70th 素材補充
巨大な魚のような生命体を捕獲したエレットたち。
マッピングも終わり、少し落ち着いてから移動を開始することにした。
その間に捕獲した生命体の価値を調べる。
「マスター。これはかなりいい拾い物をしたようデス。素材ランクBデシタ」
「前から気になってたけど、素材ランクって何なの」
「レグア様。素材ランクとは希少性を表すものの他、地球再構築に必要とナル成分を
どれだけ含んでいるかによっても決まりマス。この生命体の素材はかなり役に立つ素材となるデショウ」
「私には難しくてわからない」
「単純に大陸を再構築するっていっても、他の惑星から土とかを持っていけばいいってわけじゃないんだ。
わかりやすく言うなら……その地域にあった土地の構築が必要なんだよ。
寒い場所には寒い地質を。温かい場所には温かい地質を作らないといけない。
そうしないと作物なんかも育たないんだ」
「でも機械があればできるんじゃないの」
「それは難しいわ。機械って整備が凄く必要なのよ? うふふっ」
「姉ちゃん? いつからそこに。無事だったんだね」
「当たり前でしょ。私が死んだら誰がヘッツの研究を進めるのよ。
それよりその素材、私にも見せてくれる? ……うーん、そっかそっか。エレット、この水
出来る限り持ち帰りましょう。いいプランクトンがいるわ」
「俺たちだけだとそんなには。セイソーもそんなに水は積めないだろうし」
「シェラハ、シェラリル、シェラノール。集まりなさい」
ミシーハ博士が指示すると、直ぐ目の前に三体のヘッツが現れる。
三体は合体して水を吸引し始めた。
「これでよしっと。アオアシラちゃんとフラーちゃん、シロッコちゃんはこっちじゃないのね。
向こうにはルシールがいるから大丈夫かしら。この場所、少し調べたんだけど宝石もあるみたいだわ。
これなら素材Dランクくらいなら直ぐ集まるわよ、きっと。
新しい充足用パーツの素材もあるかしら」
「探すのはいいけど、襲って来る生物が危ないんだ。それとセイソーの素材が足りない。
木材がもうないらしいんだ」
「心配ないわ。シェラハ、シェラリル、シェラノールがいればいつでも地上まで戻れるし。
あの子たちを探しながら素材集めしましょ!」
「マッピングは完了しておりマス。どうやらフラー様たちはもっと上にいるようデスネ」
「セイソー、案内頼む。レグアは俺がおぶっていくから」
「あら、怪我したの? 大丈夫?」
「平気」
「セイソー。ナビス起動」
「承知シマシタ。マッピング上に採集可能場所を掲示シマス」
レグアを担ぐと水場を避けるようにセイソーのナビスに従い移動を開始する。
ミシーハ博士はロボットのようなものに乗り込み、一緒に素材集めを開始した。
そのロボは手先部分が掃除機のような吸い込み口がついており、壁につきつけてそのまま
岩盤を破砕し、中から鉱石を取り出し吸い込んでいる。
「便利そうだな、それ。かなり硬そうな岩盤なのに」
「便利よ。さっきも地面を砕いて下へ簡単におりられたし」
「セイソーにこういう機能はないの」
「セイソーの大きさじゃ取り付けられないわ。こういったものにはサイズごとに換装可能か
決まっているのよ。セイソーも大きくしたりはできるけど、素材で補うだけだから
根本の大きさは変わらないわね」
「このあたりだと殆ど鉱石だな。一応入れられるだけセイソーに補充しておこう」
「承知シマシタ。木材があると助かるのデスガ」
暫く素材集めにいそしむ一行。いい素材が見つかるといいが……。




