43 広がる輪
1 薬草メニューの人気
リニューアルから1週間。
陽だまり亭は、毎日賑わっていた。
「リナちゃん、薬草スープ、2つください」
「はい!」
私は、厨房で忙しく動いていた。
子供用作業台に立って、料理を作る。
とても使いやすい。
「ハーブティーもお願い」
「かしこまりました」
父さんと母さんも忙しそうに動いている。
薬草メニューがすごく人気。
お客さんたちが料理を味わっている。
「この薬草スープ、体が温まる!」
「本当。疲れが取れる気がする」
「ハーブティーも美味しい」
お客さんたちが嬉しそうに話している。
一人のお客さんが尋ねた。
「この薬草スープ、何が入ってるんですか?」
私が答えた。
「タイムです。消化を助ける効能があります」
「へえ」
「ハーブティーは、カモミールです。リラックス効果と疲労回復の効能があります」
私が説明した。
「家でも飲みたいんですが買えますか?」
別のお客さんが尋ねた。
私は、少し考えた。
「今は、店で提供している分しかないんです。ソフィアさんの薬草店で買えますよ」
「そうなんだ。ありがとう」
お客さんが頷いた。
2 ソフィアとの相談
夕方。
ソフィアさんが薬草の入った籠を持って陽だまり亭を訪れた。
「リナちゃん、薬草を届けに来ました」
「ありがとうございます、ソフィアさん」
私は、籠を受け取った。
「ソフィアさん、相談があるんです」
父さんが言った。
「何でしょう?」
ソフィアさんが尋ねた。
「お客さんから、ハーブティーを家でも飲みたいって声がたくさん来るんですよ。要望に応えたいんですが、うちで提供しているカモミールティーの茶葉を売ることはできるでしょうか」
ソフィアさんが考えた。
「それなら、うちでブレンドしたハーブティーを小分けにして、陽だまり亭でも売るのはどうでしょう?」
「小分け?」
「はい。少量ずつ袋に入れて。お試しサイズです」
ソフィアさんが説明した。
「陽だまり亭では、カモミールティーの小分けを売る。もっといろんな種類や量が欲しい人は、うちの店に来てもらう」
父さんが目を輝かせた。
「それは、良い考えだ」
「お客さんも便利ですね」
母さんも頷いた。
「じゃあ、やってみましょう」
私も笑顔になった。
3 ハーブティーの物販開始
数日後。
陽だまり亭のカウンターに小さな袋が並んだ。
「カモミールティー(お試しサイズ)」
ソフィアさんが小分けにしてくれた。
お客さんが興味深そうに見ている。
「これ、買えるんですか?」
「はい。カモミールティーのお試しサイズです」
私が答えた。
「いいね。買います」
お客さんが袋を手に取った。
「他の種類のハーブティーや、もっと量が欲しい場合は、ソフィアさんの薬草店に行ってください」
私が説明した。
「いろんな種類があるんですか?」
「はい。ソフィアさんの店には、たくさんあります」
「じゃあ、今度行ってみます」
お客さんが笑顔になった。
別のお客さんも買っていった。
「これ、便利ね」
「家でもリラックスできるわ」
ハーブティーの物販が始まった。
4 ソフィアの薬草店へ
その日の午後。
ソフィアさんの薬草店。
お客さんが次々と訪れていた。
「陽だまり亭でお試し用のカモミールティーを買ったんです」
「他の種類も見てみたいです」
ソフィアさんが薬草を見せた。
「こちらは、ミント入りのブレンドです。気分をすっきりさせます。
こちらは、ラベンダー入り。よく眠れます」
お客さんが興味深そうに見ている。
「じゃあ、これも買います」
「量は、どうされますか?」
「陽だまり亭のはお試しサイズでしたよね。今度はたっぷり欲しいです」
「かしこまりました」
ソフィアさんが大きな袋に茶葉を詰めた。
「ありがとう。また来ますね」
お客さんが帰っていった。
おばあさんが満足そうに見ていた。
5 酒場の訪問
数日後。
陽だまり亭に一人の商人が訪れた。
「いらっしゃいませ」
父さんが迎えた。
「酒場を営んでいる者です。この店のリニューアル、素晴らしいですね」
商人が店全体を見回した。
「調理台、器、調理器具。すべてが調和している」
「ありがとうございます」
父さんが答えた。
「実は、うちの店もこういう風にしたいんです」
商人が続けた。
「酒場なので陽だまり亭さんとは雰囲気が異なりますが、全体の調和が欲しい。でも私には職人のあてがない。どこに頼めばこんな風にできるんでしょうか?」
父さんが考えた。
「この厨房は、3人の職人が作ってくれました。そして、それをまとめたのは若い2人です」
「まとめた2人?」
「はい。マルクスとインゲと言います。色を調整し、デザインを統一し、職人たちをまとめてくれました」
父さんが説明した。
「その2人に会えますか?」
商人が尋ねた。
「ご紹介しましょう」
父さんが頷いた。
6 エンディング
陽だまり亭のリニューアルから、広がった輪。
薬草メニューの成功。
ソフィアの薬草店の繁盛。
ハーブティーの物販。
すべてが、つながっている。
そして、新しい依頼が来た。
酒場からのコーディネート依頼。
マルクスとインゲの、新しい挑戦が始まる。




