第4話:王城までの道のり
すいません(^_^;)
今回はとても短いですw
※サブタイトル変更しました
俺は今ガルシア国国王陛下直属近衛騎士団に連れられてガルシア国へと向かっている。
どうやら俺がいた研究所は百年前に中身はそのままに廃棄したらしい。
そして研究所が忘れ去られようとする寸前に俺、X-0028CVXが目覚めたというわけだ。
「すまんが名前を教えてくれまいか」
俺が思案しているとがっちりした鎧に身を包み赤いマントをはおっている青年に話しかけられた。
「ん?ああ、名前がないと不便だしな・・・」
俺はしばらく考えたが、なかなか出てこず、とりあえず参考にこの世界の名前の付け方について教えてもらった。
「名が先で姓が後、人によっては名と姓の間にミドルネームがあるのか・・・」
ミドルネームと言うのは一定以上の知名度があれば名乗ることの許される称号みたいなものだ。
俺は関係ないと思っていたが鎧を着けたおっさんが「そなたはミドルネームを名乗ることが許されている。いや、名乗らねばならぬ」と言われ、それも込みで思案してるのだがなかなか出てこない。
「ん~、サヤ=フェアリー=アルカンテ、でいいかな」
ちなみにミドルネームに「フェアリー」としたのは自分の体を見て妖精のように綺麗だと思ったからである。
「サヤ=フェアリー=アルカンテですか・・・いい名ですね」
おっさん、いや、団長(赤いマントを着ていたおっさん)がにっこり微笑みながら言ってくる。
・・・なんか背中がむず痒いんだが、気にしたら負けだろ
俺の名前が決まってから三時間後、城へと着いた
◆◆◆◆
・・・でけぇ
いや、想像はしていたんだがその想像をはるかに超えたでかさなんだよ・・・
ん?どれくらいかって?
横幅が京セラドームが余裕持っておさまるくらいで縦が東京スカイツリーくらいだ
・・・絶対こんなにでかくなくていいだろ
俺が城のでかさに放心しているといつの間にやらわんさかギャラリーがいた
「あれ?俺なんかしたかな・・・?」
そう思わず呟いてしまうくらいにたくさんいるのだ
こっちを見ている人は様々な人種がいた
頭にネコミミや犬の耳、狼の耳をはやした獣人族や、人によって白や黒、赤や青などのカラフルな小さい三角形の骨のようなのが二つちょこんと頭の左右についてる龍人族、背は低いががっしりとした体格のドワーフ族、絹のように綺麗で繊細な髪で尖った耳が特徴のエルフ族、こちらおなじみ人間族などのたくさんの、ほんとにたくさんの人たちがじーーーーっと見ているのである。
・・・ちょっとしたホラーだな
俺がちょっと怯えていると団長(ここに着いてすぐ王に報告に言ってくると言って王都の入場門入ってすぐ右にある休憩所に俺を置いて城へと向かっていた)が戻ってきて
「王に報告してきました。サヤ様には今より城へときていただきたい。これは陛下たってのご希望なので心配はいらないですよ」
団長は女性が見れば一発で落ちそうなさわやかな笑みを浮かべ、右手を差し出してきた。
・・・女性からすればかっこいいのだろうが、元男の俺からすればこれほどキモイことはないな
王都一人気の団長も、世界最強人造兵器には通用しなかったのである。
主人公は自分がどんなに綺麗で可愛いか自覚してないのでなぜ注目されていたかわかっていないのです