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工場へ攻める時

 ミツルギは心の中で焦っている。まさか自分たちのことがばれたんじゃないかと思ているからだ。


「子供か。何でこんな所に?」


「脱走か?」


「いや、脱走できないようにしてある。先ほど来たという旅団の子供か?」


 と、男たちはミツルギたちを見て会話をしていた。そんな中、シャンが大きな声で泣き始めた。


「うえええええええええええん、迷っちゃったよォォォォォォ!」


 突如泣き始めたシャンを見て、男たちは慌て始めた。


「どうする?」


「旅団を案内している奴に連絡しよう」


 その後、男の一人が携帯電話を持ち、連絡を始めた。数分後、旅団に変装している銀色の竜のメンバーがやって来た。


「こんな所にいたのか。申し訳ありません」


「全く、子供の面倒ぐらいちゃんと見ろ」


「お世話になりました」


 団員はそう言って、ミツルギたちを連れて行った。男から離れたシャンは後ろを見て、安堵の息を吐いた。


「ふぃー、どうなるかと思ったけど、何とかなったみたいね」


「何とかなったよ。ありがとなシャン」


「いいってことよー」


 ミツルギに褒められたせいか、シャンはかなりご機嫌だった。その後、ミツルギたちは飛行船へ戻って行った。中で留守番をしていたドレアンは大きないびきをかいて寝ていた。


「ドレアンさん。ドレアンさん」


 団員が声をかけたが、ドレアンは目を覚まさなかった。困り果てた団員を見て、カリューは大きな鍋とフライパンを持ち、何度もたたいて大きな音を発した。


「起きてくださいドレアンさん! 皆さんが戻ってきましたよ」


「んにゃああああああああああああああああ! 何だ何だ! あり、戻ってきたのね」


 ドレアンは大きな欠伸をし、立ち上がった。


「情報は掴んだか?」


「はい。工場の位置は町の中央。マーチが隠しカメラで写真を撮りました」


「これどうぞ」


 マーチはカメラをドレアンに見せるようにして、カメラの操作を始めた。


「これこれ。一枚しか撮らなかったけど、これで十分だよね」


「ああ。かなり目立つ建物だな。でかいか?」


「そりゃーもう。かなりでかかったです」


「何本も煙突があるので、それを目印にすればすぐに分かります」


 ミツルギの説明を聞き、ドレアンは自分の太ももを叩いて気合を入れた。


「奇襲は夜にかける。今から飯食って風呂入って寝る。皆も夜に行動できるように支度をしておけよ!」


 ドレアンの声を聞き、団員たちは声を合わせて了解の返事をした。それに乗せられるように、ミツルギとネレスも返事をしていた。




 それから数時間後、食事をしたミツルギはネレスと共に客間で眠っていた。二人とも寝息を立てて眠っていたが、突如聞こえた大きな音を聞き、目を覚ました。


「ありゃ? もう時間?」


「ああそうだ。二人とも、暴れる時間が来たぜ!」


 と、ドレアンが扉を開いてこう言った。目を覚ました二人は顔を洗い、飛行船が工場上空へ来るまで待機していた。しばらくし、ドレアンが武器を持った団員やミツルギとネレスにこう言った。


「工場に着いたぜ。気を付けろよ皆、工場と言ってもただの工場じゃない。兵器工場だ。変な所に攻撃が命中してドカンとならないように注意しろよ。それと、工場にいる奴らの下っ端は工場で作った武器を使う可能性がある。それも十分気を付けるように」


 団員たちやミツルギとネレスは説明を聞いた後、飛行船の後ろへ向かった。すでにシャンとマーチが待機しており、団員たちにパラシュートを渡していた。パラシュートを手にした団員はすぐに身に着け、外へ飛び降りて行った。


「さぁ、今度はミツルギとネレスの番だよ!」


「気を付けてね、二人とも」


「ああ。必ず戻って来るよ」


「カリューさんと待っててね」


 シャンとマーチに言葉を返しながらミツルギとネレスはパラシュートを見に付けていた。そんな中、ドレアンが槍を持って現れた。


「俺は先に行くぜ。待ってるぞ二人とも」


 そう言っているが、ドレアンはパラシュートを手にしていなかった。


「あの、パラシュートはいらないんですか?」


「大丈夫だ。俺はそんなの無くても平気だ!」


 と答え、ドレアンはパラシュートを手にせず飛び降りてしまった。二人は茫然としたが、シャンとマーチが二人の背中を押して外に出した。


「さ、行っておいで!」


「ドレアンさんに負けないぐらい頑張ってねー!」


 外に落とされたミツルギとネレスは二人の声を聞きながら、下へ落下していった。




 その頃、工場内では警報が鳴り始めパニックになっていた。ゲーズは警報を聞き、部下に命令をしていた。


「何をしている? 侵入者が来たぞ! 武器を持って戦え、町の奴らもだ!」


 町の人たちは避難しようとしたが、ゲーズの部下によって捕らえられ、無理矢理武器を持たされて外に出された。町の人の一人は震える手で銃を持っていたが、どうしても引き金が引けなかった。それを見た下っ端が彼に近付いた。


「どうした? 狙いを定めて引き金を引け! そんな簡単なことがどうしてできない?」


「無理です! 私は人を殺せません!」


「このクソ野郎が!」


 下っ端はそう言って、その男性の足に向けて銃弾を放った。男性は悲鳴を上げながらその場に転がった。


「役立たずのクズが! こうなったら俺がやる!」


 下っ端は転げまわる男性を強く踏んで気絶させた後、銃を奪い取って攻撃を始めた。


 上空にいる団員たちは飛んでくる銃弾をかわしつつ、下へ向かって行った。


「弾が飛んで来てるぞ」


「魔力のバリアを展開しつつ、下に行くぞ!」


「オッケー了解!」


 会話をしつつ、団員はバリアを張って弾丸を防御し、落下速度を速めて行った。それに合わせるかのように、ミツルギとネレスも落下速度を速めて行った。


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