58th 惑星アルバメデス
無事着陸を果たしたエレットたち。
ジョーゴンたちにくれぐれも気を付けて扱うよう注意して、艦を任せることにした。
現在のメンバーはエレット、フラー、レグア、アオアシラ、シロッコ、そして機械に搭乗している
ミシーハ博士、それと各ヘッツ五体。
「あいつらに任せて本当に平気かしら?」
「問題ないと思うよ。捕縄装置もついてるしね。それに、話を聞く限り悪いやつらじゃなさそうだ。
ご飯があればきっちり働いてくれるみたいだしね」
「マスター。この辺りは未解明地域デス。くれぐれも気をつけてクダサイ」
「シェラハに命令すれば、このあたりの地形を探ってくれるわ。やってみて」
「シェラハ、付近を調べて」
「仕方ないわね。調べてあげるわ。優秀な私ならすぐにね」
メンバーの中で唯一空を飛んでいるシェラハは、高く飛行して辺りを調べ始めた。
「やっぱり飛行型は便利だな。性格に難アリだけど」
「私は気にならない。私のために動いてくれるのが不思議」
「ヘッツは人と同じく心を通わせる機械よ。だから大事にしてあげてね」
「うん。大事にする」
しばらくして戻って来たシェラハ。さすがの高性能で、調べてきた映像を空中に出力して
説明を始めた。
「このあたりの地層は自然で出来たものではないわね。何かの生物が踏み荒らして固めたような強度よ。
それに植物などが生えていない。毒素を含んだ地形ね。つまり対毒ガス装備が必須。
それと、突発的にハリケーンが起こるかもしれないわ。素材を探すなら十分注意することね」
「肝心の素材のめぼしはついたのか?」
「誰に言ってるつもりかしら。当然ついてるに決まってるじゃない。
鉱物が地中に埋まっているわね。有害物質を多く含む土地だから掘り出すのにも慎重を要するけど。
それと少し先に湯気の出ている温水と思われる場所があるわ。その温水も調査対象かしらね。
今のところ動物関連は見当たらないわ。調査、発掘するなら今がチャンスだわ。
精々頑張る事ね」
「凄い。本当に優秀だぁ……」
「それなら手分けして探そう。毒物を含む鉱物の発掘は、俺とレグア、姉ちゃんでやる。
温水の調査をフラーとアオアシラ、シロッコに頼めるか?」
「わかったわ。行きましょう」
「そちらも気を付けてくださいね!」
「ばうっ!」
「ふーん。エレット、ちょっとリーダーっぽくていい感じじゃない。お姉ちゃん見直しちゃった」
「何言ってるんだ。俺だってまだ駆け出しのマテリアラーズだよ。それじゃレグア、ちょっと危険だけど
調査しにいこう。セイソー。毒物防護装置を頼む」
「承知シマシタ」
「私の方は平気よ。レグアちゃんもミシーハに指示を出してね」
「うん」
毒物防護装置を展開すると、自分の半径三メートル程に、浄化装置が働くようになる。
地脈操作の基本装置だが、移動可能な装置はヘッツ装着型でなければ難しい。
レグアのヘッツ、シェラハは装着型ではないが、非行型なのでレグアを追従して移動しながらの
作業が行える。
「確かに結構な有毒ガスが出てる場所が見える。鉱物があったのはもっと先か?」
「そうね。あの煙が出ている場所の先。それなりの深さにあると思うわ」
「到着したらレグアに一撃お願いしようかな」
「ここからでも撃てる。アクションインパルス」
レグアが空中に少し飛んで、遠方の煙に向けアクションインパルスを放つ。
爆風で煙が吹き飛び、地面にそこそこの穴が空いていた。
「あの辺りは生物に踏み固められていなかったのかな」
「毒ガスが噴出しているところへは、あまり近寄らないんじゃないかしら。
もちろん毒耐性の強い生物もいるかもしれないから、用心はしておいてね」
えぐれた地面の場所までたどり着く。セイソーにさらに深く地面を掘ってもらうと、いくつかの
謎めいた鉱物が出てきた。数は全部で八個。全てセイソーに収納し、鑑定してもらった。




