57th 着陸地点
「……本当にこいつらつれてくのね? 太陽に打ち上げるんじゃないのね?」
「鬼ー! 人でなしー! 悪魔ー! 落ち武者ー! 堕天使ー! 勇者ー!」
「なんか変なのも混じってるぞ……だからそんなことしないって」
「ジョーゴン様は誰にも従わないぞ! 艦長はこのジョーゴン様だ! シャクシャクシャクッ」
「一名太陽送り決定っ!」
「し、仕方ないから副長でもいいぞ……」
「無理でヤンスよジョーゴン様。諦めて労働を受け入れましょう」
しばらく駄々をこねていたジョーゴンも、こちらの対応を聞いて納得した
ようで、ちゃんと働いてくれるようだ。
三人の体には、見えない犯罪者用の鎖がつけられており、いつでもきつく縛ることが可能。
とはいえこの三人は、あまり悪さをする奴らには見えなかった。
「結局合体するほどの相手じゃなかったし、セイソーたちの活躍はまた今度かな。
それじゃそろそろ行くか。アルバメデスへ!」
「そうしまショウ。ランクC素材を確認したトコロ、全部で四個ありまシタ」
「レグアたちの渡す必要となる素材は後五個かな? 早いとこアルバメデスに向かって素材を探そう。
あそこならきっといい素材が取れるはずだ」
「そうでスネ。急ぎまショウ。アクシスバリエーション展開シマス。衝撃にご注意クダサイ」
全員席に座って衝撃に備えたが、全く持って衝撃を感じられなかった。
いつも気持ち悪くなるのに、この艦では全く気持ち悪くならず、快適に移動を行える。
「全然平気だわ……さすが最新鋭の艦ね」
「これがアルバメデスっていう星ですかぁ? 大きい……」
「レグアと出会った星だ。同じマテリアラーズの仲間がいる。まずは隊長に挨拶しようか」
「そうね。まさか新メンバーが三人になるとは思わなかったけど」
「ばう!」
「えへへ。話に聞いてた隊長、ちょっと楽しみですね」
「ただのセクハラ隊長よ、パープラー隊長は。まったく! それにすーぐ怒るパルスナー先輩と、後輩で遊ぶのが好きなライチェ先輩。他にもいるけど拠点にいるのはその三人ね」
「ちょ、ちょっと怖くなってきました……」
「大丈夫だって。少し変わってるけどみんな頼れる先輩さ。でもパルスナー先輩は口より先に手がでるからなぁ」
「おい、なんか言ったかエレット」
「うひゃあーー!? パルスナー先輩?」
「マスタースミマセン。強制接続デス。セイソーは悪くありまセン」
「エレットは後でしめる! おいお前ら。隊長からの任務だ。拠点に戻る前に、Dランク素材を十個取ってこい。それと面白そうな鉱物もあればとってこい」
「前半はともかく後半は絶対パルスナー先輩の指令よね」
「何か言ったかフラー」
「いいえ、何でもありませんよーだ。ふんっ!」
「Dランク十個ってきつくないですか?」
「何言ってやがる。その艦に秘密兵器があるってパープラー隊長が言ってたぞ。エレヴィンさんから聞いたらしい」
「秘密兵器って……まさか! 姉ちゃん!?」
「さぁな。それじゃ早く持って来いよ。それと拠点から千キロは離れた位置で開始しろ。これも隊長からの
命令だ。いいな!」
「え? えーーっ? 俺たちまず挨拶してから行こうとしてたのに……もう通信切れてるし」
「なんか、やっぱり怖かったですぅ……」
「ただの研究オタクよ。扱い方はエレットより単純よ」
「そうね。ずっとブツブツ何か言ってた」
「俺より単純ってどういう意味だ、フラー!」
「マスター。それより着陸地点を測定シマシタ。最も安全と思われる、川の近くに着陸をシマス」
無事レグアのマテリアラーズ試験を終え、いよいよ惑星アルバメデスでの、未知なる素材を求めた
冒険が始まろうとしていた。




