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序幕1-12
序幕1-12
アマネが作った如何にも‘猛毒カレー’。アマネは茜がこんな‘如何にもなカレー’に近寄りもしない。(アマネは)そう思っていた。
アマネの言葉を訊いた茜は呆気ない程 純粋に近寄り髑髏マークの湯気が毒々しく漂っているカレー鍋を嗅いだ。
「いただきます」と茜は隣に用意されていたご飯をカレー皿によそい、カレーを掛けた。
「?」首を傾げる茜だったが、アマネと魔王が座ってるテーブルから距離を置き 壱人テーブルへと座った。
「いただきます」と言った茜はあっという間に平らげてしまう。物足りなそうな茜はアマネを見た。「お代わり 良い?」と素直に訊いた。
「ええ。全部どうぞ」と飽きれ気味に言ったアマネ。「少しは効果現れろよ。婆が」と魔王は壱呼吸で麻痺したままの身体が回復するのをアマネと一緒にバクバク食べている茜を少し離れたテーブルから見ながら言った。




