つながってる扉
いつもご覧頂きありがとうございます。『扉を開けたら』の更新遅れてすみませんでした。
久しぶりの更新で申し訳ないのですが、このお話で最後とさせて頂きます。
最後までお楽しみください。
私と大和と斬兎の前に突如扉が現れた。
幽霊ちゃんは
「不吉な匂いがするわ。」
とか言い出すし。
でも私は不思議と開けたいと思った。
開ける必要はなかった。なぜかというと扉が開いたから。
「出口やー!」
「ちょっと蒼さん早く出てくださいよ!」
「詰まってるぞ。」
「みんなバイバーイ!」
懐かしい声がする。
「李里ぉ!」
「わっ。姉ちゃん!?」
まさに感動の再会。
「今の調子なら自分たちの世界に戻れるんじゃないか?」
ウルフが無表情で言い出した言葉。でも、何か忘れてるような。
「楓と蔵刃はええから、帰り。」
「駄目だよ挨拶しなきゃ!…喧嘩中だったね。」
「そんな事を言ってる場合じゃありませんよ。早くウルフに扉を出してもらいなさい!」
私と大和と李里は勢いに押され、ウルフの後ろに立った。
キレイな青と白のマーブル柄の扉が現れた。
「今だ。」
みんなとお別れも言う暇もなく、私たちはその扉に入っていった。
「李里!奏!」
お母さんの声がする。確か大和もいるのに。
「お母さーん!」
「トイレで何してるのよ。いったいどこ行ってたのー?」
私とお母さんは泣きながら抱き合った。
「さーてと。俺はウチに帰るとするか。」
「先輩!行かないでくださいよ。」
蔵刃達の物語は、雑誌の中で続いてる。
その日近くのコンビニで立ち読みしてみた。
「あれ?これ私達が見た世界だ。」
「スゲーよな。ほんとに漫画の世界と扉で繋がってんだぜ。」
「大和。」
「さすがに俺らカットされてんなぁ。」
現実に戻ったら、こっちの方が夢みたいに幸せだって気付けた。
扉を開けたら
色んな世界に繋がってるんだよ。
みんな扉を開ける時なるべく用心しなきゃね。
「幽霊ちゃんと猫兎が仲間になってるし!蔵刃無事だったね!」
「奏…さすがに声でかい。」
こんな近況報告のされかたもいいかもね。また会いたいなぁ。
けど、もう二度とあの世界はこりごりだと思ったのだった。
【End】
最後までご覧頂きありがとうございました。ファンタジーに初挑戦でしたが、恋に繋げてしまいましたね。
私の小説は愛にいっぱいなので!(キモくてスイマセン。)
これからも頑張ります。よろしくお願いします!