表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の筆  作者: 貝人フィーチャリングりんねしゅー
5/16

第四話 童貞マスター

 

 狩やサバイバルをするにも武器が居る。

 

 無限紙に剣、刀、弓、銃器、鈍器、と色々書いてみたが全て没にしている。


 何故かって? それは


「装備出来ないからだよおおおお!! クソ何でだ!  無理ゲー過ぎる!」


 理由を探るべく、スマホを弄っているとスキルを選んだ、アプリを発見する。


「スキルの詳細は書いてあるかな?」


 アプリを立ち上げると、スキルを選んだ画面が表示される。ピクチャークラフトの部分をタップすると、次のページと書かれた部分に気付く。


「あれ? 次のページ?」


◆ピクチャークラフト


 ※注意事項 装備固定 アクティブスキルはピクチャークラフトで再現した物のみ使用可能。自身のレベルや画力に応じてマイナス補正も有る。


「あああああ! 装備固定って書いてあるううう」


 思わず頭を抱えて絶叫してしまう。


「装備するタイプの武器はダメか・・・・筆ペンと無限紙のみ装備可能で、武器はダメって事かよ、難易度高すぎだろ異世界。無理ゲーじゃねえか」


 本格的にやばい。盾や鎧も多分装備出来ないし、素早差が高い敵に当たったら即死パターンしかない。


「うーんどうしよっかなあ、描いてる間に攻撃されたら詰むしなあ。描き溜めも厳しいもんなあ、描いて直ぐに発動しちゃうし爺さんに電話するのもなあ」


 俺が戦わない方向で考えるにしても、デカくてドローンが限界だしなあ。


「待てよ? ドローンに機銃を付けて撃たせれば良いんじゃないか? もしくは空爆的な感じで! これで勝てる! ドローンに視界リンク出来るヘッドギアも作ろう。こうすりゃ操作出来るぞ! 」


 機銃付きのドローンを描き、VRのヘッドギアを参考にドローンと視界リンク出来る様イメージしながら描く。


 ぽふ


 機銃付きのドローンと、コントローラー、ヘッドギアが出て来る。


「きた! 俺の時代だ! 先ずはヘッドギアをつけて機銃の威力確認だ」


 ヘッドギアを被りコントローラーを動かす。ドローンを浮かせ手前にある木に向かい機銃をぶっ放す


「くらえ! ファイアー!」


  ダダダダダダダダ


 木が穴だらけになっていた。惨状を見て震えていた。あんな風になるなんて、怖えええ!


「ひっひえええ、恐ろしい威力だ・・・間違っても人には向けられ無いな、とっとりあえず魔物を探すか」


 ドローンを木の真上位の高さで飛ばし周辺を見渡す。


 木木木木木木木木木木木木木木木木木木木木木木


 辺り一面木しかない、魔物の影どころか人里すら見えない。


「おいおい マジかよ、全然見えねえぞ。どうなってんだよ・・・・。もうちょっと低空飛行するか、爺さんが言ってた運が悪いってこの事かよチクショオー!」


 しばらく低空飛行をしていると、緑色の人型の生き物を発見する。


「うおっあれゴブリンか? 漫画やアニメで見るより大分気持ち悪いな・・・攻撃しても良いんだよな? よーしとりあえず一発撃ってみるか! くらえ!」


 ダンッ!


 ゴブリンの頭を撃ち抜く。頭から紫色の血を流しながら倒れた。仲間のゴブリンがキョロキョロしながら警戒をしている。


 続け様に残りのゴブリン達にもヘッドショットを決めていく。


「ボッチシューティングゲーマーの力見たか!」


 俺はドローンをゴブリンに近づけて見てみた。めちゃくちゃグロかった、頭から紫色の血を出すわだらし無く舌は出てるし、歯はギザギザだし。


「おえ気持ち悪い・・・・これで1レベル位上がってくれないかなあ。レベル確認する方法知らないけど。ゴーレムとか描いたら出るかな? 出てくれたら護衛とドローンの操作任せられるんだけどなあ」


 ドローンを一旦戻し、地面に木の枝でゴーレムの下描きを始める。


「人型が良いよなあ、関節や指先までリアルに描かないとな」


 護衛用はペッ○ー君よりもどちらかと言うと凡庸人型兵器をイメージして描いた。


 ドローン操作用は地球で女優をやっていた黒髪ロングの可愛らしい感じをイメージした。


「うっし、とりあえずこれをピクチャークラフトで描くか、護衛用とドローン操作用に。AIとか付いてくれて喋ったりしてくれたらベストだけどなあ、絵じゃ無理かなあ。横に設定でも書き足してみるか」


 護衛用スペック身長2m、武器は近接にネイルガンとバスターソード。遠距離用に対物ライフル。自動索敵機能(動体検知、熱源感知) 破壊力S 敏捷生S 耐久性S 自動修復機能 耐熱 耐水 耐電 赤外線カメラ搭載 人工知能搭載


 ドローン操作用身長1m、機械操作全般が可能、自動索敵機能(動体検知、熱源感知) 破壊力S 敏捷生S 耐久性S 自動修復機能 耐熱 耐水 耐電 人工知能搭載 赤外線カメラ搭載



「うーん我ながらアホなスペックを書いたもんだな」


 ぽふ


 一体のゴーレムが出てきた。うんうん、完璧。見た目はセーラ服の美少女中身はゴーレム何っって。


「護衛用は無理だったかあああ。でもとりあえずドローン操作用は出来たか良かった」


『起動シークエンス確認、目の前の冴えない童貞の18歳男性をマスターと認識。おはよう御座います童貞マスター』


 さらっと童貞弄りしやがったぞこいつ。


「俺を童貞マスターと呼ぶな、俺はただの童貞だ、童貞界の神みたいに言うな」


『了解、童貞と呼びます』


 ぐぎぎぎ、何を了解してんだこいつめ!


「童貞と呼ぶな、マスターだけで良い」


『了解、マスター(童) 』


「何か含みがあるな・・・・。お前の名前はナガレだ良いな?」


『了解、機体名をナガレと確定。ドローン操作を致しますか?』


「ああ、頼むよ。魔物を狩りまくってくれ」


『了解』


 ナガレはコントローラーを握りヘッドギアと頭から出たケーブルに接続しドローンの操作を始める。ドローンが見えなくなるとダダダと音が聞こえてくる。


「これで安全にレベル上げができるな、出来れば人里に行きたいが、2mでダメなら車やらバイクはまだ無理だろうしなあ。とりあえず寝るか」


 この後爺さんに怒られるとは知らずに俺は眠りについた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ