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100年後の冬  作者: project-r1
第2章: 白金の雪
5/12

第5話 狼者の城塞

【2126年12月24日・朝・メガフロート・ニューキバ・ウルフドックカンパニー第2工場・周辺】

「ノウマン…さっ……」

きらりと瞳が光る。

目覚めた姫を殴り気絶させる。


そして、姫を抱えて入口へと向かった。


【同日・朝・メガフロート・ニューキバ・ウルフドックカンパニー第2工場・入口】

「あの。」

警備員に話しかける。

「何でしょう。」

姫を見せて嫌みたらしく

「逃走者だ。」

といってみせた。

「本当ですか。」

あわてた様子で、姫を引き取った。


ここからが本当の目的だ。

警備員と一緒に入ってまず倒す。

本当に警備が薄い。

制服を奪って、姫を連れていく。


【同日・昼・メガフロート・ニューキバ・ウルフドックカンパニー第2工場・内部】

狼犬達の根城。


そこは旧人類がまるで、家畜のごとく扱われている。

ここでの目標は弟の解放。


そして、姫の…


ヘックス構造で中央の管理エリアから各工場へ接続している。

管理エリアのトイレで職員の制服を奪った。


警備が薄すぎる。罠なのか?

そう思いつつトライコンピューター

『ハル』『ガウディ』『マルチバック』を操作する。


「ケン・フェアリーランド」と入力してみた。

照会中…


14階B工区・17階居住区。

10・男

ID 19630824

日本


現在・工場で“使用中”


職員にはなしかけた。

「こいつをやつを入れ替えてほしいと、社長が。」

すると、疑わず

「そうか、社長によろしくな。」

といってエレベーターを指した。


中央エレベーターで14階へ移動した。


【同日・昼・メガフロート・ニューキバ・ウルフドックカンパニー第2工場・14階B工区】

…薬品臭がひどいな。

白いもやがかかった階だ。

防護服を着て、管理室へ向かった。


小部屋に3人が座って談笑していた。

そこに、銃弾を撃ち込む。


防音性なので仕事をしている奴らには気付かれなかった。

そっと、姫を置いて、コンピューターへ向かう。


コンピューターの回線を独立型に変更し、14階を閉鎖する。

ソースを書き換え、シャッターを開け、管理区域を閉じ、エレベーターホールへ誘導した。


「レジスタンスリーダー、ノウマンだ。ケンはいるか。」

そう呼びかけると声がした。

「兄さん。来てくれたんだね。」

確かにケンに違いなかった。

「では、みんなここを出よう。」

その時だった。


エレベーターは開き、見覚えのある男がこっちに来た。

剣の使い手、スカイフィッシュだ。

「みんな、逃げろ」


リニアガンで対抗するが、銃弾は切られてしまった。


その時、警報が鳴った。

管理室のケンがPCを動かしているのが見えたが、

スカイフィッシュと応戦するのがやっとだった。


斬撃、銃撃の応酬。


『区画爆破まであと30秒』

ケンが叫ぶ。

「逃げよう兄さん。」

リニアガンからサブマシンガンに切り替えて後退していく。


必死にエレベーターに飛び込んだ。


轟音と、振動。

閃光に包まれて、俺たちは、エレベーターで降下した。


【同日・昼・メガフロート・ニューキバ・ウルフドックカンパニー第2工場・内部】

中央棟に戻ると、騒動の真っ最中だった。


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