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37 ソフィアとの約束

第37話「ソフィアとの約束」


1 改装工事の始まり


朝。

陽だまり亭の前に、職人たちが集まっていた。

大工さん、左官さん。

道具を持って、準備している。


「では、工事を始めます」


大工さんが言った。

父さんが頷いた。


「よろしくお願いします」


母さんも頭を下げた。


私も見ていた。

陽だまり亭が、変わっていく。

新しくなっていく。

でも、少し寂しい。

1週間、お店が休み。

1週間、料理ができない。


「リナ、学校に行く時間よ」


母さんが呼んだ。


「うん」


私は、振り返った。

工事が始まる陽だまり亭。

また来週、新しくなったお店が見られる。



2 学校から帰って


放課後。

私は、学校から帰ってきた。

陽だまり亭の前を通る。

工事の音が聞こえる。

カンカン、トントン。

厨房が使えない。

お店も休み。


「何か、できないかな」


私は考えた。

時間がある。

放課後、ずっと時間がある。

何か、新しいこと。

何か、挑戦できること。

ふと、思い出した。

ソフィアさん。

薬草の話。

料理に使えるって、言ってた。


「ソフィアさんに、会いに行こう」


私は、薬草店に向かった。



3 ソフィアの薬草店


薬草店の扉を開ける。

薬草の香りが、広がる。


「いらっしゃいませ」


ソフィアさんが、顔を上げた。


「リナちゃん!どうしたの?」

「ソフィアさん、こんにちは」


私は、お店の中を見た。

ソフィアさんと、おばあさんが、薬草を整理している。


「今、薬草の整理中なの。少し待ってて」


ソフィアさんが言った。

私は、椅子に座って待った。

棚には、いろんな薬草。

乾燥したハーブ。

瓶に入った粉。

おばあさんが、薬草を丁寧に扱っている。


「このタイムは、消化を助ける。このカモミールは、リラックス効果があるんだ」


おばあさんが、ソフィアさんに説明している。

私は聞いていた。

薬草って、すごい。

いろんな効能がある。



4 リナの提案


しばらくして、ソフィアさんが手を止めた。


「お待たせ。それで、どうしたの?」


私は、話し始めた。


「陽だまり亭が、改装中で。1週間、お店が休みなの。時間ができたから、何かできないかなって思って」


ソフィアさんが、興味深そうに聞いている。


「前に、ソフィアさんが言ってたよね、薬草を料理に使えるって。一緒に、何かできないかな」


私は、続けた。

ソフィアさんの顔が、明るくなった。


「本当?リナちゃん、それ、すごく嬉しい!実は、薬草を使った料理、ずっと研究してみたかったんです!」


ソフィアさんが嬉しそうに言った。


「でも、料理のことは詳しくなくて。どう使えばいいか、分からなかったの。リナちゃんが一緒にやってくれるなら、すごく助かる!」


私も嬉しくなった。


「私も、薬草のこと、もっと知りたい」



5 おばあさんの賛成


おばあさんが、私たちを見ていた。


「良い考えだ、リナちゃん。薬草の効能を、もっと多くの人に知ってもらえる。料理なら、身近になるからな」


おばあさんが笑った。


「ソフィア、これは良い機会だ。リナちゃんと一緒に、やってみるといい」


ソフィアさんが頷いた。


「はい、師匠」


おばあさんが、私に言った。


「リナちゃん、薬草は扱いが難しいものもある。ソフィアに、しっかり教えてあるからな」

「ありがとうございます」


私は、頭を下げた。



6 計画を立てる


ソフィアさんと私は、テーブルに座った。


「どこで、料理する?」


ソフィアさんが尋ねた。


「陽だまり亭は、工事中で使えない」


私は考えた。


「私の家の厨房は、どう?小さいけど」


ソフィアさんが提案した。


「それなら、大丈夫!小さくても、試作はできる」


私も頷いた。


「何を作ろう?」


ソフィアさんが考えた。


「最初は、簡単なものから。スープとか、サラダとか」


私も考えた。


「タイムを使ったスープ。カモミールを使ったお茶」

「良いね!」


ソフィアさんが笑った。

私たちは、計画を立て始めた。

どの薬草を使うか。

どんな料理を作るか。

いつから始めるか。

わくわくする。



7 父への相談


夕方。

私は、家に帰った。

父さんと母さんが、居間にいた。


「ただいま」

「おかえり。どこに行ってたの?」


母さんが尋ねた。


「ソフィアさんのところ」


私は、話し始めた。


「陽だまり亭が休みの間、ソフィアさんと一緒に、薬草を使った料理を研究したいんだけど」


父さんが、顔を上げた。


「薬草を使った料理?」

「うん。ソフィアさんが、薬草の効能を教えてくれて。私が、料理の方法を考える」


母さんが笑った。


「面白そうね」


父さんも頷いた。


「良い考えだ。薬草は、使い方を間違えなければ、料理に良い風味を加える。リナ、手伝うよ」


私は嬉しくなった。


「本当?」

「もちろん。薬草の扱いは難しいから。一緒にやろう」


父さんが言った。


母さんも言った。


「どこで作るの?」

「ソフィアさんの家の厨房」


私は答えた。


「小さいけど、試作はできるって」


父さんが考えた。


「じゃあ、私も時々、様子を見に行こう。アドバイスもできる」

「ありがとう、父さん」


私は、笑顔になった。



8 ソフィアの準備


同じ頃。

ソフィアの家。

ソフィアさんが、おばあさんと話していた。


「リナちゃんと、薬草料理を研究することにしたの」


おばあさんが頷いた。


「良いことだ。でも、気をつけないといけないこともある」

「何?」


ソフィアさんが尋ねた。


おばあさんが説明した。


「薬草は、量を間違えると、効能が強すぎたり、苦くなったりする。それに、加熱しすぎると、効能が失われるものもある」


ソフィアさんが、真剣に聞いている。


「タイムは、最後に入れるといい。カモミールは、煮出しすぎると苦くなる。ローズマリーは、ほんの少しで十分だ」


ソフィアさんが、メモを取る。


「分かった。気をつける」


おばあさんが笑った。


「リナちゃんは、料理の才能がある子だ。ソフィア、お前が薬草のことを教えれば、きっと良いものができる」


ソフィアさんも笑顔になった。


「はい、頑張ります」



9 明日からの約束


夜。

私は、ベッドの中で考えていた。

明日から、ソフィアさんと一緒に。

薬草料理の研究。

どんな料理ができるかな。

どんな味になるかな。

薬草の効能を、料理に活かす。

新しい挑戦。

父さんも、協力してくれる。

ソフィアさんのおばあさんも、教えてくれる。

わくわくする。


「明日、頑張ろう」


私は、そう思った。



10 それぞれの想い


ソフィアさんも、ベッドの中で考えていた。


「薬草料理。ずっと、やってみたかった。リナちゃんと一緒なら、できる」


父さんも、考えていた。


「リナと、新しい挑戦。薬草の使い方を、しっかり教えよう」


おばあさんも、笑顔だった。


「若い子たちが、薬草に興味を持ってくれる。嬉しいことだ」


みんなが、明日を楽しみにしていた。



11 エンディング


改装工事が始まった。

陽だまり亭は、休業中。

でも、リナには新しい挑戦。

ソフィアと一緒に、薬草料理の研究。

次回から、本格的な試作が始まる。

どんな料理ができるだろう。

どんな発見があるだろう。

新しい挑戦が、始まる。

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