ポスティングガール
登場人物:ポスティングガール
突然ですが、私はポスティングガールです
チラシ1000枚もって、ポストにチラシを入れるだけの作業をするポスティングガールです。
営業は苦手です。人と話すのは好きなはずなのに、営業をするのは苦手です。
ポスティングを教わったのは20××年7月の下旬でした。
500枚のチラシを持たされて、大きな団地をまいてこいって言われ、まき終わるまで仕事は終わらない気がしてって19時になってもまき終わらなく、泣きながらポスティングしてました。
ポスティングガールなりたてで、とてもポスティングが下手でした、戸建てをまかずにマンションだけまいていて、一駅分徒歩で移動してしまい、『そんなところまで行ったの!?』って言われた日もありました。
ポスティングガールなりたてで、見る景色見る景色全部が新鮮で、お散歩気分で楽しく思う日もありました。
ポスティングガール、慣れてきてやる気が出ない時、サボってしまう時もありました。
7月、8月、9月…今は3月、半年間ポスティングを続けて最近は1000枚を4時間でまけるようにはなりました。
1日で1500枚まけます。
そんなポスティングガールももう終わりにしようかなって思ってます。
ポスティングガールは次の仕事に進みます。
ポスティングガールは終わりをむかえます。
ポスティングガールがなりたかったのはポスティングガールじゃなかったことに気づいたのです。
今まで見てきた景色、人々、マンションに戸建、感覚。
記憶から薄れてはしまうだろうけど、完全に忘れてしまうことは無いと思います。
ありがとうございました、ポスティングガール
また機会があったらやりたいな、今度は営業なしのポスティングガールとして。
ありがとうございました
これでポスティングガールを辞めることが出来ます
ポスティングガールは貴重な体験であり半年間の冒険物語でした。