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1のダン『獅子泪累に待ったなし』 

あるコンテストで落選した供養の一作です……。

白髪のぼさぼさロングが風に揺れる。

だが、ぼさぼさ白髪よりも更に真っ白な肌の少女の瞳は揺らぐことなく一人の男を捉えて離さなかった。そして、少女は男に向かって一言鋭く放つ。


「幽弁、ケッコンして?」


少女の金色の瞳に映った男。幽弁と呼ばれたその男の瞳には少女は映っていない。

幽弁の真っ黒な瞳が見つめる先には、少女の持つ馬鹿でかい銃口があった。

あり得ないほど巨大な銃口は見るからに重そうだが、少女は微動だにせず支えており、彼女の力もまたありえない事を証明している。

その銃口に比べあまりに弱弱しい男の口は切れ味悪く震えながらもなんとか言葉を絞り出す。


「告白どころか脅迫じゃねえか、白昼堂々白刃ならぬ黒銃向けられこちとら顔面蒼白思わず慟哭ってな」


銃よりも黒い着物姿で肌色の両手を挙げた青い顔した幽弁の言葉に金色の瞳の少女は大きく白髪を揺らして獰猛な笑顔を見せる。


「ししし、幽弁、面白い」

「いや、笑えねえんだわ!」


(どうしてこうなった!?)


 幽弁の耳に四方八方から銃声と足音と奇声が飛び込んでくる。

 見なくても幽弁は理解していた。体の一部を銃に変えた化け物たちが方々から走ってきていると。

目の前にはその恐ろしさを雄弁に語る銃口。その銃口突きつけるぼさぼさ白髪の美少女。

『獅子泪累』との出会いを、売れない噺家白銀幽弁は震えながら無言で思い出していた。



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