episode2 受け取りとステータス設定(名前と見た目)
前回のあらすじ
1、NLWOについて
2、ベータ次の評価
3、龍魅の考察
はるみんからNLWOを貰える事になって数日が過ぎて週末。
どういうプレイスタイルで行くか考えながら過ごしていたら、あっという間に時間が過ぎていた。
そして学校が休みの今日、はるみんが家に来てNLWOのハードを持ってきた。
「こんにちわ。たっつん、私が来たよ。」
インターホンからはるみんの元気な声が聞こえてきた。
「おお来たか、ちょっと待ってろ。今開ける。」
とインターホン越しに返事をし玄関に向かった。
玄関まで迎えに行き、彼女を迎え入れる。
彼女の手には、大きめの紙袋を持っていたのでこの中身がNLWOのハードなのだと思う。
リビングに案内するといきなり、
「はい、たっつん。これがソフト一体型NLWO専用ハードWCNだよ。」
と言って、手に持っていた紙袋を渡してきた。
それを俺は手にしながら、
「ありがとさん。それで、幾ら出せばいいんだ?」
と聞いたら、
「報酬だって言ったでしょ、私の趣味の手伝いをするということで。
それに、ベータ特典でただで貰ったものだからお金は掛かってないわよ。」
と言ってきたので、
「分かった。
が、一応手間賃を払っておくよ。」
そう言えば、はるみんは
「そんなの気にしなくてもいいのに。」
とぼやいていた。
受け取りついでにWCNのいろいろな説明を聞いておいた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
WCNについて
意味はWorld Communication Networkを訳したもの。
日本だけで販売されるのに何故、『世界と通じるネットワーク』なんて言われているのか謎のネーミングセンスである。
神遊の器はNLWOしか出さないことを明言し、ハードも専用にした一体型を発売した。
(発表当初はいろいろなトラブルがあったが、これも気づかぬうちに世間から気にされないようになってたんだよな。)
WCNの形状としては頭に被るヘッドギア型をしているので、ベットで横になりながらできると言うことだ。
などなど様々なことを聞いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そんな受け取りが終わって数日が経ち、今日は7月初日、日曜日。
NLWOのサービス開始日だ。
午前10時から開始なので遅れないように準備を前もってすませ、慌てることが無いように済ませた。
「確かはるみんは、
『こっちはで好きにするからたっつんも自由にしてていいよ。
フレンド登録は互いに落ち着いてからでいいよ。
あっ、私のPNはシロハミだからね。
たっつんのPNは決まったリアルで教えてね。』
って言ってたな。」
PNのダブりは起きないようになっているから、使えたやつを教えないとな。
さて、10時前だしそろそろNLWOの起動準備をしないとな。
WCNを頭につけて横になる。
そして、10時になり、
「ワールドダイブ」
俺はログインした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ログインして目を開けると目の前には白い空間が広がっていた。
「ここはキャラクリエイトフィールドだったか。」
口に出してはるみんに教えられていたことを思い出す。
白い空間でキャラクリエイトをすることを。
そんな考え事をしていたら、
「お待たせしました。新たなる来訪者の方。」
後ろから澄んだ綺麗な声が聞こえた。
その声に振り替えると天使がいた。
見た目が天使のように綺麗な人とかではなく、種族的な天使がいた。
「私はキャラクタークリエイトサポートのミルフィアと申します。
短い時間ですが貴方様方のキャラクター設計のお手伝いをさせていただきます。」
と無機質な表情と透き通る声で告げてきた。
その様子を見ながら龍魅はなんとなくだが、無機質であるのを通そうとしているように見えた。
(後、AIって名乗らなかったな。何か理由があるのか?)
そんなことを考えながら、彼女の話に耳を傾ける。
「まずは、貴方様のお名前をお教えください。
被りが出ていないか調べますので。」
と言われた龍魅は、
「俺は、リュウコクと名乗ろうと思っているが大丈夫か?」
と尋ねれば、
「リュウコク様ですね、只今確認しております。少々お待ち下さい。」
と言って目を瞑った。
(ネットワークに繋いで調べてるのかな?)
と龍魅が思っている中。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
side;ミルフィナ
リュウコク様でしたか、分体の動きをスリープ状態にして名簿検索を始める。
大丈夫ですね。使われたては無いようです。
しかし、大変な作業ですね。
来訪者を招く為とはいえ、私達天使が人間の前に姿を見せることになるとは。
しかも、2ヶ月前の時とは違って人数が倍以上に多くて、分体も100体以上も動員しなければ、対応できないとか嫌になりますね。
分身が使えるからという理由で新規部署の『異世界人サポート部』に配属されることになるとは。
大変なことになるのがわかっているからか給料はいいのが救いですけどね。
おっといけません。
再度、文体の動きを再開させて続きをしませんと。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
side龍魅
「お待たせしました」
ミルフィナさんの確認が終わるまで白空間を観察して待ったいたら、終わったようで声をかけられた。
「確認したところ、貴方様が申請した『リュウコク』という名前ですが他の使用者はおりませんでしたので、ご使用可能です。
このまま使用可能ですが、どうされますか?」
と聞かれたので
「このまま使用させて頂き、これからこの世界ではリュウコクと名乗らせて頂きます。」
「かしこまりました。それではこれからはリュウコク様と呼ばさせて頂きます。」
と言って彼女は頭を下げたのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「では、次に容姿の設定をして頂きます。」
とのセリフで今の自分の体は仮なのかなと思った。
「設定方法はリアルスキャンは起動と同時に済ませてありますので、リアルデータを元にいろいろと弄ることができます。」
というセリフの後に俺の目の前に等身大の鏡が現れた。
仮と思ったけど、スキャンデータだったか。
「鏡で弄りたい場所をタッチすれば、ウィンドウが開きますので調整ができますよ。」
と言われたのでまずは髪のところををタッチしてみる。
そうすれば、ウィンドウが開き髪型・長さ・色の項目が出てきたので、まずは髪からいじることにした。
最終的にウルフカットのヘアスタイルに白髪・蒼眼の目つきはちょい悪目?ぐらいに調整して背の高さも168あったのを微妙な変化で切りよくするために170にした。(目線上がったけどそこまで変わった気はしなかったよorz)
後はそこまで弄らなかった。
「ミルフィナさんお待たせしました。これで容姿設定は終わりです。」
とこちらの設定が終わるまで目を瞑って待ってた彼女に声をかけた。
「はい、かしこまりました。
それでは次に移りましょう。」
PNの由来はわかりやすいと思いますが
リュウコク=黒金龍魅→黒 龍→龍黒
シラハミ=白咲遙美→しろさき はるみ→しら◯◯ は◯み