第7話:『迅雷』
私の名前は射命丸文。幻想郷で新聞記者をしています。
今は幻想入りしてきたペペさんに取材をしようとしています。この些か小柄で、容姿は中の下で、特筆すべき点の無いように思われる男性。
別に幻想入りしてきたからという単純な理由で取材はしてるわけではありません。現に年に2、3人は幻想入りしてきますし、その度に記事にしても一過性の物。すぐに人々の記憶から抜け落ちてしまうつまらない出来事です。
では何故そのような方々の見本である彼に取材を申し込んでいるのか。
実は目撃したのです。
ーーー彼が風見幽香と対峙しているのを
風見幽香。幻想郷の住民なら、この名を聞けば、誰もが肩を震わせ、顔が真っ青になるでしょう。(もっとも幽香さんは花を売るために人里を度々訪れていますが…)
ーーーーーー
初めてペペさんを見かけたのは昨日 の夕方頃。紅に染まった空の中、面白いネタが発見できなかった私は、妖怪の山に帰宅するため、とぼとぼと飛行していた時です。
眼下に広がる田園を千鳥足で歩いていた彼がいました。
何時もならあまり興味を惹かれない光景。ただの酔っ払いかと無視していたでしょうが、ご存知の通りネタが見つけられず、この際何かネタが拾えたら良いなという軽い気持ちで、彼を遠くから尾行しました。
人の気配の感じられない田園を抜け、更に静寂の増した小道を歩いて行く彼は、幽香さんの花畑へ向かっていきます。
制止しようとは思いましたが、遠目でも彼は何かを求めるという意志のみで動く人形のようで、無駄だと判断するのは難しくはありません。また、幽香さんの領域は近い。私も敵と見なされる可能性が大いにあった訳で、彼には申し訳ありませんがそのまま歩いてもらい、私は近くの木陰を盾にして、息を殺し、バレてしまわないか、彼の身はどうなってしまうのかという恐れから来る鼓動に耐え、離れて音のみを頼りに、観察を続けました。
結果は上々。尾けてきた甲斐がありました。鮮やかな弾幕が奏でる残虐な調べは途中何度か阻まれます。幽香さんの方が何枚も上手であることは明白ではありましたが、それ以上に彼女を前にしても奮闘していた演奏者に拍手を送らずにはいられません。
嗚呼、早く記事にしたい
いや、折角の機会だ。裏取りをしておきたい
心の中から湧き上がる記者としての喜びに従い、本格的な取材に乗り出しました。
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次に彼に出会ったのは今朝。出会ったというのは語弊があるかもしれませんね。この目に彼の姿を認識したのは衝突の2秒前。
やってしまった
それしか頭に浮かびませんでした。
博麗神社に帰宅した彼を確認し、一度妖怪の山に戻り、仮眠してしまったのが原因でした。急いで駆けつけ、どうせなら華麗な登場を魅せようとした邪な心が、1人の命を奪うのです。
1秒前。
回避可能時間が過ぎる。
嗚呼、神様どうか私にお恵みを。
祈るも虚しいその時、彼から放たれるエネルギーをようやく察知します。そして、爆発的に脳の処理速度が唸りを上げる。
思い出せ、昨日の光景を。何故彼は幽香さんの攻撃を受け続けてもなお立っていられたのか。彼は言っていたではないか、肉体強化の術を施したと。あの時感じられた雰囲気が今も漂っている。
一か八か。どうかご無事で
きっ、と90°回転し、体当たりを放つ。
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驚きました
あのスピードで飛ばされたというのに、大事に至るような事はなく、それでいて、魔理沙さんを気遣うとは。
…などと感心している場合ではない。すっかりご立腹させてしまいました。不慮の事故ですのに、避けられただろうと叱責される始末。誠心誠意、可愛らしさもついでに込めた謝罪をする中、私の記者として培われてきた聴覚と、冷静な判断力を持つ脳味噌は、会話に出たある隙を確実に掴み取りました。
私の二つ名。
彼は何処で知り得たのでしょうか。彼の振る舞いを見るに幻想入りしたのは数日前でしょう。自らの足では情報を取得していない。では、霊夢さん…いえずぼらな彼女が教えるとは思えない。この線も恐らく無い。私の長年の経験からくる勘はもっと別なところを指している。
能力の有無、私の情報。何故知っていたのかはこの取材で明らかにしましょう。
一先ず、彼の用事を済ませる手伝いをお詫びに致しましょうか。
ーーーーーー
どうやら完全に警戒されていますね。こちらの質問に一切答える気を見せません。まだ怒りが抜け切っていないのか、彼の口調は荒々しく、丁寧に取り繕うとしてはいるものの、といった感じでしょうか。
しかし、この平行線が続くのは、目の前に吊るされた人参を求め走る馬と同じでよろしくありません。私は鴉天狗です。人参くらい簡単に手に入れてみせましよう。ここで揺さぶりを掛けます。
「ペペさんは能力持ちですよね」
ぴくりと身体が少し跳ね、瞬きが僅かに増える。
一瞬の動揺。私の鍛え抜かれた目からは逃しませんよ。確定しました。やはり昨日の記憶は夢物語ではなかった。さあ、後は直接言葉にしてもらうだけです。さあ。さあ。
しかし、私の熱は少女達の悲鳴によって冷まされてしまう。誰ですか、私の高揚を邪魔し、挙げ句の果て少女に手を出す下郎は。
粛清しなければ。
ーーーーーー
おお、何と卑しい者でしょうか。うら若き乙女に手を出すとは。
早く倒したいのですが、先程からペペさんは会話による平和的解決を図っています。分かっているでしょうに、この者達に言葉など通じないと。私の風の中を歩く者めいた技を使えば1発です。もしくはペペさんの奇怪な術を以ってすれば。ばれたくないのか使わないみたいですけど。
…ああ、ついにペペさんの体型を弄られましたよ。見ていられない。
助け舟を出そうと、ペペさんに近寄った時、その身の内に隠していた妖力が大気の流れを変えてひしひしと伝わってきました。
その後は呆気ないもので、男達は倒れ伏し、あの巨体が易々と地を滑走した。
これが彼の筋力、いや、よくよく観ていれば分かります。男達と地面との間を這う液体の存在を。これが彼の能力ですか。
どちらにせよ能力を見せたのです。話してもらいますよ!
ーーーーーー
男達の始末を終えたペペは、少女達へと近づき、安否を確認する。
ペペ「2人とも大丈夫ですか?」
阿求「ええ、大丈夫です。小鈴ちゃんは?」
小鈴「ハ、ハイ! 助けていただきありがとうございます…えーと…」
ペペ「ああ、俺の名前はペペ。よろしくね。」
「「よろしくお願いします」」
文「おふたりは何故ここに?」
小鈴「お手伝いで、督促状を配りに、阿求ちゃんと来た帰りだったんですけど…」
阿求「急いで戻ろうとした時に、あの人達にぶつかってしまったという訳です。」
ペペ「そうだったんだね。危ない人とかいるから、道には気をつけてね。」
阿求「はい。本当にありがとうございました。あの、先程の撃退術は?」
ペペ「…チョットした手品だよ。さてと、まだ心配だから、送っていこうかな。」
文「事案h「ハハッ、殴りますよ?」
文「すみませんでした!」
小鈴「でも、わざわざついて来てくださるなんて悪いですよ! 」
ペペ「いや、まあ、元々鈴奈庵に用事があったし…」
文「現在迷子中ですよ。ペペさん方向音痴なんで。」
ペペ「方向音痴じゃなくて、ただただ覚えが悪いだけだよ。」
小鈴「ふふっ、分かりました! 2名様ご案内します!」
ペペ「ありがとう。」
文「ありがとうございます!」
ーーーーーー
道中
ペペ「そういえば、昨日鈴奈庵での小鈴ちゃん怖かったなぁ…」
小鈴「ええ⁉︎ 昨日いらしていたんですか⁉︎」
ペペ「うん。何か危なそうな本を小鈴ちゃんが怖い顔しながら、読んでいて声掛けられなかった。」
阿求「小鈴さん〜?」ニコッ
小鈴「あわわわ! そんな事より急ぎましょうよ!」
阿求「もう! 妖魔本の研究は程々にしてくださいよ!」
小鈴「あはは…」
文(仲良いですねぇ)
ーーーーーー
小鈴「到着です!」
文「やっとですよ、やっと! 本来なら男性は下調べをきちんとしてデートするものですよ!」
阿求「ええ⁉︎ おふたりはいつの間にそのようなご関係に…」
小鈴「あうぅ! デートならウチよりも行くべき場所がありますよぉ…」
ペペ「違うから。この天狗の言う事成す事全て一切合切事実無根だから、耳を貸さないようにね。腐り落ちるよ、耳。」
文「素直じゃないねえ〜。嬉しいでしょう?嬉しいですよねぇ!」
ペペ「チェンジ。」
文「え」
ペペ「チェンジ。」
文「流石に酷くないですか⁉︎」
ペペ「お気にじゃないからなぁ…」
文「私はそういったお店勤務じゃないですよ!」
ペペ「うん。それよかもっとタチが悪い。」
文「勃ちだけに…」
ペペ「うまくねぇよ!」
((仲良いですね))
ーーーーーー
ペペ「じゃあ、コレとこれを借りようかな。」
小鈴「では、手続きしますね。」
文「この後は食事でも如何ですか?」
ペペ「そうしたいですけど、別に空腹ではないので、就職の為に情報収集したいです。」
文「私はお腹空きました。食事にしましょう!」
ペペ「…まぁいいですけど。」
文「それにお聞きしたい事があるんですよ。“お花”の事で…。」
ペペ(花? デートの最後に買ってくださいということか?……いや、明らかに含みがある言い方…まさか⁉︎)
今の動揺は流石に誤魔化すことは出来なかった。射命丸の発した“花”という単語は一見して、何ら不思議でもない普通の単語であるのに、その裏に隠された、そして俺個人のみを対象にしたのは確実で、その意味ははっきりと理解できる。
昨夜の出来事を射命丸は知っている。
花、すなわち幽香を指す。そして食事をしながら話し合おうということか。何時何処で知ったのかは知らない。だが射命丸から滲み出る自信満々な態度は、贈答用の花についての相談だとお気楽に受け取れない。また先の実際に能力を見せた時の反応の薄さに、はてと思ったが、こういうことであったか。
ペペ「…そうですね。出来れば、2人きりになれるような、人の少ない所が良いですね。」
文「おや?やっと乗ってきましたね。ではデートを楽しみましょうか!」
手続きを終えた小鈴と阿求に見送られ、店を後にした。
ーーーーーー
文「到着しました! 此処は静かなので、仕事に詰まったら、よく訪れるんですよ〜♪」
射命丸に連れて来られたのは、人里の端にある隠れ家的な、小洒落た喫茶店。重量感ある木製の扉を開けると、ちりりんと鐘が鳴る。
「いらっしゃい」
文「こんにちわ、店長さん。2名で、あと奥の方の席をお願いします。大事なお話ですので。」
ではこちらへ、と奥の席へと案内された。
文「オススメは日替わり定食ですよ! 今日はハンバーグセットですよ。このお肉がジューシーで、付いてくるサラダもそれはそれは……」
ペペ「あっ、すみません。このコーンポタージュと季節の新鮮野菜サラダをお願いします。」
文「無視ですか‼︎ しかも主菜無し⁉︎」
ペペ「だからあまり空腹ではないと。カロリーとかも気になりますし。」
文「せ、繊細ですね…。」
注文を伝えると、店主は厨房へと向かった。さて。
ペペ「で、聞きたい事とは?」
文「しまった‼︎ このジャンボパフェ果物マシマシフラペチーノラブラブストロー付きも頼めば良かった‼︎ デートという体裁なのに‼︎」
ペペ「いや、聞いて! 重要な話ですよ! フラペチーノ要素いる⁉︎ しかもパフェにストローいらないよね⁉︎ 滅茶苦茶つっかえるよ‼︎」
文「アハハ! いやあ、軽い冗談ですよ♪」
文「そうですねぇ…昨日の件と能力のこと話してもらいましょうか。」
ペペ「…何故昨日の事を知って?」
文「近くで見ていたからですよ。フラフラ歩いている不審者がいましたから、気になって尾行しました。」
ペペ「…そんなに怪しかった?」
文「もちろん。虚ろな目で、おぼつかない足取りで、だらしなく広がった口から涎垂らしていましたから。」
ペペ「うわぁ…」
ペペ(もう使わないどこ…)
文「その後の戦闘は素晴らしかったですよぉ、ボロ負けでしたけど♪」
ペペ「逆に善戦してたら恐ろしいですよ…」
文「それでも、奇怪な術を用いていましたのは興味深い。あなた只者ではないですよねぇ?小鈴さん達を助ける時にも使用していましたし、黙りは禁止ですよ。」
ペペ「うぐっ…。だから使いたくなかったのになぁ…」
文「加えて嘘も禁止です。まぁ、したとしてもこの清く正しき観察眼には誤魔化せませんけど。」
ペペ「はあ…」
ペペ(面倒くさい説明を、よりにもよって、パパラッチに話さなければならないなんて…)
文「さぁ早く早く! 有る事無い事書いちゃいますよ♪」
ペペ「どうせ話してもやるくせに…」
ーーーペペ説明中……
ペペ「……と以上です。」
文「なるほど! しかし、幽香さんの前でドジするとは…ククク…。コホン! 失礼。それはそうと何ともまあ面白い術ですねぇ。はっ⁉︎まさかこの後お持ち帰りされてしまうのでは…。文大ピンチ‼︎」
ペペ「しませんよ‼︎ …はぁ、疲れた……」
話の途中運ばれて来て冷めてしまったスープをくいと、飲み干し、サラダに手をつける。成る程美味しい。また来てみてみようという気になる。
一方、射命丸は袖を捲り、取られたメモを見返している。
文「後は私の手腕にかかっていますね…。こことここを少し盛って…」
ペペ「…幻想入りする前から思っていましたけど…、何で物事を脚色するんだ?」
文「脚色とは失礼な! ただお聞きした事を懇切丁寧に私なりにアレンジして執筆しているだけですよ‼︎」
ペペ「一緒‼︎ 何ひとつ否定できてない‼︎ 」
ペペ「というかそれは真実を伝える新聞の役割を果たせてないでしょ!」
文「そ、そうは言ってもやはり幻想郷の皆さんは面白い記事を読みたいでしょう⁉︎だから私はそれを提供するのであって…」
ペペ「その結果捏造しているでしょうに。」
文「や、やっぱり興味を惹かれないと…。ほら、インパクトってやつですよ〜!」
ペペ「インパクト強すぎで、ひかれてるでしょうに。」
文「いや、それでも、それでも…」
ペペ「はあ…」
深い溜息をつき、調子を整えながら言葉を置いていく。
ペペ「それじゃあ折角の面白い記事も色褪せますよ…。いいですか、射命丸さん。あなたのしている事は、折角の上質な食材を“調味料ごちゃ混ぜ油マシマシキャラメルマキアート〜ハイポーションを添えて〜を作ってみた”ですよ?○犬や○タケンですら食しませんよ?」
ペペ「現にこのサラダのドレッシングはシンプルだし、野菜も味がしっかししていて美味しい。良い素材は何もしなくても良いものですよ。」
文「まあ確かにそうですね…」
一応は納得しているが、文として、記者として積み重なってきた意地もあり、鵜呑みにできないという心情が読み取れる。加えて他所から紛れ込み、会って間もない若造が一丁前に説教を垂れても、心のどこかで引っかかりが出来るのは自然なことである。
それとなく促すようにぽつりと
ペペ「一回はありのままで勝負をかけてみるのも良いんじゃないんでしょうか。」
そう言いペペは立ち去った。
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まさか私の事を妖怪と知っていてもなお堂々と教えを伝授しようとは、やはり不思議なお方だ。幽香さんとのステキな出会いは彼の心を強くしたのでしょう。
確かに私の記者道は、特に最近、酷く迷走していました。
日々幻想郷で起きる新鮮な出来事を少しでも多く知り、それを皆さんにお伝えしたい。
これは私が報道を始めた理由であり、未だ嘗て忘れたことのない志であるが、何時からだろうか、これよりも先に、強い印象だけを追求し、中身のほとんどを虚構によって埋め尽くした読み物を創造するようになったのは。
私の書きたいものは、御伽草子ではない。幻想郷の真実を綴り、それをその場にいない者へ伝達する新聞です。
…とはいえ、私があの手この手一筆を加えるのが楽しみである事も事実であり、これまでの行動を全て無へと返し、一から再構築するのは難しい話です。
でもまあ、あそこまで言われて、何も行動を起こさないのは、この射命丸文の名が廃りますね。まずは、あなたの記事を再出発の印として刻ませてもらいますよ!
……というかあの人言うだけ言って支払いから逃げましたね。
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翌朝
ペペ「はょzあいます…」
霊夢「おはよう。相変わらず寝起きが悪そうね。」
ペペ「多少は…」
文「おはようございまーす‼︎ 新聞でーす‼︎」
寝ぼけ眼を擦りながら、霊夢と挨拶をすると、あのやかましく、無駄に元気な声が空から降り注ぐ。
霊夢「えええ…、焚付けの紙ならもう間に合っているけど…」
文「ちょっとは読んでくださいよ〜! それと今回は何時もとは異なる様相を呈していますよぉ!」
ペペ「ということは…」
文「ハイ、どこかの誰かさんに1発イれられたので改善してきましたよ‼︎」
ペペ「喝をね。目的語無いとややこしくなるんで気をつけてくださいね。それにしても、よく変えましたね。」
文「ふふん、されるがままの射命丸文ではありません! 私が本気を出せば、真実のみを語った新聞のひとつやふたつ完璧に仕上げられるってもんですよー!」
ペペ「それ普通ですから。」
文「それでは一新した文々。新聞の最初の配達はこれぐらいで! 早く幻想郷中に配達しなければなりませんので〜‼︎」
そう言うと文は疾風の如く去っていった。
ペペ「忙しい人だなぁ。では読んでみますか、霊夢さん。」
霊夢「どれどれ…えーと」
霊夢「『性を司る者降臨‼︎』『 幻想入りしたペペ氏は能力を発現したようだ。彼は生殖器の制御や女性の匂いを覚えるなどのその名に相応しい能力を有しており…』」
ペペ「」
霊夢「『今後の彼の動向には注目を置くべきである。』あら、珍しく本当の事しか書いてないわね。」
ペペ「あ、」
ペペ「あの天狗ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ‼︎‼︎」
ペペ「確かに真実を書けとは言ったけどォ‼︎」
ペペ「もうちょいオブラートに包めよォォッ‼︎ 何俺の素性をご丁寧に、うわっ、使用例まで書きやがって‼︎ 町中の人に避けられるわ‼︎」
霊夢「落ち着きなさい。ここに『能力を活かし、少女2人を助ける』という小見出しがあるわ。これなら良い印象になるわね。」
ペペ「その前に『幽香氏との戦闘‼︎ その後連れて行かれるペペ氏』って小見出しあるせいで、誰も見向きしねぇよ‼︎ 『あの幽香と戦うとかあいつ化け物か…』ってひかれるのがオチです‼︎ まずい、早く新聞回収しないと‼︎」
霊夢「頑張って。どちらにせよ私には関係の無いこと。朝食の用意しないと。」
ペペ「……ここに『現在博麗神社に身を寄せており』という記述があるんだが、参拝客減るんじゃないかなー…」
霊夢「…朝食は鴉の丸焼きね。」
ペペ「手伝います。」
「「天狗覚悟しろォォォォォォ(しなさい)‼︎‼︎」」
…また新たに学んだ事がある
ーーーありのままを見せる必要はない
ーーーTo be continued……