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人間の自然な現象

ヤバい。



いやぁ。…ね?大和が視線合わせなくてキョドるのもじれったいけどさ。



蒼が果物の毒とか媚薬の効果とか解説してんのも飽きたんだけど。


ぶっちゃけると、私お手洗いに行きたいです。



言い出せない。でも、漏れちゃったら…もっと恥ずかしい!!



「なぁ、これ食えんの?」



「あかん!それは速効性の毒やから触ったら死ぬで!」



ベチッと蒼に手をはじかれる大和。必要以上に叩かれて涙目になってたのは気にしない。


「なんや奏まだ足りんかったん?」



蒼の横にいる大和にまた目をそらされた。私何かしたかな。ソレより…。



「おトイレ行きたい。」


口をあんぐり開ける二人。



「なんではよう言うてくれんかったん?」



呆れた様に、私をトイレに連れてく蒼。そんなゆっくり歩かないで欲しいんですけど!内股気味になる自分が情けない。



「どないしたん?足ふるえとるなぁ。」



陽気な蒼から想像できないほどの低い声を耳元で囁かれてが鳥肌が立った。



「って、大和は!?」


「大和にも見られたかったん?」



いつもの蒼の笑顔が、今は氷つきそうなオーラを全身から放ってる。



見られるって?ナニを?



「選択肢は2つや。この紙コップでスるか、オレが見張る後ろでスるか。」



蒼はどこからか出したか分からない青い紙コップに私を挑発的に見ながら、キスをした。ヤバい。コップがキラキラ光って見えてきた。



地面に蒼が置いたコップを、しゃがんで見つめた。



犬みたいに草原で直は…いや。でも、このコップも怪しいし。



ガンっ!

頭に衝撃が走った。



「バカか。ほら立て、行くぞ。」



大和に腕を掴まれ立たされた。



「バカじゃないもん!ってか今蹴ったでしょ!」



「お二人さん。雨降って来たで。」



ザァァ。



「奏は穴場に連れてくんや。大和ははなせや!」



「コップでさせようとする変態に渡さねぇよ!」



両手を引っ張られる。


も…。



ゲ・ン・カ・イ。



ザァァ…。



(しばらくお待ち下さい。)



「だから悪かったって!」



「せやからコップがええって言うたやん。」


「ダマレ。」

私と大和がハモった。


蒼の変態ぷれい(?)に付き合わされそうになって、今度は大和のオープンぷれい(?)を強要され、私はmした。しかも、しかもー!ばっちり目撃されたワケで。



「雨に混じって見えなかったぜ!」



「オレはバッ」



「雨やんだぜ!」



ばっちり見たって言おうとしたじゃん。まだ怪物見てした方が良かったよ。



私は川で水浴びをした。



《ええか?この世界の生き物は、殺したらあかん》



ちゃぷん。

ここの水…キレイ。



《もし一人の時、襲われそうになったら…》


あれ?こんなところに足場あったっけ。なんかゴツゴツ、ヌルヌルしてるような。



私は潜ってみた。



川に、水晶が二つ浮かんで…違う。これは目だよ。



《頭を撫でるんや…》初めは警戒してるだけだから、動物たちに罪はない。って言っても顔に近づく時点で、食べられるよ。

私はカエルとワニとイグワナと…Etc.を2で割って巨大化させた生き物とずっと目を合わせていた。

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