第5話:王城にて
大変お待たせしました!
※12月2日改訂
主人公の前世の性別をばらさないようにしました。
いろいろと考えた結果、ばらしてしまうとこれからの展開がありきたりすぎることに今更気づいたからです
俺は今王城の中を歩いている。
歩いているんだが・・・ここでもやはり俺の事を見てくる人が大勢いる。
ただでさえ、この王城のように煌びやかな場所に居るのは肩身が狭い思いなのにそれに加えてこの大勢の人たちの視線を一身に受けるのは色々と精神的にきついものがある。
あと、性別のことだがしばらくは隠しておくつもりだ。
え?なぜかって?そっちのほうが面白いからに決まっているじゃないか。
◆◆◆◆
「着きました。ここが謁見室となっております」
城に入って30分くらい歩いてやっと到着・・・広すぎだろう
「それではただいまより陛下に謁見していただきます
◆◆◆◆
ギィィィ・・・
年季の入った大きな扉をあけると正面の奥の方に玉座に座ったいかにも偉そうな雰囲気を醸し出しているおっさんが座っていた。
いかにも人望が厚そうな優しい顔立ちで主に女性に好かれそうな感じの男性がこの国の王だ。
「よくぞ参られた、異界の人間よ」
王様は心の底から俺にたいして申し訳なさそうに挨拶の言葉を紡ぐ。
「少々上からになってしまうかもしれんが立場上仕方ないので先に謝っておく。さて、ここからが本題だがそなたの体について言わねばならんことがある」
王様の第一印象民はを思いやる優しき王、といったところか
「それって魔力があることですか?」
挑むような目を王様に向けながら言い放つと王様と周りにいた貴族と思わしき煌びやかな服を着ている人たちが「なっ・・・!」と絶句した。
「ふむ、そうだが何故わかったのか教えてくれぬか?」
「はい、わかりました。なぜ分かったのかと言うと目覚めた所、研究所?みたいなとこで魔物に襲われた時、私の中になにかよく分からないものがあるのを感じて、それを意識した途端にそれが何でどう使うのか理解できたから、です」
―――――――シーン――――――
俺がそういうと謁見室にいるすべての人が固まった。
「ん?どうしたのですか???」
「「「「「「「はああぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」」」」
国王から貴族までみんなが信じられないって顔をして叫んだ。
「な、なんですか、いきなり大声出して・・・」
「・・・今そなたが言ったことは前代未聞のことなのだぞ・・・・・いや、人間じゃなく人造人間だからなのか?・・・」
王様は頭を抱えながらぶつぶつと呟いてるが・・・そっとしておこう、今かかわるととんでもないことになりそうだ。
王様が頭を抱えること数十分、復帰した王様はなにか悟ったような表情をしていた。
「・・・最後に、そなたにはわが国の魔法学校へと通ってもらいたい」
魔法学校か・・・なんか楽しみだな
「わかりました。私も研究所にあった本や魔術水晶に記録された知識だけでは心許無いですし」
「では、これにて会談は終了とする!・・・そういえば名を聞いてなかったな。名はなんというのだ?」
「そう言えば自己紹介していませんでしたね。私はサヤ=フェアリー=アルカンテです。」
「私はガイ=ドラゴンスレイヤー=ガルシアだ」
「ん?『ドラゴンスレイヤー』ってミドルネームなんですか?」
「いや、ミドルネームと言うより称号と言った方が分かりやすい。まあ、ドラゴンスレイヤーはその名の通りドラゴンを倒せば手に入る称号だがおいそれと誰でも手に入るものでもないのだ。ドラゴンはこの世界に生きる種族のなかで最強の種族だからな。いちばん弱い幼生体でも二つの国が総力を挙げて戦わねば傷すら付けれれないほどだ。だが、いかに最強の種族であろうと弱点は存在する。その弱点を突けば1撃で倒すことができる。私は運よくその弱点を突いて倒したのだ。・・・話が逸れたな、ミドルネームのところは称号を名乗ってもいいのだ。もっとも私は立場上、ドラゴンスレイヤーを名乗らねばならないのだが」
「そうなんですか・・・ありがとうございます、これからよろしくお願いします」
どうだったでしょうか?
今回はちょっと短めですが次はこれよりは長くしたいです(^_^;)