41 新しい陽だまり亭
1 改装後、初めての朝
翌朝。
陽だまり亭の厨房に、すべてが運び込まれていた。
明るい木の調理台。
海綿で模様をつけた器。
鉄の黒に木の柄の調理器具。
そして、私の子供用作業台と包丁。
私は、厨房に立った。
新しい厨房。
広くて、明るい。
父さんと母さんも、嬉しそうに見ている。
「リナ、子供用作業台を使ってみなよ」
父さんが言った。
2 子供用作業台
私は、子供用作業台に近づいた。
伸縮式の脚。
トビアスさんが、改良してくれた。
「高さを、調整しよう」
父さんが、脚を回した。
少しずつ、高さが変わる。
「これで、どうかな」
私は、作業台の前に立った。
「ちょうど良い!」
踏み台がいらない。
作業台の高さが、私にぴったり。
「すごい。踏み台なしで、料理ができる」
母さんも笑顔になった。
「トビアスさん、素晴らしい工夫をしてくれたわね」
私は、作業台に手を置いた。
滑らかな表面。
美しい木目。
「良い作業台だ」
3 子供用包丁
次に、子供用包丁を手に取った。
軽い。
でも、しっかりしてる。
柄を握ると、指が自然に正しい位置に来る。
グリムさんの工夫。
「握りやすい」
父さんが頷いた。
「グリムさんが、柄の形を工夫してくれたんだ。正しい持ち方が身につく」
私は、包丁を動かしてみた。
手に馴染む。
「これなら、もっと上手に切れる気がする」
4 初めての料理
「じゃあ、料理を作ってみよう」
父さんが提案した。
「何を作る?」
私は考えた。
「野菜のスープ」
「良いね」
父さんと母さんが、準備を手伝ってくれた。
野菜を切る。
子供用包丁で、丁寧に。
刃の角度が工夫されているから、切りやすい。
力を入れなくても、スムーズに切れる。
「すごい。切りやすい」
鍋を火にかける。
グリムさんの鍋。
木の柄が、持ちやすい。
野菜を炒めて、水を入れる。
煮込んで、味を整える。
すべてが、使いやすい。
5 美しい器に盛る
スープができた。
「器に盛ろう」
ディーターさんの器。
白い素焼きに、緑と青の植物の模様。
スープを注ぐ。
湯気が上がる。
器の模様が、美しい。
「すごく、綺麗」
私は、感動した。
父さんも、器を見た。
「調和してるね。調理台の木の色、器の模様、調理器具の柄。すべてがつながってる」
母さんも頷いた。
「統一感があるわ」
6 ソフィアと薬草メニュー
午後。
ソフィアさんが、陽だまり亭を訪れた。
「リナちゃん、新しい厨房、どう?」
「すごく良い!使いやすいし、綺麗」
私は、嬉しそうに答えた。
「じゃあ、薬草メニューを作りましょう」
ソフィアさんが提案した。
私たちは、一緒に料理を始めた。
タイムのやさしいスープ。
バジルとミントの食欲サラダ。
カモミールの安らぎティー。
新しい厨房で作ると、もっとスムーズ。
「この厨房で作ると、もっと美味しい気がする」
ソフィアさんが言った。
「道具が使いやすいから、効率も良いね」
私も頷いた。
父さんが見守っている。
「2人とも、良い仕事をしてるね」
7 職人たちを招待
夕方。
職人たちを、陽だまり亭に招待した。
トビアス、ディーター、グリム。
マルクスとインゲも。
「ようこそ」
父さんが、迎えた。
職人たちは、新しい厨房を見た。
「おお」
トビアスが、自分の作った調理台を見て、満足そう。
「良い感じに、設置されてる」
ディーターも、器を見た。
「綺麗に並んでる」
グリムは、調理器具を見た。
「…使ってくれてるな」
私は、職人たちに言った。
「ありがとうございます。すごく、使いやすいです」
8 料理を振る舞う
「さあ、料理を召し上がってください」
母さんが、料理を運んだ。
野菜のスープ。
タイムのやさしいスープ。
バジルとミントの食欲サラダ。
カモミールの安らぎティー。
すべて、美しい器に盛られている。
職人たちが、料理を味わった。
「美味しい」
トビアスが笑った。
「器も、美しい」
ディーターが満足そう。
「…良い」
グリムも、頷いた。
マルクスとインゲが、嬉しそうに見ている。
「僕たちのコーディネート、成功しましたね」
マルクスが言った。
「うん。すべてが、調和してる」
インゲも笑顔。
9 ヴァレリウス卿の訪問
その時。
扉が開いた。
「失礼する」
ヴァレリウス卿が、入ってきた。
「卿!」
父さんが、迎えた。
ヴァレリウス卿が、厨房を見回す。
「噂は聞いていた。新しい陽だまり亭、見事だな」
ヴァレリウス卿は、調理台、器、調理器具を、じっくり見た。
「武器を作る技術が、人を生かす道具になったな」
ヴァレリウス卿が、グリムを見た。
グリムが、頭を下げた。
「私が紹介した職人たちが、良い仕事をしてくれた」
ヴァレリウス卿が、トビアスとディーターも見た。
「若い世代が、それをまとめ上げた」
ヴァレリウス卿が、マルクスとインゲを見た。
2人も、頭を下げた。
「みんな、いい仕事をしたな」
10 薬草メニューのお披露目
「卿、新作の薬草メニューも召し上がってください」
父さんが言った。
「薬草メニュー?」
ヴァレリウス卿が興味深そうに尋ねた。
私とソフィアさんが説明した。
「改装中、ソフィアさんと一緒に開発したんです」
「薬草の効能を、料理に活かしました」
「ほう」
ヴァレリウス卿が、席に座った。
私とソフィアさんが、料理を運んだ。
タイムのやさしいスープ。
バジルとミントの食欲サラダ。
カモミールの安らぎティー。
ヴァレリウス卿が、スープを味わった。
「ほう。タイムの風味が、ちょうど良い。消化を助けるのだな」
次に、サラダを食べた。
「ハチミツドレッシングか。工夫されている。苦味が、和らいでいる」
最後に、お茶を飲んだ。
「リラックスできる。疲労回復にも良い」
ヴァレリウス卿が、微笑んだ。
「素晴らしい。薬草の効能を、料理に活かしている。リナ、ソフィア、よくやった」
「ありがとうございます」
私とソフィアさんは、頭を下げた。
職人たちも、嬉しそうに見ていた。
11 ヴァレリウス卿の言葉
ヴァレリウス卿が、みんなを見た。
「職人の技術は、素晴らしい。それをまとめ上げた若い2人も、見事だ」
マルクスとディーターが、顔を見合わせた。
父と息子。
誇らしげな表情。
「そして、リナとソフィア。休業中も時間を無駄にせず、新しいものを生み出した」
ヴァレリウス卿が続けた。
「挑戦し、学び、新しいものを作る。これが、本当の成長だ。これからも、この姿勢を忘れるな」
みんなが、感動していた。
「また、来るよ」
ヴァレリウス卿が、そう言って帰っていった。
12 評判の始まり
翌日。
陽だまり亭に、お客さんが来た。
「ヴァレリウス卿が、新しい陽だまり亭を褒めていたと聞きました」
「薬草メニューも、すごいって」
私とソフィアさんは、薬草メニューを作った。
お客さんが、料理を味わった。
「この薬草スープ、体が温まる!」
「ハーブティー、疲れが取れる!」
「美味しいし、効能もあるなんて」
お客さんたちが、喜んでいる。
「どうやって作ったんですか?」
「改装中、ソフィアさんと一緒に開発したんです」
私が説明した。
「ソフィアさんの薬草店で、薬草を買えますか?」
「もちろんです!」
ソフィアさんが答えた。
13 それぞれの喜び
夕方。
私とソフィアさんは、振り返った。
「成功したね」
「うん。お客さん、すごく喜んでた」
ソフィアさんも笑顔。
「明日も、頑張ろう」
職人たちも、それぞれの工房で考えていた。
「良いものができた」
マルクスとインゲも、連絡ノートを整理していた。
「僕たちのコーディネート、成功した」
14 エンディング
新しい陽だまり亭が、オープンした。
子供用作業台。
子供用包丁。
海綿で模様をつけた器。
すべてが、調和している。
薬草メニューも、大成功。
職人たちの技術。
マルクスとインゲのコーディネート。
リナとソフィアの薬草メニュー。
すべてが、形になった。
ヴァレリウス卿も、称賛してくれた。
評判は、これから広がっていく。
そして、数日後。
陽だまり亭に、特別なお客様が訪れる。




