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奇襲1-3
奇襲1-3
昨日からの商会長の会議での発言は反乱者として摘発されないよう 気を配ったものだった。本音を隠し 探りを入れている者を泳がせていた。と言った所だろう。
商会長は矢文を放つ。笑い話しで済めば良かった話しなのだが こうなっては 緊急召集を掛けなければ不可い。
「取り敢えず。国王様に謁見の申し出行って、シラを切り 我々を謀反者に仕立てるつもりなら 我々も覚悟しなければならない。皆を緊急措置取って 行く先を腹括るしかない」と商会長は言った。
壱方。商会長が放った矢文を読んだ商会仲間はお城に行き 国王への謁見を申し立てる。
勿論 すぐすぐ、国王へ謁見出来る訳もなく 国王が謁見する時間を作るのを待って欲しい。と門兵は言った。しかし 商会の人達も色々とかかっており 門兵にお金を握らせ、国王に至急取り次いで欲しい。と申し出る。




