックレスを見つけたミツルギとネレスは、解放団のアジトに戻ってネックレスをアケワに渡していた。


「ありがとう、お兄ちゃん! お姉ちゃん!」


「どうってことないよ」


「今度は落とさないようにちゃんと持っててね」


 二人がこう言った後、アケワは歓喜の声を上げながら去って行った。その姿を見たドイルとシェリーはにやりと笑って二人に近付いた。


「二人の実力は本物みたいだね」


「これなら、あの鉱山のことを教えてもいいわ」


「教えてくれ。今日にでも行くつもりだ」


 その後、ドイルとシェリーか鉱山のことを聞き、ミツルギとネレスはお茶を飲みながら話をした。


「鉱山で戦いか。変なガスもあるっていうし」


「山の中だから、まだ分からないことがあるって言ってたね。慎重に戦おう」


「ああ。町の大人たちもいるし。戦いに巻き込まれたら大変だ」


「ドイル君にも合わす顔がなくなる」


 ミツルギはお茶を一口飲んだ後、あることを思いついてネレスにこう言った。


「確か二人ボスがいるって言ってたな。俺がそいつらを相手にするから、ネレスは町の人が逃げるのを手助けしてくれないか?」


 この言葉を聞いたネレスは驚き、飲んでいたお茶が変な所に入ってしまい、少し咳き込んでいた。


「一人で大丈夫? いくら戦い慣れたと言っても、相手は二人だよ!」


「けど、やるしかねーんだ。いざとなったら逃げるから安心してくれ」


「本当に大丈夫?」


「大丈夫だって。一人くらいは倒して戻るよ」


 と、ミツルギは笑顔でこう言った。ネレスはミツルギのことを信じ、ミツルギの手を触ってこう言った。


「約束して、ちゃんと戻って来るって。それと、危なくなったらすぐに戻るって」


「ああ約束だ。俺もバカじゃないから、ピンチだと察したらすぐに逃げるさ」


 その後、会話を終わらせた二人は鉱山へ行く準備を始めた。そんな中、アケワが部屋に入って来た。


「あの、お姉ちゃん」


「ん? どうかしたのアケワちゃん?」


「二人って付き合ってるの?」


 この言葉を聞き、ミツルギは転倒し、ネレスの顔は真っ赤になった。


「い……いやいやいやいや付き合ってないよ!」


「じゃあどうして一緒にいるの?」


「そりゃー……まぁ、一緒にビガシャープ家を倒したいから」


「ふーん。いろいろあるんだね」


「そうなのよ! いろいろあるのよ。いろいろね」


「分かった。パパやママ、皆を助けてね」


 と言って、アケワは去って行った。去って行くアケワを見て、ミツルギは小さく呟いた。


「あんなぶっ飛んだことをいう子がいるもんだな。なぁネレス」


「うん……そうだね」


 ネレスは立ち上がりながら、赤くなった顔をミツルギに見せないようにこう言った。




 バイヤン山鉱山。バーラードの部下であるゲインが鉱山内にあるスカッシャーとネーゴの部屋に来ていた。


「ゲイン様。遠い所からよくここまで」


「噂の奴がここにいるかもしれないって思ってな」


 ゲインは鉱山で働く町の人を見て答えた。


「あの、一緒に戦うためにここに来たんですか?」


 ネーゴの質問を聞き、ゲインは考えながら返事をした。


「一応な。でもま、素性が知らない敵と戦うほど俺に自信はない。最初はお前ら二人で暴れろ」


 と言って、ゲインは大きな欠伸をして言葉を続けた。


「遠い所から来たんだ。少し眠いから寝る。お前らも寝ておけよー」


「はい」


「了解」


 その後、ゲインとその二人の部下はその場に座り、眠り始めた。


「気楽なもんですなぁ」


「ま、この人がやられたら幹部クラスの人たちが慌てるに違いない。俺たちよりもよっぽど上の立場だからな」


 スカッシャーとネーゴはこんな会話をしていた。


 同時刻、鉱山入口にミツルギとネレスは潜んでいた。入り口前には見張り兵がおり、所々武器を持った下っ端が見張りで歩いていた。


「ドベンロの時と同様、中に入る時は慎重に」


「今回はできるだけ下っ端を倒し、町の人が逃げやすいようにする。作戦はちゃんと覚えてるぜ」


「うん。それじゃあ行こう」


 ネレスの声に合わせ、ミツルギは行動を開始した。まず最初に二人は近くの岩場の陰に移動し、音を立てた。見張りの一人がその音に気が付き、相方に声をかけた。


「変な音がしたぜ」


「気のせいじゃねーの? 魔力も感じなかったし、動物の気配もねーぞ」


「念のために見てくる」


「真面目だな。ふぁ~あ」


 そう会話をした後、その見張りは岩の影へ向かった。だが、そこには何もなかった。


「やはり気のせいだったか……」


 そう呟いた直後、彼は魔力を感じて武器である銃を手にしようとした。だが、その前に彼の意識は途切れた。少し離れた所にいるミツルギが闇を操り、陰から闇を出して攻撃したのだ。


「うし、うまく行った」


「ちょっと待ってミツルギ、あの人の相方が出てきたよ」


 様子がおかしいことを察した相方の見張りが、先ほどと同じ場所へ向かった。ミツルギは慌てて闇を陰に潜ませ、様子を見た。


「おいどうした? 傷がある、誰がやったんだ!」


「俺たちのことが分かってないみたいだな」


 ミツルギはそう呟き、残った見張りも闇で攻撃し、気絶させた。


「見張りはいない。行こう」


 その後、見張りを倒したミツルギとネレスは身を隠しながら鉱山内へ入って行った。


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