61th 未知なる生物たち
ぼこぼこと地中がいびつな形になっていき、ぼこり、ぼこりと噴出するマグマのように
土が盛り上がる。
すると同時に小さな穴がいくつも開いて、地中から何かが飛び出してきた!
「何だこいつらは!? 地中を掘ってきたというより地中の土を食らいながら出てきた?」
「気を付けてエレット。強い相手。数も多い。危険」
「これ、何ですか!? 動物? 虫?」
「本当に心音が感じ取れないわ……でも機械や虫じゃない。未知なる生物で間違いないわ」
小さい胴体に口が大きく開き、その口からは砂埃が見える。
飲み込む力が強いのか、吸う動きを見せると辺り一帯の地中が大きく飲み込まれていく。
「気をつけろ! 地を吸い込み地形を崩される!」
「私がやりますぅっ!土遁、グランドシャフト!」
手を大きく土につけるアオアシラ。その瞬間地面が無数のシャフトのような形状となり、未知生物を
地面へ浮彫にする。そしてすぐシャフト一本一本が回転しだして未知生物を巻き込もうとした。
しかしその上をシャカシャカと走り回り、回転に巻き込まれずにいる。
そして再び吸い込むと、シャフトを全て飲み込んでしまった。
「シロッコ。風で追撃だ! 少し距離を取りたいから吹き飛ばせるか!?」
「ばう! バウーー!」
シロッコが強力な風を未知生物にぶつけると、数体が吹き飛び後方へ大きく距離を引きはがせた。
さらに火遁でアオアシラの追撃も入る。しかし火には強いのかまるで効果が見受けられない。
「わかったわ。名づけるならそうね……アースイーター。土を食らいどんどんと硬くなる性質があるみたい。
火や風ではらちがあかないわね。エレット、セイソーに必須装備で雷撃用装備を」
「そっか! もしかしたらこいつら心音がない生物は雷が弱点なのか? だとしたら……|必須装備《Required equip》……槍使い」
「承知いたシマシタ。地中から出てきたため地と予測シマス。パルスザン、生産惑星オーディナリー。ニ四六一年仕様制電流槍を装備シマシタ。対防御用膜、オブジェクトシールドを展開シマス」
以前捕獲したグロウコーピオ。あいつをうまく倒せたのも、この武器のお陰だとしたら……。
槍に紫色の電気が走り――――レグアがとっさに槍の後方をつかんだ。
「あの時と同じね。エレットと一緒に私も突き進む」
「いくぜレグア! パルスザン!
「ご武運ヲ、マスター。レグア様」
槍に紫電を流す。この紫電とはミシーハ特製超高圧電流装置。
恐らく全宇宙に一つしかないとんでも代物だ。
一直線に未知生物めがけて槍が解き放たれると、紫色の雷光を伴いながら
未知生物を容赦なく粉砕していった。
「うわああーーー! やっぱり止まらないぞこれ!」
「私も一緒に踏ん張る」
「それより正面の木を破壊してくれ!」
「アクションインパルス」
レグアがとっさに正面の木を破壊してくれたおかげで、木に激突はしないですんだものの、相変わらず制御が効かない。
そのまま奥に進んだフラーの方まで到達した。そのフラーも水場で未知生物に襲われていた!
こちらは水場から現れたアンコウのような生物で、頭の上に光る玉のようなものが伸びている。
「フラー! お前も戦ってたのか。大丈夫か! って止まらねー!」
「ギュオオオオ!」
そのまま未知生物のそれに激突してようやく停止した。
「よかった。こっちも一匹仕留めた。でもまだどちらにも残っている。戦おう」
「ちょっと何なのよこいつら! こっちの攻撃全然効かないのによく倒せたわね!?」
「……っつつー。雷が弱点みたいなんだ。ルシールに雷装備を換装してもらって戦うんだ!」
後ろはシロッコとアオアシラ、姉ちゃんに任せて、俺たちはこっちの水場から出てきた生物と戦う事にした。




