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激突、ミツルギ&ネレスVSセイントガーディアン

 ネレスから発する魔力の渦を見て、ニオウダンは冷や汗をかいていた。これまでいくつも革命を起こそうとした戦士をニオウダンは倒してきた。しかし、ネレス並みの魔力を持った戦士とは戦ったことはないのだ。


「む……何を弱気になっておる。相手は小娘。私の敵ではない!」


 そう意気込み、槍を持ってネレスに襲い掛かった。迫ってくるニオウダンを確認したネレスは、ブリッツスパーダを振り上げてニオウダンの槍を弾き飛ばした。


「何と!」


 ニオウダンの槍は飛ばされなかったが、その槍を手にするニオウダンの手は強く痺れた。


「なかなかやりおる……」


 そう呟いた直後、ネレスは左手から炎を発した。ネレスが放った炎がドベンロの館の柱に命中し、それが原因となって火事になったらまずい。そう考えたニオウダンはネレスが放った炎を消すため、槍を振り回した。


「フンヌァァッ!」


 ネレスが放った炎は槍によって消滅したが、残った炎がニオウダンの槍を熱くした。


「ぐううう!」


 強い熱がニオウダンの手を襲う。手袋をしているが、それでも強い熱を感じるのだ。しかし、ここで槍を手放したら攻撃と防御ができなくなる。その為、ニオウダンは我慢して槍を持ち続けた。


「この私を本気にさせたな! 後悔するなよ!」


 ニオウダンはこう叫ぶと、体中の魔力を一気に解き放った。そうでもしないとネレスには勝てない。そう思ったのだ。魔力を解き放った後、素早い動きでニオウダンはネレスに急接近した。


「フグアァッ!」


 気合の入った声と共に、ニオウダンはネレスに向かって槍を突き刺そうとした。しかし、槍の動きは途中で止まってしまった。


「な……あ……」


 ニオウダンの視界には、恐ろしいものが写っていた。ネレスのブリッツスパーダが剣先でニオウダンの槍を受け止めたからだ。


「そんな……普通の剣ならばこの一撃で壊れるはず……」


「ブリッツスパーダは普通の剣じゃないわ。私たち一族に伝わる特別な剣なのよ」


 ネレスはそう言って、魔力を開放しつつ槍に向かって剣を振り下ろした。耳なりがするような金属音の後、重い何かが落ちる音が響いた。


「何だと……」


 ニオウダンは自慢の槍の先が落ちたことを察した。この槍はただの鉄で作られていない。鉄の他にも魔力を含めた特別な鉱物や、どんな衝撃にでも耐えれるように強い金属を溶かしてできているのだ。そんな槍が、あっさりと斬り落とされたのだ。


「私の槍が……」


「容赦はしません。激しく燃え上がりなさい」


 ネレスはそう言って、強烈な炎を発してニオウダンを包み込んだ。その結果、ドベンロの部屋のカーペットに火が付き、そこからカーテンや部屋内にあった木製の家具や書類に火が付き始め、激しく燃え上がり始めた。ネレスはスティーブと戦っているミツルギの方を見て、声を出した。


「ドベンロとセイントガーディアンのリーダーは倒したよ、早く戻ろう!」


「ちょっと待ってくれ、こいつがしつこくて……」


 ミツルギは斬りかかったスティーブを蹴り飛ばした後、ネレスの方を見てこう言った。


「俺はこいつを倒したら戻るから、先に戻ってくれ」


「分かった。気を付けてね」


 ネレスはそう言って、ガラスを破壊してそこから外に逃げ出した。




 ミツルギは闇を発しつつ、床に倒れたスティーブの様子を見ていた。周りを見ると、ネレスの攻撃で発した炎が廊下を包み始めた。


「早く戻らねーとな」


「そうはさせるか!」


 起き上がったスティーブが、水の魔法を発して炎を消した。それを見たミツルギは少し驚いてこう言った。


「何だよ、水の魔法も使えるのかよ」


「使って悪いか、俗物が!」


「俗物ねぇ、どっちが俗物なのか理解してるのか?」


「黙れ!」


 スティーブは雷を発した剣を握り、ミツルギに斬りかかった。だが、ミツルギは闇を発し、剣の刃を飲み込んだ。


「これで自慢の武器は使えないな」


 そう言うと、闇を破裂させて剣を破壊した。ミツルギとスティーブは衝撃で後ろに吹き飛んだが、すぐにミツルギは立ち上がって倒れているスティーブに近付いた。


「恨みはないけど、悪い奴らに従う以上容赦はしない」


「悪い奴ら? 悪は貴様らだ!」


 スティーブの言葉を聞き、ミツルギは大きなため息を吐いた。


「分からねーのかおい? この世界を支配して、好き勝手やって、人様を苦しめてる連中を正義と言えるか?」


「それは……」


 一瞬戸惑ったせいで隙だらけのスティーブに対し、ミツルギはチャンスと思ってスティーブの顔面を殴った。


「な……何をする……」


「隙だらけだ真面目野郎。正義正義うるさいんだよ、悪人の味方するくせに正義の味方みたいなことを言いやがって」


「本当のことだ……我らセイントガーディアンは正義の執行者だ……」


 この言葉を聞いたミツルギはため息を吐き、大きな闇を作ってこう言った。


「一体誰が変な組織を作ったのやら……」


 そう言った後、フラフラの状態のスティーブに向かって闇を飛ばし、そのまま壁を突き破った。


「聞こえないと思うけどとりあえず言っておくぜ、テメーらセイントガーディアンも敵として出てくるなら、問答無用でぶっ飛ばす」


 聞こえるかどうか分からない言葉をミツルギは発した後、闇を破裂させた。


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