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誰も、、、生まれてくるとき自分の親を選べない。誰も、、、うまれてくる子供をどんな子が良いとか、選べない、 親子の不思議な因縁関係とは? わが人生瞑想録より  その7

作者: 舜風人




誰も、自分の生まれる親を選べません。

どういう親が良いとか選べないのです。


生まれて気が付いたら、物心ついたら、、

その人があなたの親だったのです。

そりゃあ

誰だってお金持ちの親とか

教養のある親とかのところに生まれたかったでしょう。


でもあなたの親は無教養で、下品で

貧乏かもしれない。

あなたは好き好んでこの親のところに生まれたわけでもない、

気が付いたらこの親の子供だった、、のです。



逆に、、、



誰も生まれてくる子供を、どういう子供が良いとか、、えらべません。

どんな子供なのかは、生まれてくるまでわからないのです。

あなたは教養があり、善人であるかもしれない。

だが生まれた子供は、卑しい性格で、

それどころか、悪人かもしれない、


親は善人、、子供は犯罪者。


そんなのこの世間ではいくらでもある話ですよね。


誰もどういう子供が良いとか選べないのです。



これはある意味、不思議な関係ですよね。


親子関係って実に不思議な関係なんですよ。


自分の意志でその親を選べないのです。

自分の意志でその子を選べないのです。


トンデモナイ馬鹿親にすごい知性と美貌の子が生まれるかもしれない


あるいは逆に


すごい知性と教養の良い親の元にトンデモナイ馬鹿ッ子が生まれるかもしれない、




ある意味こんな理不尽なことはないでしょうね。

親子関係って、不条理の極み?といってもいいでしょう。


だから?

不良むすこの決め台詞?がありますよね。


「俺はこんな親のところに生まれたくなかった」


でもそれはある意味お互い様でしょう。


親のほうだって


「こんな不良むすこ欲しくなかった」


と、でも言いたいでしょうよ。


まあこの程度?の、齟齬なら、、いいでしょうが


世の中にはもっと深刻な、食い違いが親子の間にあるのです。


それはすべて、

先ほども言ったように、、、、、


誰も、自分の生まれる親を選べません。

生まれて気が付いたら、物心ついたら、、

その人があなたの親だったのです。


反対に


誰も生まれる子供を、どういう子供が良いとか、、えらべません。

どんな子供か、生まれてくるまでわからないのです。


こういう理不尽な関係が

不条理極まる関係が


親子関係の真実なのです。

親子の因果?とでも申しましょうか

そういう不条理な関係がそもそも、「親子」なのです



だから、、


「誰も望んでいないのにそういう子供が生まれた」



「誰も望んでいないのにそういう親の元に生まれ合わせてしまった。



そういう悲劇がこの世には後を絶たないのです。


それは新聞の三面記事に毎日のように乗ってる通りですね。





たとえば、、、


、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、



それは絵に描いたような美男美女の恋人同士だった。

健康で若くて日の打ちどころのない二人だった、

二人は深く愛し合っていた。

熱烈な大恋愛の末に

みんなに祝福されて

二人はめでたく結婚にゴールした。


そして、、、10か月後、、二人が待ちに待った

愛の結晶が誕生した。


だが

生まれてきた子供は3重の障害を持つ子供だった。

子供になんの罪もない。

だが、

二人は深く失望し、

なぜこの子がわれらに授かったのかと嘆いた。

やがて二人はお互いを責めあった。

お前が悪い

あなたが悪い、

二人はののしりあい

傷つけあい

やがて離婚した。

そして、、

子供は施設に預けられたという。


あんな大恋愛の末に結ばれた二人の恋っていったい何だったのでしょうか?







誰も、、、、、、、、、、、、、、、、生まれてくる子供を選ぶことはできない。







あるいは、、または、、、たとえば







その女の子はお母さんが大好きだった。

お母さんはシングルマザーで

元ヤンキーでつっぱりだった。

16歳の時18才の男と恋に落ちて同棲し、この女の子ができた。

でも男は遊びまわりやがてアパートに寄り付かなくなった。

やがて二人は別れた。女の子が三歳の時、

お母さんといってもまだ19歳で遊びたい盛りだったから、

子供のことはほったらかしで遊びまわり、

普段から菓子パンと牛乳を与えるくらいだった。

だからこの女の子はやせ細っていた、

でもお母さんが大好きだった、

やがてこのお母さんに新しい恋人ができた、

23歳のかっこいいおとこだった。

二人は2泊3日の旅行に行く計画を立てて

いつも通りに、3歳の女の子には菓子パンとペット飲料だけおいて

アパートにこの子を置いて、出かけてしまった。

三日後

近所の人がアパートの様子がおかしいので

管理人と入ってみるとやせ細った女の子が

菓子パンの散らかった部屋で死んでいた。






だれも、、、




生まれてくる自分の親を選べないのです。

この女の子になんの罪もありません。

ただ、、

生まれてくる親が悪かった、、というしかないのです。




、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、






親子関係っていったい何だったのでしょうか?


自分の意志で選んだ関係ではないのです。

気が付いたら、、親子だったのです。


気が付いたらこの親だったのです。


気が付いたら、、この子だったのです。


不思議な不思議な親子の因果関係


きっとそれははどこかで誰かが


因果の操り糸を引いて


因果の糸を


この親と


この子というように


きっと、

結びつけているのでしょうね?


そしてその糸とは、


深い因果の


宿縁の


業の果ての


それは

おそらく、、


私たち被造物でしかないような


あわれな肉の子でしかないような


そんな人間なんかには絶対にわからないような


深い


深い


神の糸


人間なんかには決して解き明かせないような


神の謎の


親子の因果の


おそらくは、、


迷宮の糸なんでしょうね?


そう考えるしかない


いや


そう


自分自身をいやでも応でも


ここは


納得させるしかない、



それが今の正直な心境なのです。





















あなたは生まれたいと思わなかったのに生まれてきた



あなたは生きたいと思っていないのに生かされている



あなたは病気になりたいと思わないのにある日病気になる



そしてあなたは死にたいと思わないのにある日死んでゆく。


それがあなたという操り人形パペットの一生なのさ。








お知らせ



私の作品で、、続き物、連作、シリーズものを、すべてお読みになりたい場合には、「小説家になろう」サイトのトップページにある「小説検索」の欄に、読みたい連作シリーズ作品群の「共通タイトル名」を入力して検索すれば、全作品が表示されますので、たやすくお読みになれます。


このシリーズの共通名


「わが人生瞑想録より」


を、コピーアンドペースとして検索してくださいませ。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 山田さん、こんにちは!久々にしんみりと考えさせられるエッセイでした。確かに親は産まれてくる子供を選べないし、子供も産まれてくる親を選べない。当たり前だけど、とっても不思議で不条理なことです…
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