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ネックレスを探しに

 解放団のメンバーであるアケワ少女のネックレスを探しに、そして実力を見せるためにミツルギとネレスはバイヤン山の道を歩いていた。


「確かこの辺りに落としたって言ってたわね」


「ああ。モンスターに追われたって言ってた場所と一致している」


 ミツルギは周囲を見渡しながらこう言った。ネレスはブリッツスパーダを持ち、少し魔力を開放していた。


 二人が言っているモンスターと言うのは、少々危険で野蛮な動物のことである。一応動物であるのだが、中には魔力を持ったモンスターや高度な知識を持ったモンスターがいる。そう言ったモンスターは常に旅の戦士や町に属しているギルドと言う戦士が倒している。ミツルギとネレスもモンスターを倒しながらその素材を手にしたり、食べられる物を手にしてほし肉や長期保存できるように調理して旅を続けている。


 しばらく探していると、上空から大きなカラスが現れた。ミツルギはカラスの突進をかわし、様子を見た。


「ありゃー何だ? カラスみたいだけど、でかいし凶暴だな」


「あいつはランページレイブン。カラスに似た凶暴で大きなモンスターよ」


 ネレスの説明の後、ランページレイブンは急展開し、再びミツルギに襲い掛かった。


「二度目はないっての!」


 ミツルギは闇を発生させ、ランページレイブンを撃退した。


「さて、ネックレス探しを続けよう」


「うん」


 撃退後、二人は協力してアケワのネックレスを探し始めた。そんな中、ミツルギは大きな羽音を聞いて空を見上げた。


「ランページレイブンか……それも群れで来た」


「さっきの仲間かもね。仇討ちに来たんだ」


 ミツルギは闇を発し、ネレスはブリッツスパーダに魔力を込めて力を解放した。それに合わせてか、ランページレイブンは大きな声を上げた後、仲間と共にミツルギに向かって突進してきた。


「来るぞ!」


 ミツルギは迫ってくるランページレイブンに対し、地面を殴って闇の衝撃波を発して身を守った。その衝撃波を喰らって散り散りになったランページレイブンに対し、ネレスは水属性の魔力を凍らせて氷柱上にし、ランページレイブンに向けて放った。飛んで来る氷柱を見たランページレイブンは急展開して氷柱をかわそうとしたのだが、ランページレイブンを追尾するかのように氷柱は飛んで来る。


「逃げれないよ!」


 ネレスが放った氷柱の攻撃は、ランページレイブンの体を突き刺していった。仲間が攻撃を受け、地面に落ちるのを見た群れのリーダー格は、大きなかぎ爪をむき出しにしてネレスに向かって突進してきた。


「クッ!」


 ネレスはブリッツスパーダを振り回し、かぎ爪の攻撃を受け止めた。攻撃が失敗したことを察したランページレイブンのボスは再び宙に舞い、ミツルギに狙いを定めて飛んできた。


「今度は俺か。相手になってやるぜ!」


 飛んで来るランページレイブンの距離を確認しつつ、ミツルギは右手に闇の剣を作った。そして、刃が届く距離になった瞬間にミツルギは闇の剣を振るった。


「やった! かぎ爪が折れた!」


 ミツルギの一閃により、ランページレイブンの大きなかぎ爪は切断された。自慢のかぎ爪が切断されたことに怒ったのか、ランページレイブンは悲鳴を上げながらミツルギに向かって突進してきた。今度はクチバシを突き刺すつもりだとミツルギは察した。


「バカな奴。俺にはこいつがあるんだぜ!」


 ミツルギは魔力を開放し、大きな闇を発してランページレイブンを撃退した。戦いが終わり、ミツルギは息を吐いてネレスにこう言った。


「さ、ネックレス探しを再開しようぜ」


「そうだね。早く見つけよ」


 そう言って二人はネックレス探しを再開した。それから数時間後、二人は無事にアケワのネックレスを見つけ出すことができた。




 バイヤン山鉱山、そこには無理矢理労働者として連れてこられた町の大人たちが働かされていた。重い土や鉄を何度も運んでいたせいか、町人の一人が倒れてしまった。


「レイスさん!」


「あんた、しっかりしてくれ!」


 周りにいた人が倒れた町人に駆け寄ったが、ビガシャープ家の下っ端が鞭を振り回して駆け寄って来た町人を追い払った。


「オラオラ! さぼってんじゃねーぞこの野郎! テメーも寝てねーで早く働け!」


「あ……すみません……めまいがして、気持ちも悪い……」


「テメーの体調なんて知るかボケ! さっさと働け!」


「どうした?」


 騒ぎの中、鉱山を仕切るスカッシャーとネーゴが現れた。ネーゴは倒れている町人を見つけ、笑いながらスカッシャーにこう言った。


「こいつばてて倒れてますぜ。どうしますか?」


「一時間休ませろ。それから三日間休み食事無しで働かせろ」


「分かりました。命拾いしたなこの野郎」


 と、下っ端は気を失った町人を強く地面に叩きつけた。追い打ちとばかりに倒れた町人を踏みつけようとしたが、スカッシャーはその下っ端を止めた。


「止めろ。今、ゲインさんとその仲間が来ている。みっともない所を見せたくないのでな」


「え? バーラード様の部下のゲインさんが? どうしてこんな田舎の鉱山に?」


「最近噂の奴が近くにいるんだろ。ドベンロとその近くにいたセイントガーディアンを倒し、ゲーズの兵器工場を潰した奴がな」


 その言葉を聞き、下っ端の額から冷や汗が流れた。


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