97th 不可解な現象を探れ!
「それでは始めようかセイソー君。まずはニッキー探偵の助手として君にはやってもらいたい仕事があーるのっ」
「セイソーは助手役を務めればいいんデスネ。承知いたしマシタ。ニッキー探偵」
「ノリが良くてよろしい。今回の事件だが、ズバリ! どう思うかねセイソー君」
「推測される事が幾つかアリマス。ニッキー探偵とセイソーには何も干渉セズ、マスターと
乗り物に起こった現象デス。二つに共通する事を見いだせれば答えは見えてくるデショウ」
「さすがだセイソー君! 実に優秀! ではその二人に共通する事は何かね?」
「……ニッキー探偵、セイソーが答えると推理になりマセン」
「ふむ! もっともだねセイソー君。ではズバリ! ミシーハ博士が関係しているのではないかね?
その機械もエレットが持っているものも、ミシーハ博士特有のものっ!」
「一応セイソーもミシーハ博士が改造した機械デス」
「……ええーっ!? 絶対それだと思ったのにぃー!」
どうやら探偵の真似事をして、思い切り回答を外したようだ。
そこに掘った地面とかはなんだったんだ?
わからん。相変わらずニッキーの行動は読めないままだなぁ。
「なぁセイソー。これってアルバ絡みなんじゃないか? 姉ちゃんの事だからさっそくそこの機械にも
アルバ絡みのシステムとか組み込んでそうだし」
「マスター。それは十分に考えられマス。この乗り物の方を調べれば解読できる可能性がアリマス」
「早速やってくれ。ニッキー、悪いんだけど俺を移動させたりとかできるか?体は一応動くんだけど
なんか、壁にあたっているような。でも動くんだよな……」
「ええーっ。か弱い女の子に男を持てっていうのー? そんな事させるつもりー?」
「か弱いって……そんだけボコボコ地面に穴をあけられるなら、動かせるだろ? ふぎっ!?」
動かすというより拳で吹き飛ばす方を選択するニッキー。
手加減はしているだろうけど、やはりあのグローブ、洒落にならない……。
「ダメみたいーっ。動かないよー」
「いつつつ……本当だ、全然動いてないや。どうなってるんだ?」
「マスター。原因がわかりマシタ。どうやらあの黒い部分はマスターに埋め込まれているチップ類に
深く関与しているようデス。ミシーハ博士が作ったこの乗り物も、マスターとシンクロして動く仕組みの
ヨウデス……」
「なっ!? 姉ちゃん、そんなことしてたのか!?」
「姉ちゃん?」
「あ、いや何でもない。それでどうにか出来そうか? セイソー」
「こちらの機械に関しては可能かと思いマス。このシンクロ部分を切ればマスターも動けるかもしれまセン」
「つまり……アルバの異常な装置をねえ……ミシーハ博士が組み込んだ影響で、この星に何らかの不足自体が起こったってことか? アルバってのはこの星にとってとても重要な物……なのかもしれない。
やっぱりあれの解読を急いでもらわないとな」
「もぉー。さっきからニッキーをおいてけぼりで話を進めないでよぉー。一から説明してーっ」
「うーん。あれはマテリアラーズの機密情報だからな。おいそれと内容を話せな……拳を構えないでくれ!
隊長の許可が取れたら話すから!」
「ふぅーん。じゃあさっさとこれから脱出して、基地へ行こうよぉ。セイソーまだなの?」
「もう少しデス。しかし、未知の生命体がこないとも限りマセン。気を付けてクダサイ」
「それって、これの事でしょ? さっき破壊しておいたよぉ?」
「……さっき地面叩いてたのはその小さな生命体を潰すためだったのか」
「そーだよ? 何かちょろちょろしてて邪魔だったの。これ、なぁに?」
「……セイソー。ニッキーは強いからいらぬ心配かもしれない」
「そうだ、ここに発信機捨てていこっ。じいじは一生懸命ここ探すかもだけど。
ついてきたら情報もれちゃって危ないもんね? にしししっ」
結局突然現れたこの黒いモヤの原因を今は特定できなかったが……ひとまず脱出はできそうだ。
セイソーがいないとどうなっていたことか……やはり未知の星で一人歩きは危険だな。




