67th 崩壊しはぐれた先
エレットたちが外で見張りをしていると、徐々に辺りからパキパキという無数の音が鳴り響く。
これはまずいと思ったエレットは、急ぎコテージの中へ入っていく。
「みんな大変だ! 外の壁がパキパキと音を立てて……うわぁ!」
「キャーーー! あんた何てタイミングで戻ってくるのよ!」
「あらぁーんエレットったら相変わらず大胆ねぇ……ゆっくり見てって。ほら、特にレグアちゃんを」
「私は見られても構わない」
「エレットさんて結構エッチですねぇ……」
慌てて再び外に出るエレット。しかし再びハッとしてそれどころじゃないことに気づく。
「そうじゃないんだ! 崩れるかもしれない! 皆急いで……」
「バウッ! ウーバウッ!」
「これはダメね。崩落するわ」
「もたないなす」
「でござる」
シェラハたちがそう告げた瞬間、上部からバキャリと音がしたかと思うと、天井が崩れ出す。
シロッコを抱えて慌てて再度コテージへ入ると、今度は地面事バキャリという音とともに割れて
下へと落ちていった。
「うわぁーー! これはまずい! ちょ、レグア服着てくれ! 姉ちゃんは……あれ、変なロボに入ってる」
「私は平気よ。熱々のお二人さん、気を付けてね!」
「キャーー! アオアシラ、助けて!」
「きついですってぇ! フラーさん、どこ触ってるんですかぁ!」
「ばうーー!」
全員バラバラな方角へ落ちて行ってしまう。
これは……まずい。
「セイソー! どうにかならないか?」
「無理デス。この状態では装備換装できまセン」
「下はどうなってるの」
「水脈だ! 水がそこら中に流れていて地盤が弱いのか? とにかくたすか……」
水場に飛び込んでしまえば大丈夫と思ったが、その水場から巨大な赤い目をした魚のようなものが飛び出て
口を開き待ち構えていた。
「まずい! 食われる!」
「アクションインパルス」
レグアがその口へ向けアクションインパルスを放つと、そのまま水に潜っていった。
そこへエレットを抱えたレグアが蹴りをいれるように飛び込んでいく。
水中に潜ると、先ほどの巨大な魚のようなものが再びレグアたちに迫る。
そのまま水中で戦うのは不利と判断したレグアは、急いで泳ぎ、戦える場所を探した。
だが戦える場所まではかなり遠い。
「レグア様。水中に潜りフラー様にもらった装備を使用してクダサイ」
「そうか! 水中で音波を飛ばすのか!」
急いで水に潜り音を発すると、巨大な魚は大きく怯み、こちらを警戒する。
「マスター。先ほどの黒くて速い生命体カラ新しい装備を作ってみまシタ。
背中へ取り付けてもよいでショウカ」
「うへぇ……それってまさか……」
エレットが頷くと、セイソーがエレットへ装備換装する。
「バックパック……ブラックフェザーを装備しまシタ。短時間低空飛行を行えマス。重量
オーバーにご注意くだサイ」
「レグアを抱えて飛べるのか?」
「可能だと思われマス。ただし出力が大幅低下シマス。もってに十秒デショウ」
今度はエレットがレグアを抱えて急ぎ地面がある場所まで運ぶ。
しかしそれを見た巨大な魚のような生命体は後を追って来る。
「ここなら戦える。ありがとうエレット」
「……ダメだ。セイソー、急いでレグアの衣服を!」
「承知シマシタ! 最速で実行いたしマス!」




