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小さな家電の物語①炊飯器が壊れた  作者: 小平  (隆)
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土鍋でご飯を炊く

 長年使って来たが、ある日突然寿命を迎えるものもある。わが家の炊飯器は2合炊きの小型でタイマーの調子が悪かったが、とうとう機能不全になった。他にも壊れて使えないものは電動のおろし機である。捨てずにとってあるのは直せば使えると信じているからで、物が棄てられない訳では無い。

 そんな訳で、炊飯器と電動おろし機の顛末を「小さな家電の物語」として書いてみた。


 「とうとう愛用の炊飯器が壊れたか。。」


 ずいぶん長いこと、10年以上頑張ってくれたが、いよいよ内側に穴が空いたのか水が電気釜から床に流れ出している。タイマーのスイッチが入っていたらどうなっていたか。消防車が何台も集まって大騒ぎになったに違いない。早めに気が着いて良かった。

 しかし、どうする?材料は水を吸い込んで少しふやけている。仕方なく釜に浸してあった米を土鍋に移し、ご飯を炊く事にした。

 普段は鍋料理で活躍している100円ショップで買った鍋。今年は白菜、ネギ、モヤシにおでんのツユで魚、時には豚肉で変化をつける。

 最近ハマっているのが赤飯のモトを入れて炊きあげる。これが結構歯応えがあって美味い。炊飯器から土鍋に米を移し、中火で炊く。

 10分ほどで鍋から泡が出始め、蓋から蒸気が噴き出す。噴き出す泡を見ながら、母の教えを思い出した。「始めチョロチョロ、ナカパッパ、赤子泣いても蓋とるな」

 教えの通り蓋を取らず更に弱火で炊き続ける。蒸気に少し焦げの匂いがしたところで火を止めて、蒸らす。しばらくして蓋を取る。

      いいんじゃないかい!!(心の声)

      焦げは有るかな? 有りました!!


 と言う事で、このまま土鍋でご飯を炊くか、炊飯器を買い換えるか、どうする??自分。

 何事も何とかなるものだ。そして何ともならないものもある。それを経験することが人生を達観する道である。

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